2024年1月14日【日経新春杯】終了時点までのデータをもとに、ヒンドゥタイムズの好走パターンを分析。

ヒンドゥタイムズの距離適性

ヒンドゥタイムズはこれまでに芝1800~2400mの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1800m(2-0-0-0)
  • 芝2000m(4-3-3-9)
  • 芝2400m(0-0-0-3)

中距離のOP特別、G3あたりなら勝負になる。

2400mは長い。

ヒンドゥタイムズの脚質

先行、もしくは中団前目からの押し切り。

緩い流れの前残りか、上りがかかってくれば中団からでも届く。

但し、終いの脚はあまり期待できないので、ポジションが後ろすぎると届かない。

スタミナ、パワー系。

道悪は走ってくるが、同じようにポジションが悪いと届かない。

ヒンドゥタイムズのコース適正

ヒンドゥタイムズの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 福島(0-0-0-2)
  • 東京(0-0-0-1)
  • 中山(0-0-1-0)
  • 中京(1-0-0-3)
  • 京都(1-0-1-2)
  • 阪神(3-1-1-4)
  • 小倉(1-2-0-0)

出走しているコースは、ほぼコーナー4つの2ターンのコース形態。

小倉は好きそう。

ヒンドゥタイムズの持ち時計(ベストタイム)

ヒンドゥタイムズの持ち時計は次の通り;

  • 芝1800m:1.46.1 1着(-0.1差・阪神)
  • 芝2000m:1.58.0 6着(0.5差・阪神)
  • 芝2400m:2.25.0 4着(0.7差・阪神)

基本的に高速決着は向かない。


ヒンドゥタイムズの重馬場適正

ヒンドゥタイムズの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(0-0-0-1)
  • 重(2-0-0-2)

敗戦も馬場が敗因ではない様子。

道悪は走るというよりは、道悪で時計がかかってくればチャンスも出てくる。

ヒンドゥタイムズの鉄砲実績(休み明け)

ヒンドゥタイムズの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(2-2-2-6)

叩いてからは;

  • 2戦目(2-0-0-2)
  • 3戦目(0-1-0-2)
  • 4戦目(0-0-0-2)
  • 5戦目~(1-0-0-0)

ヒンドゥタイムズの枠順適正

ヒンドゥタイムズの枠番別着度数は;

  • 1~4番(2-0-3-2)
  • 5~9番(2-2-0-4)
  • 10~14番(2-1-0-5)
  • 15~18番(0-0-0-1)

外枠からでは厳しい。

ヒンドゥタイムズの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(3-0-2-3)
  • 3~5月(春):(2-1-1-1)
  • 6~8月(夏):(1-2-0-4)
  • 9~11月(秋):(0-0-0-4)

ヒンドゥタイムズの斤量別着度数

  • 54キロ(1-1-0-0)
  • 55キロ(1-0-0-3)
  • 56キロ(2-0-3-3)
  • 56.5キロ(0-1-0-1)
  • 57キロ(1-1-0-2)
  • 57.5キロ(1-0-0-0)
  • 58キロ(0-0-0-2)
  • 58.5キロ(0-0-0-1)

ヒンドゥタイムズの好走体重

3着以内の体重は;

  • 452~478キロ

ヒンドゥタイムズの血統背景

父はハービンジャー(ND系デインヒル)。

ハービンジャーは欧州で走り、2010年のキングジョージⅥ世&QES(G1)で勝利。主戦場は芝のクラシックディスタンス。

母の父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、有馬記念、宝塚記念、ジャパンカップ、天皇賞(春))

ヒンドゥタイムズの近走

19/12/28 フォーチュンカップ(2勝・ハンデ)

阪神 芝2000m(内)良 16頭

着順:1着(2.01.0・-0.2差)

騎手:川田将雅(56キロ)

道中は中団の前あたり。

直線は馬場の内目から、進路が開くとスッと抜け出して後続を突き放した。

トップハンデ56キロでも強い勝ち方。

20/3/7 但馬S(3勝)

阪神 芝2000m(内)良 11頭

着順:2着(2.00.1・クビ差)

騎手:福永祐一(57キロ)

道中は中団の後ろあたり。

4角は外を回して、直線も馬場の外目から追い上げて来るがクビ差届かず2着。

位置取りが後ろすぎた感じ。

終いのキレはあるにはあるが、それだけに頼るような乗り方では後手を踏んでしまう。

20/5/2 下鴨S(3勝・ハンデ)

京都 芝2000m(内)良 13頭

着順:1着(2.00.0・-0.2差)

騎手:北村友一(57キロ)

道中は中団の前あたり。

直線は馬群の外に持ち出して鮮やかな差し切り。

やはりこの馬、この勝ち方が必勝パターン。

20/7/12 七夕賞(G3・ハンデ)

福島 芝2000m 重

着順:4着(2.03.1・0.6差)

騎手:北村友一(55キロ)

出遅れて位置取りが後方から。

4角13番手で直線に向くが、この位置からだと4着が精一杯。

しかし終いの脚はしっかり伸びているので、今回は出遅れがすべて。

2020年 七夕賞(G3)のラップ分析&回顧

20/9/19 ケフェウスS

中京 芝2000m 良

着順:4着(1.59.2・0.5差)

騎手:北村友一(55キロ)

道中は中団の前あたり。

4角は7番手で直線に向き、馬群の外目を追い上げてくるが、ゴール前甘くなって4着。

レースは中盤からペースが上がり、上がりに36.3秒を要する展開になった。

急なペースアップに対応できなかった感じ。

20/12/5 チャレンジC(G3)

阪神 芝2000m(内)良

着順:3着(2.00.2・0.3差)

騎手:武豊(56キロ)

道中は中団の前あたり。

4角では3番手まで押し上げて直線に向くが、最後はブラヴァスに交わされて3着。

終いのキレがそうある馬ではないので、この展開ではここまでだろう。

2020年 チャレンジカップ(G3)のラップ分析&回顧

21/3/7 大阪城S(L・ハンデ)

阪神 芝1800m(外)良

着順:1着(1.46.1・-0.1差)

騎手:福永祐一(56キロ)

道中は中団の前あたり。

4角は中団8番手で直線。

直線は馬群の中ほどから追い出してきて、坂の上りで先頭に立つと、内で粘る2頭をしっかりと振り切ってゴール。

緩い流れでの中団からの差し切り勝ち。

2、3着に人気薄の軽ハンデ馬が粘っているあたり、レベルとしてはあまり高いレースではなかったと思う。

しかしまあ、このクラスなら当然実力上位。

21/6/5 鳴尾記念(G3)

中京 芝2000m 良

着順:11着(2.02.0・1.3差)

騎手:福永祐一(56キロ)

道中は後方。

4角も11番手で直線に向くが、直線では見せ場なし。

いつもより道中のポジションがだいぶ後ろからになった。

これでは今回の展開ではどうしようもないが、終いの脚も出せていない。

ちょっと不可解な負け方。

2021年 鳴尾記念(G3)のラップ分析&回顧

21/12/11 中日新聞杯(G3・ハンデ)

中京 芝2000m 良

着順:7着(2.00.3・0.5差)

騎手:M・デムーロ(56.5キロ)

スタート直後に接触する不利があるにはあったが、道中は中団の後ろ11番手あたりを追走。

3~4角で押し上げて行って、4角は中団8番手の外で直線。

直線は馬群の外目からまずまずの追い上げを見せるが、0.5差の7着まで。

接触する不利はあったものの、今回も位置取りが後ろすぎる感じ。

前走よりはレースになっているので、復調の兆しは見える。

2021年 中日新聞杯(G3)のラップ分析&回顧

22/8/14 小倉記念(G3・ハンデ)

小倉 芝2000m 良

着順:2着(1.58.2・0.8差)

騎手:ホー(56.5キロ)

【レース前寸評】

去勢明け初戦となる。

緩い流れなら走ってくる馬だが、ポジションが取れないと厳しい。

【結果】

道中は中団の後ろ、11番手を追走。

3角を過ぎて、外目を回して順位を上げると、4角は9番手の外で直線。

直線は馬群の外目から追い上げてはくるが、先頭との差はまったく詰まらず。

道中締まった流れに課題のあった馬だが、去勢明けの今回でまずまずの結果。

去勢の成果か?鞍上の手腕か?

2022年 小倉記念(G3)のラップ分析&回顧

22/10/10 京都大賞典(G2)

阪神 芝2400m 稍重

着順:4着(2.25.0・0.7差)

騎手:団野大成(56キロ)

【レース前寸評】

前走は去勢明けでまずまずの内容。

今回は一気に2Fの距離延長だが、距離が持つならそこそこやれそう。

【結果】

道中は中団6~7番手。

3~4角で少し順位を上げて行き、4角は4番手の外で直線。

直線は馬群の外目から追い上げに入り、坂下では先頭を捉えるかの勢いはあったが、坂の上りでやや甘くなった。

動き出しがやや速かった分最後に甘くなったか?

いずれにしても去勢してから内容のあるレースが続いている。

2022年 京都大賞典(G2)のラップ分析&回顧

22/12/3 チャレンジカップ(G3)

阪神 芝2000m(内)良

着順:6着(1.58.0・0.5差)

騎手:武豊(56キロ)

【レース前寸評】

阪神の2000mは(2-1-1-0)。

去勢明けから調子は良さそうなので、ここは期待できそう。

【結果】

道中は後ろから2頭目、後方13番手を追走。

3~4角でようやく動き出して、4角は11番手の外で直線。

直線は馬群の外目から追い上げを計るが、届かずの6着。

メンバー最速の34.5秒の脚を出すには出したが、あの位置からだと、上り33秒台を出さないと届かない。

道中速い流れだっただけに、この流れで33秒台の脚は出ないだろう。

2022年 チャレンジカップ(G3)のラップ分析&回顧

23/2/19 小倉大賞典(G3・ハンデ)

小倉 芝1800m 重

着順:1着(1.49.7・ハナ差)

騎手:ムルザバエフ(57.5キロ)

道中は中団7番手の内目を追走。

各馬馬場の外目を回る中、この馬はそれでも3分どころあたりなので、他の馬に比べれば距離ロスは少なかった。

3~4角で出して行って、4角は4番手の内目から直線。

直線は馬場の4分どころあたりから追い上げに入り、前で粘るバジオウをゴール前で交わし、内から追い上げてきたカテドラルの追撃をハナ差しのいでゴール。

得意の小倉で、上りがかかる展開で、道悪も苦にしない馬。

条件がぴったりとはまった。

2023年 小倉大賞典(G3)のラップ分析&回顧

23/4/2 大阪杯(G1)

阪神 芝2000m(内)良

着順:16着(1.59.5・2.1差)

騎手:池添謙一(58キロ)

外枠15番から、道中は中団8番手の終始かなり外目を追走。

3角も8番手の外だが、ここら辺ですでに脚色が鈍ってきて、4角は11番手の外で直線に向くが、直線では脚は残っていなかった。

中団より前で勝負したい馬だけに、外枠からスタートした関係上、位置取りが中団のかなり外目を走る羽目になった。

このクラス、この展開でも、ここまで負ける馬ではないが、今回は枠順が悪すぎた。

2023年 大阪杯(G1)のラップ分析&回顧

23/6/3 鳴尾記念(G3)

阪神 芝2000m(内)良

着順:7着(1.59.4・0.3差)

騎手:武豊(57キロ)

特に出遅れたわけではないが、道中は後方14番手。

4角も14番手の外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げてはくるが、0.3差の7着まで。

この馬にしては良い脚を使ったように見えたが、レースの上りがかかっていたのでそう見えただけ。

この馬はもう少し前目のポジションが欲しい。

2023年 鳴尾記念(G3)のラップ分析&回顧

23/7/9 七夕賞(G3・ハンデ)

福島 芝2000m 良

着順:7着(2.00.5・0.7差)

騎手:団野大成(58.5キロ)

道中は後方13番手の外目あたり。

3角過ぎから大外を回して進出を開始して、4角は9番手の大外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計るが、いまいち伸びてこなかった。

道中外目を回って、4角も大外からではつらい。

トップハンデ58.5キロを背負っている割にはそこそこ動いたのでは。

2023年 七夕賞(G3)のラップ分析&回顧

23/10/9 京都大賞典(G2)

京都 芝2400m(外)重

着順:4着(2.25.5・0.2差)

騎手:団野大成(57キロ)

道中は中団8番手の内目を追走。

4角は中団6番手の最内で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げに入り、そこそこの脚で追い上げてきて、ゴール前はアフリカンゴールドを交わして一瞬3番手に浮上するが、すぐに外から来たディープボンドに交わされて4着まで。

この馬としてはよく追い上げた方がだが、基本的もう少し前目の位置で勝負したい馬。終いの脚はあまり期待できない。

2023年 京都大賞典(G2)のラップ分析&回顧

24/1/14 日経新春杯(G2・ハンデ)

京都 芝2400m(外)良

着順:12着(2.25.4・1.7差)

騎手:ルメートル(58キロ)

道中は中団の後ろ10番手あたり。

4角は9番手の大外で直線に向くが、良い脚は出せず。

この馬にとってはペースが速すぎる。

上りがかかっていても、この流れでは脚は出せない。

2024年 日経新春杯(G2)のラップ分析&回顧