2022年4月9日【阪神牝馬S】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、デゼルの好走パターンを分析。
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デゼルの距離適性
デゼルはこれまでに芝1600m~芝2400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(1-0-1-1)
- 芝1800m(3-0-0-1)
- 芝2000m(0-0-1-1)
- 芝2200m(0-0-1-1)
- 芝2400m(0-0-0-1)
おそらくベストは1600~1800mまで。
2000m以上は、ペースが緩めば追い込んで来る余地を残すが、その場合、上りがそこそこかかってこないと届かない。
デゼルの脚質
スタートがあまり良くないので、後方からの競馬が多くなるが、終いのキレは一級品。
適距離なら、ペースの緩急に関わらず、終いの脚は確実に繰り出してくる。
デゼルのコース適正
デゼルの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(未)
- 函館(未)
- 福島(未)
- 新潟(未)
- 東京(2-0-0-3)
- 中山(0-0-1-0)
- 中京(0-0-1-1)
- 京都(未)
- 阪神(2-0-1-1)
- 小倉(未)
スピードに乗るのに少し時間がかかるようで、現状では小回り、内回りの直線の短いコースは戦い難そう。
デゼルの持ち時計(ベストタイム)
デゼルの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.31.9 8着(東京)
- 芝1800m:1.45.4 1着(東京)
- 芝2000m:2.00.4 4着(中京)
- 芝2200m:2.12.7 8着(阪神)
- 芝2400m:2.25.1 11着(東京)
スタートさえもう少し修正できれば、速い時計でも走ってきそう。
デゼルの重馬場適正
デゼルの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-0-0)
- 重(未)
- 不良(未)
道悪はまだ未知数だが、走法から見ると苦手かも。
デゼルの鉄砲実績(休み明け)
デゼルの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-0-2-2)
叩いてからは;
- 2戦目(1-0-0-1)
- 3戦目(1-0-1-0)
- 4戦目(0-0-0-1)
- 5戦目~(未)
休み明けはイマイチ。
デゼルのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(0-0-0-1)
- 中3~5週(1-0-0-2)
- 中6~8週(2-0-1-0)
デゼルの枠順適正
デゼルの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-0-1-1)
- 5~9番(2-0-1-1)
- 10~14番(1-0-1-1)
- 15~18番(0-0-0-2)
デゼルの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-0-2-0)
- 3~5月(春):(3-0-1-2)
- 6~8月(夏):(未)
- 9~11月(秋):(0-0-0-3)
デゼルの斤量別着度数
- 54キロ(4-0-1-1)
- 55キロ(0-0-1-3)
- 55.5キロ(0-0-1-0)
- 56キロ(0-0-0-1)
デゼルの好走体重
3着以内の体重は;
- 468~488キロ
レース当日の馬体重の増減は;
- 当日マイナス体重(3-0-1-1)
- 当日プラス体重(0-0-2-4)
デゼルの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、春天、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念)。
母はアヴニールセルタン。
アヴニールセルタンは欧州で走り、3歳時、デビューから6連勝で芝のG1を2勝。距離は芝1600mと芝2100m。
母の父はルアーヴル(ナスルーラ系レッドゴッド)。
ルアーヴルは欧州で走り、芝のG1「フランスダービー(芝2100m)」を勝利。
デゼルの近走
21/4/10 阪神牝馬S(G2)
阪神 芝1600m(外) 良
着順:1着(1.32.0・クビ差)
騎手:川田将雅(54キロ)
スタート出遅れて、道中は中団のやや後ろ。
4角も中団の後ろ、8馬手から直線に向き、直線は馬群の外めから追い出してきて、坂の上りで前を一気に抜き去った。
末脚自慢には打って付けの高速馬場。
初距離の1600mも問題にしなかった。
21/5/16 ヴィクトリアマイル(G1)
東京 芝1600m 良
着順:8着(1.31.9・0.9差)
騎手:川田将雅(55キロ)
道中は中団の後ろ9番手、すぐ前にグランアレグリアを見る位置取り。
4角もグランアレグリアの直後12番手で直線に向く。
直線は懸命に前のグランアレグリアを追うが、手応えが全く違う。
グランアレグリアには突き放されるが、この馬自身はレース先団に食らいついて行って、2着のランブリングアレーには0.2差の8着。
そう悲観する内容ではない。
21/10/16 府中牝馬S(G2)
東京 芝1800m 良
着順:16着(1.46.9・1.3差)
騎手:川田将雅(55キロ)
道中は先団3~4番手。
4角も4番手で直線に向くが、直線では坂の上りで遅れはじめ、坂を上ってからは完全に失速。
この馬は、休み明けはイマイチの馬だが、これはちょっと敗けすぎ。
道中のポジショニングがいつもよりは明らかに前目なのだが、引っかかっている素振りはなかったが・・・。
ちょっと不可解な敗戦だが、この馬は休み明けはイマイチ。
21/11/14 エリザベス女王杯(G1)
阪神 芝2200m(内)良
着順:8着(2.12.7・0.6差)
騎手:武豊(56キロ)
道中は中団の後ろ、11~12番手を追走。
4角は12番手で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入るが、ジリジリとしか伸びずに8着まで。
道中のペースはそこそこ流れた。
2200mでこの流れでは自慢の脚は出せない。
22/1/15 愛知杯(G3・ハンデ)
中京 芝2000m 良
着順:3着(2.01.0・頭-クビ差)
騎手:川田将雅(55.5キロ)
道中は中団の後ろ、12番手を追走。
4角は9番手の大外を回して直線に向くと、直線は馬群の大外から追い上げを見せたが、2着のマリアエレーナとはクビ差の3着。
大外を回して斤量も55.5キロ。
2000mの距離はギリギリだが、道中のペースが落ち付いたのが良かったのだろう。
加えて、外目の馬場は確かに伸びた。
22/4/9 阪神牝馬S(G2)
阪神 芝1600m(外)良
着順:3着(1.33.0・0.2差)
騎手:川田将雅(55キロ)
道中は中団の後ろ、8番手を追走。
4角も8番手で直線に向くと、直線は馬群の外目に進路を取って追い上げにかかり、ジワジワと加速して前との差を詰めて行き、坂の上りで一気に前を追い詰めるが3着まで。
勝った昨年と同じようなレース運びだったが、終いの脚は、昨年が32.5秒で今年が33.7秒。
馬場がやや柔かったのか?
次走、ヴィクトリアマイル(G1)に向けて
次走は5月15日(日)、東京競馬場 芝1600mで行われる「ヴィクトリアマイル(G1)」。
昨年はグランアレグリアの圧勝に隠れた8着だが、2着馬には0.2差。レース内容も悪くはなかった。
スタート五分でポジションが取れれば、侮れない一頭。
⇒その他、ヴィクトリアマイル(G1)の出走馬を分析