2022年12月17日【ターコイズS】終了時点までのデータをもとに、シャドウディーヴァの好走パターンを分析。

シャドウディーヴァの距離適性

シャドウディーヴァはこれまでに芝1600m~芝2500mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(0-1-1-5)
  • 芝1800m(2-1-0-7)
  • 芝2000m(1-3-1-2)
  • 芝2200m(0-0-0-2)
  • 芝2400m(0-0-0-3)
  • 芝2500m(0-0-0-1)

1800mがベストで、上下200mは守備範囲だが、2000mはギリギリかも。

シャドウディーヴァの脚質

先行、中団、後方、どこからでも競馬は出来る。

そこそこのSP持続力、瞬発力を持ってはいるが、使えるコースはほぼ東京コース限定。

シャドウディーヴァのコース適正

シャドウディーヴァの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(0-0-0-1)
  • 新潟(0-0-0-1)
  • 東京(2-5-2-8)
  • 中山(1-0-0-4)
  • 中京(0-0-0-1)
  • 京都(0-0-0-2)
  • 阪神(0-0-1-3)

東京以外で馬券になったのは僅かに2度だけ。

バリバリの東京巧者。

もっと言えば、レースでの自身の上り時計で33秒台を計時しているのはほとんどが東京コース。その着度数は(1-4-2-2)。

例外は1鞍あって、2019年の「エリザベス女王杯」。超スローの流れを後方から33.8秒の脚を繰りだすが、1.4差の15着。

シャドウディーヴァの持ち時計(ベストタイム)

シャドウディーヴァの持ち時計は次の通り;

  • 芝1600m:1.32.2 10着(1.6差・東京)
  • 芝1800m:1.44.9 7着(0.4差・東京)
  • 芝2000m:1.58.6 12着(1.4差・名古屋)
  • 芝2200m:2.11.0 8着(0.7差・阪神)
  • 芝2400m:2.23.3 6着(0.5差・東京)
  • 芝2500m:2.34.3 12着(2.3差・中山)

高速決着では分が悪そう。


シャドウディーヴァの重馬場適正

シャドウディーヴァの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(1-1-0-1)
  • 重(0-1-0-1)
  • 不良(0-0-0-2)

緩い馬場、荒れた馬場は強そう。

不良馬場では16着と5着。

16着「エプソムC(G3)」で、馬場と言うより展開、位置取りが悪すぎた。

5着は「中山牝馬S(G3)」で、後方から上り2位の脚で追い込んで来て、0.3差の5着。悪くはない。

重馬場以上はダメだと決めつけない方が良い。

シャドウディーヴァの鉄砲実績(休み明け)

シャドウディーヴァの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(0-1-3-3)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-0-0-7)
  • 3戦目(1-1-0-3)
  • 4戦目(1-0-0-2)
  • 5戦目~(0-1-0-5)

どちらかと言えば叩き良化型か。

シャドウディーヴァの枠順適正

シャドウディーヴァの枠番別着度数は;

  • 1~4番(1-2-1-6)
  • 5~9番(2-2-1-6)
  • 10~14番(0-1-1-7)
  • 15~18番(0-0-0-1)

シャドウディーヴァの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(1-1-2-2)
  • 3~5月(春):(0-1-0-7)
  • 6~8月(夏):(0-0-1-4)
  • 9~11月(秋):(2-3-0-7)

シャドウディーヴァの斤量別着度数

  • 54キロ(3-5-2-8)
  • 55キロ(0-0-1-9)
  • 56キロ(0-0-0-3)

シャドウディーヴァの好走体重

3着以内;

  • 464~482キロ

シャドウディーヴァの血統背景

父はハーツクライ(サンデー系/有馬記念、ドバイシーマクラシック)。

母の父はダンシリ(ND系ダンチヒ)。

ダンシリは欧州で走り、芝の1600mで活躍。

シャドウディーヴァの近走

21/2/7 東京新聞杯(G3)

東京 芝1600m 良

着順:3着(1.32.6・0.2差)

騎手:岩田康誠(54キロ)

道中はカテドラルと同じような位置取りだがこちらは外目。

4角10番手で直線に向き、直線ではカテドラルよりも早めに抜け出したものの、坂を上ってカテドラルに交わされた。

しかしそこからズルズルとは行かず、しかっり食らいついて3着は確保。

力通りの走りは見せた。

2021年 東京新聞杯(G3)のラップ分析&回顧

21/3/13 中山牝馬S(G3・ハンデ)

中山 芝1800m 不良

着順:5着(1.55.1・0.3差)

騎手:岩田康誠(54キロ)

道中は後方で脚を溜める。

4角も後方13番手で直線に向き、直線は馬群の中からグイグイと伸びてはくるが5着まで。

あの位置取りからだとこれが限界。

しかし良く追い込んではいる。

2021年 中山牝馬S(G3)のラップ分析&回顧

21/6/20 マーメイドS(G3・ハンデ)

阪神 芝2000m(内)良

着順:3着(2.00.5・0.1差)

騎手:福永祐一(55キロ)

道中は中団の前、6番手の内。

4角は5番手の内で直線に向き、直線も馬場の内目から逃げるシャムロックヒルを追い詰めるが、あと一歩届かず。

自分の競馬はしっかりできた感じ。

あとはハンデ差。

右回りコース、輸送競馬にも一定のメドが立った印象はあるが、レースレベルを考えると、克服したとまでは言えるかどうか?

2021年 マーメイドS(G3)のラップ分析&回顧

21/8/15 関屋記念(G3)

新潟 芝1600m(外)良

着順:7着(1.33.2・0.5差)

騎手:福永祐一(54キロ)

道中は中団の内。

4角も7番手の内で直線に向くが、直線は伸びを欠いて7着どまり。

この馬、東京コース以外では、上り時計がそこそこかかってくれないと厳しい馬かも。

2021年 関屋記念(G3)のラップ分析&回顧

21/10/16 府中牝馬S(G2)

東京 芝1800m 良

着順:1着(1.45.6・クビ差)

騎手:福永祐一(54キロ)

道中は後方の13~14番手で脚を溜めて、4角も後方14番手で直線に向くと、直線は進路を外に取って、一気の末脚でゴール前、アンドラステをクビ差交わしてゴール。

例年のこのレースの上りと比べて、少し上りがかかったことも良かった。

いずれにしても東京コースでの好走確率は高い馬。

2021年 府中牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

21/11/28 ジャパンカップ(G1)

東京 芝2400m 良

着順:7着(2.25.6・0.9差)

騎手:横山典弘(55キロ)

道中は先団2~3番手。

4角は5番手の内で直線に向き、直線も馬場の最内、内ラチ沿いをしっかりと伸びて3着争いをしていたが、ラスト100mあたりで脚色が鈍った。

さすがに東京は走る。

あと100mは、距離が長かったのだろう。

2021年 ジャパンカップ(G1)のラップ分析&回顧

21/12/26 有馬記念(G1)

中山 芝2500m 良

着順:12着(2.34.3・2.3差)

騎手:横山典弘(55キロ)

道中は先団3~4番手の外。

3~4角ではペースアップについて行けずに順位を落とすが、4角は内にもぐり込み10番手の内で直線に向く。

直線は馬場の最内から追い上げに入るが、残りの脚は残っていなかった。

得意の東京コースとは真逆の条件。

距離も長かったのだろう。

2021年 有馬記念(G1)のラップ分析&回顧

22/3/13 金鯱賞(G2)

中京 芝2000m 良

着順:12着(1.58.6・1.4差)

騎手:福永祐一(54キロ)

道中は中団の前、5番手のインを追走。

4角は6番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入るが、まったく伸びずに12着。

コース云々よりも、この時計には対応できなかったのだろう。

2021年 金鯱賞(G2)のラップ分析&回顧

22/5/15 ヴィクトリアM(G1)

東京 芝1600m 良

着順:9着(1.32.8・0.6差)

騎手:坂井瑠星(55キロ)

外枠17番から道中は後方待機、15番手の外。

4角も15番手で直線に向くと、直線は馬群の外目から追い上げに入り、

メンバー最速の32.9秒の脚で追い上げてはくるが、あの位置取りからでは9着が精一杯。

外枠だけに腹を括った騎乗だったが、展開は裏目に出た感じ。

しかし展開さえ違えば、大穴を開けていた可能性もある。

こういう乗り方は悪くない。

2022年 ヴィクトリアマイル(G1)のラップ分析&回顧

22/6/12 エプソムC(G3)

東京 芝1800m 重

着順:8着(1.47.2・0.5差)

騎手:坂井瑠星(56キロ)

道中は中団の後ろ、8番手あたりを追走。

4角は7番手で直線に向き、直線は各馬外目の馬場に殺到したが、この馬はその馬群の内目から追い上げに入るが、進路が塞がったりもしながら0.5差の8着。

直線で不利はあったが、基本的に牡馬と同じ56キロの斤量では厳しい。

しかしそれにしてはよく走ってはいる。

2022年 エプソムC(G3)のラップ分析&回顧

22/10/15 府中牝馬S(G2)

東京 芝1800m 良

着順:7着(1.44.9・0.4差)

騎手:北村友一(55キロ)

【レース前寸評】

ここは適コース、適距離、適条件。

昨年より斤量は1キロ増えるが、この条件なら問題ないだろう。

【結果】

外枠14番から、道中は最後方15番手からの競馬。

4角は14番手で直線に向くと、直線は馬群の外目から追い上げに入り、良い脚で伸びてはくるが7着まで。

この馬にとっては、少し時計が速すぎたのと、位置取りも後ろすぎた。

2022年 府中牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

22/11/27 ジャパンカップ(G1)

東京 芝2400m 良

着順:12着(2.24.9・1.2差)

騎手:松山弘平(55キロ)

【レース前寸評】

いくら東京巧者でも、ここでは厳しいだろう。

【結果】

スタート少し出遅れて、道中は後方15~16番手の最内を追走。

4角は17番手の内で直線に向き、直線は進路を外に取って追い上げを計るが、いい脚は出せず。

やはり距離が長すぎたが、ラストランを大好きな東京コースのG1レースで締めくくった。

お連れさまでした。

2022年 ジャパンカップ(G1)のラップ分析&回顧

22/12/17 ターコイズS(G3・ハンデ)

中山 芝1600m(外)良

着順:13着(1.34.1・0.6差)

騎手:イーガン(56キロ)

道中は後方14番手。

4角も14番手で直線に向くが、直線では見せ場なし。

このレースで現役を引退して繁殖に上がるらしい。

いい子が期待できそう。

2022年 ターコイズS(G3)のラップ分析&回顧