2023年7月30日【クイーンS】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ルビーカサブランカの好走パターンを分析。
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ルビーカサブランカの距離適性
ルビーカサブランカはこれまでに芝1800m~芝2200mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(1-1-2-9)
- 芝2000m(3-5-3-5)
- 芝2200m(1-0-0-1)
現状では中距離は走れる。
もっと伸びてもいいような気はする。
ルビーカサブランカの脚質
中団あたりで脚を溜めて、終いを伸ばしてくる競馬。
基本的な好走パターンは、緩い流れから繰り出す末脚と、レースの上りが36秒以上を要したときの底力。
条件戦まではほとんどのレースで掲示板を確保する堅実な走りだったが、OPクラスではそうもいかない。
好走パターンとしては、前傾ラップなどで上り時計がかかったときに、しぶとく食い込んでくる程度か。
ルビーカサブランカのコース適正
ルビーカサブランカの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(0-0-1-3)
- 函館(0-3-2-1)
- 福島(0-0-0-1)
- 新潟(未)
- 東京(0-0-1-1)
- 中山(0-1-0-2)
- 中京(2-1-1-3)
- 京都(1-0-0-0)
- 阪神(2-1-0-3)
- 小倉(0-0-0-1)
上り時計が速くなりすぎない小回り、内回りコースが戦いやすそう。
阪神の連対はすべて内回りコース。
ルビーカサブランカの持ち時計(ベストタイム)
ルビーカサブランカの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.46.9 4着(札幌)
- 芝2000m:1.57.8 2着(阪神)
- 芝2200m:2.12.2 1着(阪神)
前傾ラップの底力勝負なら、速い時計にも対応可能。
ルビーカサブランカの重馬場適正
ルビーカサブランカの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-1-2-1)
- 重(0-0-0-2)
- 不良(未)
稍重までか?
ルビーカサブランカの鉄砲実績(休み明け)
ルビーカサブランカの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-1-1-2)
叩いてからは;
- 2戦目(2-2-0-1)
- 3戦目(1-0-0-2)
- 4戦目(1-0-0-2)
- 5戦目~(0-1-3-3)
ルビーカサブランカのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(2-3-1-3)
- 中3~5週(2-1-0-6)
- 中6~8週(0-1-3-4)
詰めて使って良いタイプ。
ルビーカサブランカの枠順適正
ルビーカサブランカの枠番別着度数は;
- 1~4番(4-3-2-2)
- 5~9番(1-2-2-4)
- 10~14番(0-1-1-8)
- 15~18番(0-0-0-1)
出遅れが多い馬なので、あまり外枠から出遅れると致命傷になりかねない。
ルビーカサブランカの斤量別着度数
- 52キロ(1-2-1-2)
- 54キロ(2-2-1-5)
- 55キロ(2-2-3-6)
- 56キロ(0-0-0-1)
- 57キロ(0-0-0-1)
ルビーカサブランカの季節別着度数
- 12~2月(冬):(4-2-0-4)
- 3~5月(春):(1-1-1-4)
- 6~8月(夏):(0-3-3-4)
- 9~11月(秋):(0-0-1-3)
ルビーカサブランカの好走体重
3着以内の体重は;
- 450~482キロ
ルビーカサブランカの血統背景
父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ/毎日杯、NHKマイルC、日本ダービー、神戸新聞杯)。
母はムードインディゴ(府中牝馬S、秋華賞2着)。
母の父はダンスインザダーク(サンデー系/弥生賞、京都新聞杯、菊花賞、日本ダービー2着)。
全兄にユーキャンスマイル(ダイヤモンドS、新潟記念、阪神大賞典、菊花賞3着)。
ルビーカサブランカの近走(重賞)
22/1/15 愛知杯(G3・ハンデ)
中京 芝2000m 良
着順:1着(2.01.0・頭差)
騎手:武豊(52キロ)
道中は中団の後ろ、11番手の内。
4角は中団9番手の内で直線。
直線は馬場の内目から追い上げに入り、外でもたつく先団を尻目にするすると伸びて来る。
ゴール前はマリアエレーナとの追い比べを頭差制してゴール。
内が伸びにくい傾向にあったため、各馬馬場の外目に殺到したが、この馬は内に進路を取ってしっかりと伸びた。
荒れ馬場さえ気にしなければ、最短コースの内に進路を取った方が物理的には距離もスタミナのロスも防げる。
それに加えて、52キロの軽ハンデもしっかりと作用した感じ。
22/3/12 中山牝馬S(G3・ハンデ)
中山 芝1800m 良
着順:6着(1.47.0・0.2差)
騎手:武豊(55キロ)
スタート出遅れて序盤は最後方から。
終始外目を回りながら、3~4角は大外を回して進出して行き、4角は12番手の大外から直線。
直線は馬群の外目からよく追い上げては来ているが、0.2差の6着まで。
2着にはクビ-クビ-クビ-ハナ差だけに、大きく負けているわけではない。
スタートの出遅れが響いた。
22/4/23 福島牝馬S(G3)
福島 芝1800m 良
着順:5着(1.47.2・0.2差)
騎手:武豊(54キロ)
スタート出遅れて道中は最後方から。
4角も後方14番手の大外から直線に入り、直線は馬群の大外から追い上げてくるが、0.2差の5着まで。
レースの上りはしっかりとかかってくれたが、さすがに今回は位置取りが後ろすぎた。
22/6/19 マーメイドS(G3・ハンデ)
阪神 芝2000m(内)良
着順:7着(1.59.4・1.1差)
騎手:岩田望来(55キロ)
スタートやや出遅れて、道中は中団の後ろ、11番手を追走。
4角は12番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げにかかるが、さほど良い脚は繰り出せずに7着まで。
これくらいのペースになると、上りがもう少しかかってくれないと届いてこない。
22/7/31 クイーンS(G3)
札幌 芝1800m 良
着順:4着(1.47.9・0.1差)
騎手:横山和生(55キロ)
【レース前寸評】
展開次第の側面もあるが、基本的に力不足は否めない。
【結果】
道中は中団9番手の外。
4角は7番手の大外で直線に向き、直線も馬群の大外から追い上げに入るが、結局先に抜け出していた3頭を捉えることは出来ず、0.1差の4着。
外枠から終始外々を回る距離ロスは確かにあった。
展開自体はこの馬向きのスローだっただけに、枠順、位置取りの不運はあっただろう。
22/11/13 エリザベス女王杯(G1)
阪神 芝2200m(内)重
着順:8着(2.14.2・1.2差)
騎手:横山和生(56キロ)
【レース前寸評】
距離が延びること自体はプラスだろう。
昨年のような上りを要する展開になれば、上位食い込みの可能性がないとは言えない。
【結果】
道中は後方16番手の最内。
4角も15番手の最内で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げに入るが1.2差の8着。
道中終始最内を通って直線も内から追い上げたにしてはそこそこ伸びている。
道悪が得意なのだろう。
22/12/3 チャレンジカップ(G3)
阪神 芝2000m(内)良
着順:2着(1.57.8・0.3差)
騎手:川だ将雅(54キロ)
【レース前寸評】
OPクラスでは初めての牡馬との混合戦。
タフな展開になれば食い込んでくるかも。
【結果】
道中は中団7番手の最内。
4角は5番手の最内から直線に向き、直線も馬場の内目からグングン伸びて2着を確保。
得意の底力勝負で強さを発揮した格好。
23/1/14 愛知杯(G3・ハンデ)
中京 芝2000m 重
着順:8着(2.04.6・1.5差)
騎手:武豊(55キロ)
道中は後方12番手を追走。
スローの流れを察知してか、早めに動いて行って4角は5番手の外で直線に向くが、早く動いた分、直線では脚は残っていなかった。
今回の展開では、道中後方になった時点で勝負あり。
23/3/12 金鯱賞(G2)
中京 芝2000m 良
着順:12着(2.00.8・1.0差)
騎手:西村淳也(57キロ)
道中は中団、5~6番手を追走。
4角は7番手、馬群の中で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げを計るが、坂を上り切ったあたりで失速して行った。
展開自体が向いていなかったことは確かだが、あの急な失速は何かあったか?
23/7/16 函館記念(G3・ハンデ)
函館 芝2000m 稍重
着順:2着(2.01.8・0.4差)
騎手:吉田隼人(55キロ)
道中は中団7番手の内目を追走。
4角は5番手の内で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げに入り、残り100mで一旦先頭に立つが、ゴール前、勝ち馬の末脚に屈して2着。
牝馬ながら勝ち馬とは斤量差は1キロなので、よく頑張ってはいるが、こちらは内、勝ち馬は外。この距離ロスの差は斤量差の1キロを相殺してあまりないだろう。
しかしこの馬、上りのかかる展開には強い。
23/7/30 クイーンS(G3・ハンデ)
札幌 芝1800m 良
着順:4着(1.46.9・0.2差)
騎手:ルメール(55キロ)
道中は中団7番手あたりを追走。
3~4角の勝負どころでは、先に動いた勝ち馬を追うかたちで進出を開始し、4角は10番手の大外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げてはくるが、3着馬にはクビ差の4着。
勝ち馬には斤量の差、2、3着馬には4角の位置取りの差。
力負けではない。