2023年1月6日【京都金杯】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、アンドヴァラナウトの好走パターンを分析。

アンドヴァラナウトの距離適性

アンドヴァラナウトはこれまでに芝1600m~芝2200mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(1-3-0-4)
  • 芝1800m(0-1-1-1)
  • 芝2000m(2-0-1-2)
  • 芝2200m(0-0-0-1)

マイル、中距離、どちらもこなす。

アンドヴァラナウトの脚質

ここまでは逃げ、先行での好走が目立つが、溜めても鋭い末脚を繰りだせる。

緩めの流れの切れ味勝負よりも、締まった流れの持続力勝負、上りがちょっとかかってくるくらいがちょうどよさそう。

道悪、水分の含んだ馬場は走らない。

今後好走してくるとすれば、パンパンの良馬場で、関西圏のレース。

アンドヴァラナウトのコース適正

アンドヴァラナウトの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(未)
  • 函館(未)
  • 福島(未)
  • 新潟(1-0-0-0)
  • 東京(0-0-1-3)
  • 中山(未)
  • 中京(1-1-0-2)
  • 京都(0-0-0-1)
  • 阪神(1-3-1-2)
  • 小倉(未)

長距離輸送はあまり得意ではない印象。

アンドヴァラナウトの持ち時計(ベストタイム)

アンドヴァラナウトの持ち時計は次の通り;

  • 芝1600m:1.32.9 2着(阪神)
  • 芝1800m:1.44.7 3着(東京)
  • 芝2000m:1.58.2 1着(新潟)
  • 芝2200m:2.17.3 17着(阪神)

千八の時計は速いが、インをロスなく回ってきてのものだけに、鵜呑みにはできない。

アンドヴァラナウトの重馬場適正

アンドヴァラナウトの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(0-0-0-1)
  • 重(0-0-0-2)
  • 不良(未)

道悪は苦手そう。


アンドヴァラナウトの鉄砲実績(休み明け)

アンドヴァラナウトの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(1-1-1-4)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-1-0-3)
  • 3戦目(1-0-0-1)
  • 4戦目(1-0-0-0)
  • 5戦目~(0-0-1-0)

アンドヴァラナウトのローテーション適正

  • 連闘(未)
  • 中1~2週(未)
  • 中3~5週(0-2-1-3)
  • 中6~8週(2-0-0-1)

アンドヴァラナウトの枠順適正

アンドヴァラナウトの枠番別着度数は;

  • 1~4番(0-2-1-1)
  • 5~9番(1-1-1-4)
  • 10~14番(2-1-0-2)
  • 15~18番(0-0-0-1)

アンドヴァラナウトの斤量別着度数

  • 52キロ(1-1-0-0)
  • 54キロ(2-2-1-0)
  • 55キロ(0-1-1-4)
  • 55.5キロ(0-0-0-1)
  • 56キロ(0-0-0-3)

そんなに大きな馬ではないので、55キロから勝ち切れていないのが少し気になる。

アンドヴァラナウトの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(0-1-0-3)
  • 3~5月(春):(1-1-0-3)
  • 6~8月(夏):(1-1-0-0)
  • 9~11月(秋):(1-1-2-2)

アンドヴァラナウトの好走体重

3着以内の体重は;

  • 428~448キロ

小柄な馬で、馬体重の増減が結構激しい。

現状では最低でも440キロ台は欲しいところ。

アンドヴァラナウトの血統背景

父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ/NHKマイルC、日本ダービー、神戸新聞杯、毎日杯)。

母のグルヴェイグは2012年の「マーメイドS(G3)」の勝ち馬。

母の父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、有馬記念、宝塚記念、ジャパンカップ、春天)。

母方のパロクサイドからのラインは、ダイナカールエアグルーヴへと続く名門牝系。

近親としてはルーラーシップアドマイヤグルーヴドゥラメンテオレハマッテルゼフォゲッタブルなど多士済々。

アンドヴァラナウトの近走

21/9/19 ローズS(G2)

中京 芝2000m 良

着順:1着(2.00.0・-0.2差)

騎手:福永祐一(54キロ)

道中は中団の前、6番手を追走。

4角も6番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外寄りから追い上げを開始。

坂の上りで逃げるエイシンヒテンを捉えると、あとは後続を寄せ付けない走りでおよそ1馬身離して快勝。

このペースであの位置取りなら、楽勝に近い勝ちだったのではないか?

本番でも楽しみな一頭。

2021年 ローズS(G2)のラップ分析&回顧

21/10/17 秋華賞(G1)

阪神 芝2000m(内)良

着順:3着(2.01.4・0.2差)

騎手:福永祐一(55キロ)

道中は中位の内、4~5番手を追走。

4角は6番手で直線に向き、直線は馬場の内目をスルスルと伸びてきて、坂の途中では先頭を窺う構えだったが、ゴール前で少し甘くなっての3着。

ここらへんは馬場の内外で伸びが違ったのかもしれない。

決して力負けではないと思う。

2021年 秋華賞(G1)のラップ分析&回顧

22/1/15 愛知杯(G3・ハンデ)

中京 芝2000m 良

着順:11着(2.01.6・0.6差)

騎手:松山弘平(55キロ)

道中は中団の前、5~6番手を追走。

4角も好位の5番手で直線に向くが、直線ではさっぱり伸びてこない。

こんな馬ではないはずだが、休み明け、+16キロが堪えているとしか思えない。

2022年 愛知杯(G3)のラップ分析&回顧

22/4/9 阪神牝馬S(G2)

阪神 芝1600m(外)良

着順:2着(1.32.9・0.1差)

騎手:福永祐一(55キロ)

道中は3番手のインを追走。

4角も良い手応えの2番手のインで直線に向き、直線も馬場の内目から追い出しにかかるが、坂下ではメイショウミモザに馬体を併わされると、抗うことも出来ずにこれに交わされて、ゴール前食らいつくもその差は詰まらず。

こちらは距離短縮で挑んだ一戦だったが、いささか物足りない内容。

叩いてからか。

2022年 阪神牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

22/5/15 ヴィクトリアM(G1)

東京 芝1600m 良

着順:14着(1.33.1・0.9差)

騎手:福永祐一(55キロ)

外枠15番から、道中は中団8番手の外を追走。

4角も8番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入るが、伸びを欠いて馬群に沈んだ。

前走比の馬体重の増減は-10キロだが、調教後からだと-14キロ。

輸送に問題があったような気もする。

2022年 ヴィクトリアマイル(G1)のラップ分析&回顧

22/10/15 府中牝馬S(G2)

東京 芝1800m 良

着順:3着(1.44.7・0.2差)

騎手:福永祐一(54キロ)

【レース前寸評】

このクラスでこの距離なら、十分に戦える力はある。

ただ、当日の馬体重には注意を払いたい。

【結果】

道中は中団のやや後ろ、9番手の最内を追走。

4角も9番手の最内で直線に向くと、直線は坂の上りでソダシと馬体を併せての追い比べ。

しかし、坂を上って残り200mを切ってソダシに少し遅れをとると、ゴール前はイズジョーノキセキにも交わされて3着。

この3着は好走というよりは、力不足の3着

ハイレベルな戦いになるとまだ少し足りない。

2022年 府中牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

22/11/13 エリザベス女王杯(G1)

阪神 芝2200m(内)重

着順:17着(2.17.3・4.3差)

騎手:ムーア(56キロ)

道中は中団の後ろ、12番手あたりを追走していたが、3角あたりから遅れはじめ、4角は最後方18番手で直線に向くが、直線ではすでに一杯。

馬場がすべてだろう。

2022年 エリザベス女王杯(G1)のラップ分析&回顧

23/1/14 愛知杯(G3・ハンデ)

中京 芝2000m 重

着順:9着(2.04.7・1.6差)

騎手:イーガン(56キロ)

道中は中団の後ろあたりにポジションを取っていたが、ズルズルと順位を落として、4角は後方14番手で直線に向くが、直線では見せ場なし。

こういう馬場は苦手なのだろう。

2023年 愛知杯(G3)のラップ分析&回顧

23/4/8 阪神牝馬S(G2)

阪神 芝1600m(外)稍重

着順:5着(1.34.3・0.4差)

騎手:吉田隼人(55キロ)

出遅れて道中は後方10番手。

4角も11番手で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入り、良い脚で伸びてはくるが5着まで。

今回の流れでは位置取りが悪すぎた。

しかし良い脚は出せているので、出遅れがなければ、という競馬。

2023年 阪神牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

23/5/14 ヴィクトリアマイル(G1)

東京 芝1600m 良

着順:11着(1.33.0・0.8差)

騎手:吉田隼人(56キロ)

スタート出遅れて、道中は後方11番手の内目。

4角は後方13番手の中ほどで直線に向き、直線は馬群の外目に出して追い上げを計るが見せ場なし。

水分の含んだ馬場も合わなかった感じだが、馬体重は調教後からは-22キロ。

この馬、長距離輸送ではちょくちょくこんなことがある。

2023年 ヴィクトリアマイル(G1)のラップ分析&回顧

23/10/14 府中牝馬S(G2)

東京 芝1800m 良

着順:6着(1.46.4・0.3差)

騎手:鮫島克駿(55キロ)

道中は好位の4番手。

4角も4番手で直線に向いて、直線では坂下から追い出しにかかり、坂の頂上では先頭を捉えるかの勢いがあったが、ゴール前失速して6着。

上り3Fの33.3秒は、メンバー4位だが、この馬にとってはキャリアで最速の上りだった。

繰り出せる上りに限界があるため、今回のようなスローの流れではちょっとキツイ。

2023年 府中牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

23/1/6 京都金杯(G3・ハンデ)

京都 芝1600m(外)良

着順:10着(1.34.8・1.0差)

騎手:武豊(55.5キロ)

道中は後方16番手。

4角は17番手の最内で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げを計るが、良い脚は出せず。

この馬、緩い馬場は走らない。

2024年 京都金杯(G3)のラップ分析&回顧