2019年10月6日【毎日王冠】終了時点までのデータをもとに、アエロリットの好走パターンを分析。(海外は除く)
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アエロリットの距離適性
アエロリットはこれまでに、芝1400m~芝2000mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1400m(1-0-0-0)
- 芝1600m(1-5-0-4)
- 芝1800m(2-2-0-0)
- 芝2000m(0-0-0-1)
芝1400m(1-0-0-0)
新馬戦で使われたのみ。
新馬戦では勝っているが、のちの1600mの走りを見ると、1400mはかなり忙しいのではないかと思う。
芝1600m(1-5-0-4)
「NHKマイルC(G1)」で勝ち、「安田記念(G1)」でも2年連続の2着。
適性は申し分ないように見えるが、やはり少し忙しい。
もちろん走らないことはないので、G1レースでも好走は期待できるが、勝ち切るまではどうか?
激流にさらされると、今一歩粘りが効かず、馬券圏内も難しくなる。
芝1800m(2-2-0-0)
ここは申し分なくベストの距離。
少々のペースが速くても、持ち前のスピード持続力で粘りこめる。
芝1800mにG1競争があれば、一つくらいは勝っているだろう。
芝2000m(0-0-0-1)
「秋華賞(G1)」で一度走って1.2差の7着。
アエロリットが苦手としているであろう右回り+重馬場(後述)でのレースなので、参考外にしてもいいレース。
クロフネ産駒なので芝1800mがギリっぽいが、芝1600mがベストではないとすれば、距離は2000mまでは持つ可能性はあるが・・・。
アエロリットの脚質
「逃げ」もしくは「先行」して、粘り込むのが必勝パターン。
スピード持続力に長けているので、少々ペースが速くてもへこたれない。
アエロリットのコース適正
アエロリットの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(1-0-0-0)
- 東京(3-4-0-2)
- 中山(0-3-0-0)
- 京都(0-0-0-2)
- 阪神(0-0-0-1)
ここで注意したいのは「右回り」。
2018年の「中山記念(G2)」はクビ差の2着に好走しているのだが、そのレース後、陣営の菊沢調教師がこんなコメントを残している(一部馬抜粋);
「芝を使う馬としては、左回りと比べると右回りでは反応にロスが出ます」
また、2018年の「マイルCS(G1)」では0.5差の12着に敗れているが、レース後鞍上のムーア騎手もこんなコメントを残している(一部抜粋);
「ワンペースで右回りも良くないのかもしれません」
やはり右回りは得意ではないようだが、走らないことはない。
アエロリットの右回りコースでの騎手ごとの着度数;
- 横山典弘(1-3-0-2)
- ムーア(0-0-0-1)
右回りは、アエロリットのことを熟知している騎手でないと好走は難しいのではないか?
アエロリットの持ち時計(ベストタイム)
アエロリットの芝1600m~2000mでのベストタイムは次の通り;
- 芝1600m:1.30.9 2着(クビ差・東京)
- 芝1800m:1.44.5 1着(-0.2差・東京)
- 芝2000m:2.01.4 7着(1.2差・京都)
芝1600m、芝1800mともに速い時計で順位も良い。
高速馬場でも評価を下げる必要はないだろう。
芝2000mは今現在1レースだけ。
右回り+重馬場で、アエロリットとしては戦い難い環境が重なったと思われるので参考外としてもいいだろう。
アエロリットの重馬場適正
アエロリットの道悪競馬での戦績は、稍重馬場も含めると次の通り;
- 稍重(0-0-0-2)
- 重(0-0-0-1)
この他に、アメリカ遠征でのレースでも重馬場で大敗を喫している。
渋った馬場はあまり得意ではないようだ。
アエロリットの近走診断
19/5/12 ヴィクトリアマイル(G1)東京芝1600m
着順:5着(0.4差)騎手:横山典弘(55キロ)
レースはノームコアのレコード勝ち。
ペースも前半、中盤とかなり速いペースで推移した。
ラップタイム
- 12.3 – 10.6 – 10.8 – 11.1 – 11.3 – 11.2- 11.5 – 11.7
このレースを引っ張ったのはアエロリット。
1600mのこのペースでは粘れない。
19/6/2 安田記念(G1)東京芝1600m
着順:2着(クビ差)騎手:戸崎圭太(56キロ)
このレースもアエロリットが逃げて引っ張った。
ラップタイムは;
- 12.2 – 10.9 – 11.4 – 11.3 – 11.2 – 11.1 – 11.2 – 11.6
前走に比べると、序盤が多少ゆるくなっているのが分かる。
マイルの距離だと、これくらいのラップなら好走できる。
19/10/6 毎日王冠(G2)東京芝1800m
着順:2着(0.2差)騎手:津村明秀(55キロ)
このレースも逃げたアエロリット。
例年の毎日王冠の平均よりも、中盤はかなり速いラップを刻んでいる。
アエロリットとしては自分のペースで逃げてはいるが、勝ったダノンキングリーが強すぎた。
次走は「天皇賞・秋」のようだが、玉砕覚悟でぶっ飛ばしても、そうそうバテる馬ではない。
距離不安など考えずに、積極的な競馬を期待したい。