2024年5月12日【ヴィクトリアM】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、モリアーナの好走パターンを分析。

モリアーナの距離適性

モリアーナはこれまでに芝1600m~芝2200mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(1-0-2-4)
  • 芝1800m(1-0-0-0)
  • 芝2000m(1-0-0-1)
  • 芝2200m(0-0-0-1)

ずっと1600mを主戦場にしていたが、「紫苑S」では初めての2000mで見事な差し切り勝ちを決めた。

この馬の場合、おそらく中距離の方が走りやすそうな感じ。

モリアーナの脚質

先行押し切り、後方からの追い込み。

終いの脚は、キレッキレと言うよりは、タフな流れから繰り出すパワー系の末脚。

なので、レースの上りが速くなるなら、後方からだと差し届かない場面も出てきそう。

また、スローの切れ味勝負でも後手を踏みそう。

スタミナ、パワーを要求されるレースで浮上してくるイメージ。

走破時計、上りがかかって良いタイプ。

さらに、「紫苑S」で見せた、馬群を縫うようにしての追い上げなど、かなり器用な一面も持ち合わせている馬で、小回りコースでは力が出せそう。


モリアーナのコース適正

モリアーナの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(1-0-0-0)
  • 函館(未)
  • 福島(未)
  • 新潟(未)
  • 東京(1-0-1-2)
  • 中山(1-0-0-2)
  • 中京(未)
  • 京都(0-0-0-1)
  • 阪神(0-0-1-1)
  • 小倉(未)

モリアーナの持ち時計(ベストタイム)

モリアーナの持ち時計は次の通り;

  • 芝1600m:1.32.3 7着(東京)
  • 芝1800m:1.50.0 1着(札幌)
  • 芝2000m:1.58.0 1着(中山)
  • 芝2200m:2.16.8 4着(中山)

速い時計は苦手そう。

モリアーナの重馬場適正

モリアーナの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(1-0-1-3)
  • 重(未)
  • 不良(0-0-0-1)

道悪は大丈夫。

上りがかかれば尚よし。


モリアーナの血統背景

父はエピファネイア(ロベルト系/菊花賞、ジャパンカップ)。

母の父はダイワメジャー(サンデー系/皐月賞、秋天、マイルCS連覇、安田記念)。

モリアーナの近走

23/9/9 紫苑S(G2)

中山 芝2000m(内)稍重

着順:1着(1.58.0・-0.1差)

騎手:横山典弘(54キロ)

道中は後方15番手の内目を追走。

3~4角で外に出して、4角は14番手の外から直線。

直線は大外に進路を取るのではなく、馬群の中ほどから馬群を縫うように伸びてきて、ゴール前、前で粘り込みを計るヒップホップソウルを半馬身交わしてゴール。

後方からの追い込みは、展開が向いた側面も当然あるが、それでも、道中の比較的速い流れから、一頭だけ終いの脚が34秒台、それも前半の末脚は評価できる。

この馬としては初めての2000mだったが、これくらいの距離で、これくらいの流れが一番合っていたのではないか?

2023年 紫苑S(G2)のラップ分析&回顧

23/10/15 秋華賞(G1)

京都 芝2000m(内)稍重

着順:5着(2.01.7・0.6差)

騎手:横山典弘(55キロ)

道中は中団の後ろあたり、内ぴったりの追走。

4角も中団の後ろ、13番手の最内で直線に向き、直線は馬場の内目をスルスルと伸びてはくるが、あの位置取りからでは届かない。

最短コースから直線も内を狙って追い込みを見せたが、今回の展開では届かない。

2023年 秋華賞(G1)のラップ分析&回顧

24/1/21 アメリカJCC(G2)

中山 芝2200m(内)不良

着順:4着(2.16.8・0.2差)

騎手:横山典弘(54キロ)

道中は最後方で脚を溜めて、3角を過ぎてから大外を回して進出して、4角は8番手の大外で直線。

直線は馬群の大外から追い上げに入り、良い脚で伸びては来るがアタマ差の4着。

一頭だけ36秒台の脚で追い上げてきたが、36.9秒では届かなかった。

しかしこの馬、こういうタフなレースは走る。

2024年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧

24/4/6 阪神牝馬S(G2)

阪神 芝1600m(外)良

着順:3着(1.33.3・0.3差)

騎手:横山典弘(56キロ)

道中は後方9番手の内目。

4角も9番手の外目で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入り、そこそこの脚で追い上げてはくるが3着まで。

この馬の終いの脚もさほど切れない。

上がりの速い流れの中で、56キロを背負って3着なら頑張った方だろう。

2024年 阪神牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

24/5/12 ヴィクトリアM(G1)

東京 芝1600m 良

着順:7着(1.32.3・0.5差)

騎手:横山典弘(56キロ)

道中は後方13番手から、4角も13番手の外で直線。

直線は馬群の外目から追い上げを計るが、0.5差の7着まで。

あの位置取りからだと、もうちょっと上りがかからないとダメ。

走破時計も速すぎた。

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