2024年11月10日【エリザベス女王杯】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、モリアーナの好走パターンを分析。
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モリアーナの距離適性
モリアーナはこれまでに芝1600m~芝2200mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(1-0-2-4)
- 芝1800m(1-0-0-2)
- 芝2000m(1-0-0-1)
- 芝2200m(0-0-0-2)
ずっと1600mを主戦場にしていたが、「紫苑S」では初めての2000mで見事な差し切り勝ちを決めた。
この馬の場合、おそらく中距離の方が走りやすそうな感じ。
モリアーナの脚質
先行押し切り、後方からの追い込み。
終いの脚は、キレッキレと言うよりは、タフな流れから繰り出すパワー系の末脚。
なので、レースの上りが速くなるなら、後方からだと差し届かない場面も出てきそう。
また、スローの切れ味勝負でも後手を踏みそう。
スタミナ、パワーを要求されるレースで浮上してくるイメージ。
走破時計、上りがかかって良いタイプ。
さらに、「紫苑S」で見せた、馬群を縫うようにしての追い上げなど、かなり器用な一面も持ち合わせている馬で、小回りコースでは力が出せそう。
モリアーナのコース適正
モリアーナの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(1-0-0-1)
- 函館(未)
- 福島(未)
- 新潟(未)
- 東京(1-0-1-3)
- 中山(1-0-0-2)
- 中京(未)
- 京都(0-0-0-2)
- 阪神(0-0-1-1)
- 小倉(未)
モリアーナの持ち時計(ベストタイム)
モリアーナの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.32.3 7着(東京)
- 芝1800m:1.45.5 8着(札幌)
- 芝2000m:1.58.0 1着(中山)
- 芝2200m:2.12.4 14着(京都)
速い時計は苦手そう。
モリアーナの重馬場適正
モリアーナの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-1-4)
- 重(未)
- 不良(0-0-0-1)
道悪は大丈夫。
上りがかかれば尚よし。
モリアーナの血統背景
父はエピファネイア(ロベルト系/菊花賞、ジャパンカップ)。
母の父はダイワメジャー(サンデー系/皐月賞、秋天、マイルCS連覇、安田記念)。
モリアーナの近走
23/9/9 紫苑S(G2)
中山 芝2000m(内)稍重
着順:1着(1.58.0・-0.1差)
騎手:横山典弘(54キロ)
道中は後方15番手の内目を追走。
3~4角で外に出して、4角は14番手の外から直線。
直線は大外に進路を取るのではなく、馬群の中ほどから馬群を縫うように伸びてきて、ゴール前、前で粘り込みを計るヒップホップソウルを半馬身交わしてゴール。
後方からの追い込みは、展開が向いた側面も当然あるが、それでも、道中の比較的速い流れから、一頭だけ終いの脚が34秒台、それも前半の末脚は評価できる。
この馬としては初めての2000mだったが、これくらいの距離で、これくらいの流れが一番合っていたのではないか?
23/10/15 秋華賞(G1)
京都 芝2000m(内)稍重
着順:5着(2.01.7・0.6差)
騎手:横山典弘(55キロ)
道中は中団の後ろあたり、内ぴったりの追走。
4角も中団の後ろ、13番手の最内で直線に向き、直線は馬場の内目をスルスルと伸びてはくるが、あの位置取りからでは届かない。
最短コースから直線も内を狙って追い込みを見せたが、今回の展開では届かない。
24/1/21 アメリカJCC(G2)
中山 芝2200m(内)不良
着順:4着(2.16.8・0.2差)
騎手:横山典弘(54キロ)
道中は最後方で脚を溜めて、3角を過ぎてから大外を回して進出して、4角は8番手の大外で直線。
直線は馬群の大外から追い上げに入り、良い脚で伸びては来るがアタマ差の4着。
一頭だけ36秒台の脚で追い上げてきたが、36.9秒では届かなかった。
しかしこの馬、こういうタフなレースは走る。
⇒2024年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧
24/4/6 阪神牝馬S(G2)
阪神 芝1600m(外)良
着順:3着(1.33.3・0.3差)
騎手:横山典弘(56キロ)
道中は後方9番手の内目。
4角も9番手の外目で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入り、そこそこの脚で追い上げてはくるが3着まで。
この馬の終いの脚もさほど切れない。
上がりの速い流れの中で、56キロを背負って3着なら頑張った方だろう。
24/5/12 ヴィクトリアM(G1)
東京 芝1600m 良
着順:7着(1.32.3・0.5差)
騎手:横山典弘(56キロ)
道中は後方13番手から、4角も13番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げを計るが、0.5差の7着まで。
あの位置取りからだと、もうちょっと上りがかからないとダメ。
走破時計も速すぎた。
24/7/28 クイーンS(G3)
札幌 芝1800m 稍重
着順:12着(1.48.1・0.7差)
騎手:武藤雅(57キロ)
大外14番から、道中は後方11番手の外。
道中終始外々を回って、4角も11番手の大外で直線。
直線は馬群の大外から追い上げを計るが、まったく伸びてはこなかった。
斤量57キロを背負って、道中、3~4角と終始外々。
この馬向きの展開ではあったが、今日は条件が悪すぎた。
24/10/14 府中牝馬S(G2)
東京 芝1800m 良
着順:8着(1.45.5・0.8差)
騎手:岩田康誠(55キロ)
道中は後方13番手の最内。
4角も13番手の最内で直線に向くと、直線は馬群の真ん中から内目に切れ込んで、マスクトディーヴァの背後を狙って伸びてはくるが、0.8差の8着まで。
この馬にとっては上りが速すぎる。
瞬発力勝負では後手。
24/11/10 エリザベス女王杯(G1)
京都 芝2200m(外)良
着順:14着(2.12.4・1.3差)
騎手:岩田康誠(56キロ)
道中は後方14番手の最内。
4角も14番手の最内で直線に向くが、脚は使えず。
この馬は、今回の流れ、上がりではノーチャンス。