ヒップホップソウルのキャリアはまだ浅いので、近走のみを振り返る。
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ヒップホップソウルの前走
23/9/9 紫苑S(G2)
中山 芝2000m(内)稍重
着順:2着(1.58.1・0.1差)
騎手:横山武史(54キロ)
道中は先団4番手の内目を追走。
4角は3番手で直線に向くと、直線は馬場の内目から追い上げに入り、坂の手前で早くも先頭に立つと、そのまま押し切りを計るが、ゴール前、後方から追い上げたモリアーナの末脚に屈して2着。
敗れはしたが、道中の速い流れを前々で踏ん張り、最後の1F、坂の上りではさらなる加速を示した。
この馬のスタミナ、パワーはなかなかのものと見る。
23/10/15 秋華賞(G1)
京都 芝2000m(内)稍重
着順:9着(2.02.1・1.0差)
騎手:横山武史(55キロ)
外枠15番から道中は後方15番手あたりの外。
4角は17番手の外で直線に向くが、直線では伸びを欠く。
今回は位置取りが悪すぎたし、スローの切れ味勝負に向く馬でもない。
23/12/16 ターコイズS(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良
着順:8着(1.33.2・0.5差)
騎手:横山武史(54キロ)
スタートがいまいちで、道中は中団の後ろ、12番手を追走。
4角は11番手の中ほどで直線に向くが、直線では伸びてこなかった。
元々終いの脚がある馬ではない。
道中の位置取りが明暗を分けた。
24/3/9 中山牝馬S(G3・ハンデ)
中山 芝1800m(内)稍重
着順:16着(1.50.8・1.8差)
騎手:北村宏司(55キロ)
道中は先団3番手、4角も3番手で直線に向くが、直線入口ではすでに余力がない状態。
休み明けでの緩急のある競馬が堪えたのだろう。
しかしちょっと負け過ぎの感はある。
早熟の心配も出てきた。
⇒2024年 中山牝馬S(G3)のラップ分析&回顧
ヒップホップソウルの脚質
先行押し切り、中団からの差し。
「フラワーC」では、不良馬場の中、中団からの差しで2着。パワーのあるところを示したが、レースの上りは37.7秒とかなりかかったため、展開が向いた側面もあった。
しかし「紫苑S」では、稍重馬場での速い流れを、前々から押し切りを計っての2着。この2着は展開不問。
特別キレる脚は期待できないが、パワー、スタミナ、底力のあるところをしっかりと示した。
今後も、道中前々にさえポジションが取れれば、スローの切れ味勝負にさえならなければ、そこそこの走りを見せてくれそうな印象だが、古馬になってどうか?
ヒップホップソウルの血統背景
父はキタサンブラック(サンデー系ブラックタイド/菊花賞、春天連覇、秋天、JC、大阪杯、有馬記念)。
母の父はファルブラヴ(ND系)。
ファルブラヴは欧州、日本、香港で走り、G1を8勝。主戦場は芝の1800~2400m。
母方の6代前、ディナーパートナー(Dinner Partner)を祖とする牝系は、ダンスインザダーク、ダンスパートナー、ダンスインザムード、スズカマンボなど、数多くの重賞勝ち馬を輩出した名門牝系。
今勢いのあるキタサンブラックに、ダンス一族の牝系を有する良血馬。