2024年6月23日【宝塚記念】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ヒートオンビートの好走パターンを分析。
Contents
- 1 ヒートオンビートの距離適性
- 2 ヒートオンビートの脚質
- 3 ヒートオンビートのコース適正
- 4 ヒートオンビートの持ち時計(ベストタイム)
- 5 ヒートオンビートの重馬場適正
- 6 ヒートオンビートの鉄砲実績(休み明け)
- 7 ヒートオンビートのローテーション適正
- 8 ヒートオンビートの枠順適正
- 9 ヒートオンビートの季節別着度数
- 10 ヒートオンビートの斤量別着度数
- 11 ヒートオンビートの好走体重
- 12 ヒートオンビートの血統背景
- 13 ヒートオンビートの近走
- 13.1 21/4/11 大阪―ハンブルクカップ(OP・ハンデ)
- 13.2 21/5/30 目黒記念(G2・ハンデ)
- 13.3 21/10/10 京都大賞典(G2)
- 13.4 21/12/4 チャレンジC(G3)
- 13.5 22/1/5 中山金杯(G3・ハンデ)
- 13.6 22/3/26 日経賞(G2)
- 13.7 22/5/1 天皇賞(春)(G1)
- 13.8 22/7/10 七夕賞(G3・ハンデ)
- 13.9 22/9/4 新潟記念(G3・ハンデ)
- 13.10 22/11/6 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
- 13.11 23/3/25 日経賞(G2)
- 13.12 23/5/28 目黒記念(G2・ハンデ)
- 13.13 23/10/9 京都大賞典(G2)
- 13.14 23/11/5 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
- 13.15 23/12/24 有馬記念(G1)
- 13.16 24/3/23 日経賞(G2)
- 13.17 24/5/26 目黒記念(G2・ハンデ)
- 13.18 24/6/23 宝塚記念(G1)
ヒートオンビートの距離適性
ヒートオンビートはこれまでに芝2000m~芝3200mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝2000m(0-3-1-1)
- 芝2200m(2-1-1-3)
- 芝2400m(2-2-0-3)
- 芝2500m(1-1-3-4)
- 芝2600m(0-1-0-0)
- 芝3200m(0-0-0-1)
基本的に2000m以上だが、2000mは善戦はするが勝ち切れない。
2000mの流れはやや忙しいか?
ヒートオンビートの脚質
中団あたりで脚を溜めて、終いを生かす競馬。
終いの脚はそこそこ確実に繰り出してくるので、6歳秋までは着順もまあまあ安定していた。
瞬発力、SP持続力はそこそこありそうだが、上りが34秒を切るような流れには向かない。
また、道中のペースが上がると、直線に急坂があればキツそうな印象。
パワー、底力に欠ける?
レースの上りが36秒を超えると苦しくなっているのもそのためか?
ヒートオンビートのコース適正
ヒートオンビートの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(未)
- 函館(未)
- 福島(0-1-0-0)
- 新潟(0-0-0-1)
- 東京(1-1-2-1)
- 中山(0-0-2-3)
- 中京(1-0-1-0)
- 京都(2-0-0-4)
- 阪神(1-6-0-3)
- 小倉(未)
直線急坂はペースが上がるとしんどくなる?
ヒートオンビートの持ち時計(ベストタイム)
ヒートオンビートの持ち時計は次の通り;
- 芝2000m:1.58.2 2着(福島)
- 芝2200m:2.12.1 3着(中京)
- 芝2400m:2.25.1 8着(阪神)
- 芝2500m:2.30.1 3着(東京)
- 芝2600m:2.35.1 2着(阪神)
- 芝3200m:3.18.0 4着(阪神)
時計的には、あまり速い時計が出そうなタイプではなさそう。
ヒートオンビートの重馬場適正
ヒートオンビートの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-1-1-1)
- 重(0-0-0-2)
- 不良(0-0-0-1)
道悪は苦手そう。
理想は良馬場。
ヒートオンビートの鉄砲実績(休み明け)
ヒートオンビートの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-2-2-4)
叩いてからは;
- 2戦目(2-2-1-3)
- 3戦目(0-0-2-3)
- 4戦目(0-1-0-0)
- 5戦目~(1-0-0-0)
ヒートオンビートのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(0-2-0-0)
- 中3~5週(3-0-2-5)
- 中6~8週(2-3-1-3)
ヒートオンビートの枠順適正
ヒートオンビートの枠番別着度数は;
- 1~4番(2-1-1-2)
- 5~9番(2-5-2-6)
- 10~14番(1-2-1-4)
- 15~18番(0-0-1-0)
ヒートオンビートの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-3-1-3)
- 3~5月(春):(2-3-1-4)
- 6~8月(夏):(1-2-0-1)
- 9~11月(秋):(1-0-3-4)
ヒートオンビートの斤量別着度数
- 53キロ(1-0-0-0)
- 54キロ(1-1-1-1)
- 55キロ(0-4-0-0)
- 56キロ(2-2-2-3)
- 57キロ(0-1-1-2)
- 58キロ(1-0-0-5)
- 59キロ(0-0-1-1)
ヒートオンビートの好走体重
3着以内の体重は;
- 452~480キロ
ヒートオンビートの血統背景
父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ/NHKマイルC、日本ダービー、神戸新聞杯、毎日杯)。
母はマルセリーナ(桜花賞、マーメイドS、Vマイル3着)。
母の父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、有馬記念、宝塚記念、ジャパンカップ、天皇賞(春))。
近親にグランデッツァ(スプリングS、七夕賞、札幌2歳S)、ラストドラフト(京成杯)。
ヒートオンビートの近走
21/4/11 大阪―ハンブルクカップ(OP・ハンデ)
阪神 芝2600m(外)良
着順:2着(2.35.1・クビ差)
騎手:ルメール(55キロ)
道中は中団7番手の内。
4角も中団7番手の外で直線。
直線は残り300mあたりで早くも先頭に立つと、坂の上りで後続を突き放したかに思えたが、ゴール前で後方から追い込んできたミスマンマミーアにクビ差交わされて2着。
軽ハンデの牝馬に脚をすくわれた格好だが、斤量差は2キロ。
メンバーレベルも低調で、ここで勝ち切れなかったのはちょっと残念。
21/5/30 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:2着(2.33.1・0.3差)
騎手:川田将雅(55キロ)
道中は中団の前目。
4角は6番手で直線。
直線は坂の上りで先頭を射程圏に入れたかに見えたが、52キロで余力たっぷりに逃げるウインキートスの脚は止まらない。
この馬も上り32.4秒の脚を出してはいるが、こればっかりは仕方がない。
21/10/10 京都大賞典(G2)
阪神 芝2400m(外)良
着順:8着(2.25.1・0.6差)
騎手:戸崎圭太(56キロ)
道中は中団の前、5~6番手あたり。
4角は4番手の外で直線に向き、直線でも、坂下あたりまでは食らいついてはいたが、坂の上りで敢えなく失速。
この馬自身、こういうタフな流れは初体験。
やはりこういう流れでは課題を残した。
21/12/4 チャレンジC(G3)
阪神 芝2000m(内)良
着順:2着(2.01.6・0.6差)
騎手:川田将雅(56キロ)
道中は中団の5~6番手。
4角も6番手で直線に向き、先に抜け出したソーヴァリアントを追うが、その差は詰まるどころか開く一方。
スローの終い勝負は得意な馬だが、この着差はちょっと離され過ぎの感あり。
それとも2000mはちょっと短いのか?
22/1/5 中山金杯(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良
着順:3着(2.00.5・0.4差)
騎手:横山武史(56キロ)
道中は中団8番手。
4角は9番手で直線に向き、直線は馬群の外目から追い出してくるが、7頭ひしめく激戦の2着争いにクビ差届かずの2着。
もともと長目の距離が良いタイプ。
展開が少し忙しすぎたか?
22/3/26 日経賞(G2)
中山 芝2500m 稍重
着順:3着(2.35.5・0.1差)
騎手:池添謙一(56キロ)
道中は3番手追走。
4角は2番手で直線に向き、直線は馬群の外目から逃げ粘るタイトルホルダーを追い、坂の上りでは捉えるかにも見えたのだが、最後は同じ脚色に。
良馬場なら差し切っていたかどうか?
いずれにしても力は見せた。
22/5/1 天皇賞(春)(G1)
阪神 芝3200m(外⇒内)稍重
着順:4着(3.18.0・1.8差)
騎手:池添謙一(58キロ)
道中は中団のやや後ろ、11番手を追走。
3~4角で内にもぐり込んで、4角は7番手の内で直線。
直線は進路を外に取って良い脚で追い上げてはくるが、上位3頭とは差が開きすぎていて、詰め寄ることは出来なかった。
3~4角で内にもぐり込んで追い上げて行きたかったのだろうが、鞍上のコメントでは、そこで前に馬がいて、動くに動けなかったとのこと。
しかし、G1でも堅実に走ってきたことは評価できる。
22/7/10 七夕賞(G3・ハンデ)
福島 芝2000m 良
着順:2着(1.58.2・0.4差)
騎手:池添謙一(57キロ)
道中は中団のやや後ろ、10番手を追走。
3~4角で上がって行って、4角は8番手の外で直線。
直線も馬群の外から追い上げてはくるが、アンティシペイトを交わすのが精一杯。
3200mからの距離短縮だけに道中ついて行けなかった、と言うのは鞍上のコメント。
道中の位置取りの差が、そのまま着順に出た感じ。
22/9/4 新潟記念(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m(外)良
着順:5着(1.59.5・0.6差)
騎手:池添謙一(57キロ)
【レース前寸評】
堅実さが売り。勝ち切るまではどうかだが、馬券圏内なら有力な馬。
【結果】
道中は中団の前4番手を追走。
4角も4番手で直線に向き、直線は馬場の三分どころから追い上げに入る。
残り400mあたりでカラテに交わされたが、そのあとは何とか食い下がって2番手押し切りを計ったが、ゴール前、外からの差し馬に交わされて5着。
ゴール前の詰めの甘さはこの馬の課題。
善戦はするが何とも歯がゆい。
二千の距離もやや短いのかも。
22/11/6 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:3着(2.31.3・0.2差)
騎手:戸崎圭太(57キロ)
【レース前寸評】
力はあるが詰めが甘い馬。
二千の距離よりはこれくらいの方が良さそうだが、馬券圏内の可能性は五分五分。
【結果】
道中は中団の前目、6番手あたりを追走。
4角は6番手で直線に向くと、直線は馬群の中ほどから追い上げに入り、ジワジワと伸びてはくるが、前との差は詰まらないまま。
いいところまでは行くが、最後のキレ、もうひと踏ん張りがいつも足りない。
上の2頭とはハンデ差こそあるものの、結果としてはいつもの競馬。
⇒2022年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
23/3/25 日経賞(G2)
中山 芝2500m(内)不良
着順:6着(2.38.7・1.9差)
騎手:池添謙一(57キロ)
大外12番から、道中は中団の前、5番手の外目を追走。
3~4角で動いて行って、4角は3番手で直線。
直線は馬群の中ほどから追い上げを計り、坂下までは2着争いをしていたが、坂の上りで失速気味。
馬場が合わなかったと、鞍上のコメント。
23/5/28 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:1着(2.30.8・クビ差)
騎手:レーン(58キロ)
道中は中団10番手の最内を追走。
4角も10番手の内で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げに入り、坂の上りでビュンと伸びて先頭を射程圏に捉えると、ゴール前、ディアスティマの脚色が少し鈍ったところをアタマ差捉えてゴール。
いつも最後のワンパンチ足りない馬だが、今回は最後の200mが12秒かかったことが良かった。
また3着馬とは、道中の内外の位置取りが明暗を分けた。
23/10/9 京都大賞典(G2)
京都 芝2400m(外)重
着順:9着(2.26.3・1.0差)
騎手:川田将雅(58キロ)
道中は中団7番手の外目を追走。
4角は6番手で直線に向き、直線は馬群の真ん中から追い上げに入るが、脚色は劣勢。
残り200mで前が塞がる不利はあったが、不利がなくても大勢に影響はなかっただろう。
道悪は苦手なのだろう。
23/11/5 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:3着(2.30.1・0.2差)
騎手:石川裕紀人(57キロ)
道中は中団の後ろ、13番手あたり、前にゼッフィーロを見るかたちで追走。
4角も12番手の中で直線に向き、直線は進路を馬群の外に取って追い上げに入り、鋭い脚で伸びてきて、ゴール前はチャックネイトを交わしたかに見えたが、同着。
ハンデ59キロでこの走りなら及第点だろう。
⇒2023年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
23/12/24 有馬記念(G1)
中山 芝2500m(内)良
着順:16着(2.32.4・1.5差)
騎手:坂井瑠星(58キロ)
道中は中団の後ろ、後方寄り10番手追走だが、終始外々を回って走る。
4角も9番手の外で直線に向くが、直線に向くか向かないかぐらいのところで挟まれる不利もあった模様。
結果としては殿負けだが、道中かなり外を回っていたし、4角あたりでは不利もあった。
負け過ぎの感は否めないが、中山コースでもあり、今回はしかたない。
24/3/23 日経賞(G2)
中山 芝2500m(内)良
着順:7着(2.32.2・0.8差)
騎手:石川裕紀人(58キロ)
道中2番手から、4角は4番手の最内で直線。
直線は坂下まではなんとか先団に食らいついていたが、坂の上りで離された。
この馬、やはりタフな展開には弱い。
24/5/26 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:7着(2.32.6・0.3差)
騎手:坂井瑠星(59キロ)
道中は中団6番手から、4角は7番手で直線。
直線は馬群の中ほどから追い上げに入るが、0.3差の7着まで。
トップハンデを背負っていながら、最後はよく追い上げてきている。
今回は展開不向き。
24/6/23 宝塚記念(G1)
京都 芝2200m(外)重
着順:12着(2.15.5・3.5差)
騎手:坂井瑠星(58キロ)
道中は中団5~6番手の内を追走していたが、3角を過ぎた勝負どころではペースアップに対応できず、4角は最後方にまで順位を落とし、直線でも挽回はできなかった。
道悪は苦手。