2018年11月18日【マイルチャンピオンシップ】終了時点までのデータをもとに、ミッキーグローリーの好走パターンを分析していきます。

ミッキーグローリーの適正距離

ミッキーグローリーはこれまでに芝1400m~芝1800mの距離に使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

芝1400m(1-0-0-0)

芝1600m(3-1-2-2)

芝1800m(2-0-1-0)

どの距離も概ね良好な成績だ。

ただ、ルメール騎手は、この馬の芝1600mと芝1800mの両方に騎乗しているが、芝1600mの「京成杯オータムハンデ」を快勝した際には;

「1800mは距離が長かった、この馬には1600mがぴったり」

というようなコメントを残している。

芝1600mに適正があることは間違いないが、芝1800mに関しては、今後上のクラスでどのような走りを見せるのか注目したい。


ミッキーグローリーの好走パターン

脚質

ミッキーグローリーは、先行して粘り切る競馬、中団から抜け出して差し切る競馬で良績を残している。

中団からの差し脚は、時に33秒台の末脚を繰り出すなど、切れる脚を持っている。

ペース

1000万条件の「阿武隈S(福島芝1800m)」では、前後半800mのペースバランスがプラス1.3秒のハイペースを、中団の後ろから向正面では早めの仕掛けで3角では2番手に進出する。

そして直線では早めに先頭に立ちながら、後続を寄せ付けずおよそ2馬身差で快勝。

このレースを見る限り、ミッキーグローリーには、ハイペースに対応できるだけの、そこそこの心肺能力はあるように感じる。

時計

ミッキーグローリーの各距離でのベストタイムは次の通り;

芝1400m: 1.23.2 1着(東京)

芝1600m: 1.32.4 1着(中山)

芝1800m: 1.45.4 3着(東京)

未勝利戦の芝1400mは仕方がないとして、芝1600mも芝1800mもそこそこのタイムで勝利、あるいは3着に健闘している。

(※この3着は着差なし。クビ、ハナ差の3着)

高速馬場での速い時計が要求されるレースでも、さほど見劣りしない実績は残していると言えるだろう。

休み明け

ミッキーグローリーの休み明けのデータには、ちょっとした偏りがある。

中10周以上間隔が開いたレースでの成績は次の通り;

(0-1-1-2)

中10周で迎えたG1・マイルチャンピオンシップが0.2差の5着だけに、そんなに神経質になる必要もないが、データはデータとして捉えておきたい。


ミッキーグローリーの近走診断

18/7/7  阿武隈S(1600万下) 福島芝1800m 稍重

着順:1着(0.3差) 騎手:内田博幸(56キロ)

前後半800mのペースバランスがプラス1.3秒のハイペースの展開で、早仕掛けのロングスパートで勝ちきる強い競馬。

18/9/9 京成杯オータムハンデ(G3) 中山芝1600m

着順:1着(0.1差) 騎手:C・ルメール(55キロ)

残り800mくらいから急激にレースペースが上がる中、中団馬群から4角では大外を回って、直線は大外から豪快にまとめて差し切った。

重賞初挑戦でもこの強い勝ち方。

18/11/18 マイルCS(G1) 京都芝1600m

着順:5着(0.2差) 騎手:戸崎圭太(57キロ)

初めてのG1のペースに戸惑ったのか?スタートして位置取りが後ろになる。

4角でもまだ先頭とはまだ7~8馬身の差。

それを4角大外を回して直線へ。

上がり1位の33.4秒の鬼脚は見せたが、位置取りが後ろすぎた。

でも、G1初挑戦で0.2差の4着は立派。

6歳でも、途中の休養が長かったので、消耗度はそんなにないはず。

今後の活躍に期待できる。