2019年10月6日、京都競馬場・芝2400mで行われた、第54回 京都大賞典(G2)のラップ分析とレース回顧です。

結果

着順 馬名 タイム 位置取り 上がり3F
ドレッドノータス 2.23.5 3-3-3-3(先行) 34.9
ダンビュライト 1  1/4 1-1-1-1(逃げ) 35.4
シルヴァンシャー 3/4 10-11-10-7(中団後) 35.1

レース上り3F:35.2


ラップ分析

今回のラップタイム

  • 12.9 – 11.0 – 11.5 – 12.1 – 12.2 – 12.2 – 12.3 – 12.4 – 11.7 – 11.6 – 11.5 – 12.1

京都大賞典、過去5レースの良馬場平均

  • 12.8 – 11.4 – 11.7 – 12.5 – 12.5 – 12.2 – 12.4 – 12.7 – 11.9 – 11.5 – 11.2 – 11.5

序盤から中盤、残り600mまでのラップは、明らかに平均と比べて速いペースで推移した。

そのため今回のレースの上り3Fは35.2秒。

過去5レースの平均は34.2秒。

レースの上りは今回の方が1.0秒もかかっていることが分かる。

今回の京都大賞典は、一定のスピードを持続して走るスピード持続力が問われたレースとなった。


レース回顧

2着のダンビュライト、3着のシルヴァンシャーが、このような展開を得意としていたことは分かっていたが、勝ったドレッドノータスはまさに盲点。

ダンビュライトの分析

シルヴァンシャーの分析

ドレッドノータスの分析

ドレッドノータスは緩い流れの展開では、後半長く良い脚を使えることは分かっていたが、2400mのレースで、しかも淀みのない展開では、明らかに分が悪いと考えていたが、逆に、2400mのレースではテンがそれほど速くはならない分、容易に前につけることができたのではないか。

2000mで頭打ちの状態で、前走から距離延長を試していたが、前走の「丹頂S(札幌芝2600m)」はトップハンデ56キロで0.8差の5着。

1~3着馬の斤量はそれぞれ、50キロ、53キロ、55キロ。

そしてこのレースの上りは36.1秒。

3着馬との着差が0.1秒だったことを考えると、このレースで距離延長に対してある程度の対応は出来ていた・・・と見抜けた人だけが、11番人気、単勝90.7倍のこの馬を買えていたのかもしれない。