2023年7月9日【七夕賞】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、サンレイポケットの好走パターンを分析。

Contents

サンレイポケットの距離適性

サンレイポケットはこれまでに芝1600m~芝3200mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(0-0-0-1)
  • 芝1800m(0-0-2-1)
  • 芝2000m(4-3-2-11)
  • 芝2200m(0-1-1-2)
  • 芝2400m(1-0-0-1)
  • 芝2500m(0-0-0-1)
  • 芝3000m(0-0-0-1)
  • 芝3200m(0-0-0-1)

ベストは中距離。

サンレイポケットの脚質

中団、後方で脚を溜めて、終いを伸ばす競馬。

終いの脚はペースに関わらず確実に繰り出してくるので、着順も比較的安定していたが、年齢を重ねてその末脚も鈍りがち。

しかし、中距離の別定重賞なら、展開さえ向けば、まだまだ3着争いくらいはできる。

サンレイポケットのコース適正

サンレイポケットの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 函館(0-0-0-1)
  • 新潟(1-1-1-1)
  • 福島(0-0-0-1)
  • 東京(1-1-1-4)
  • 中京(2-0-1-5)
  • 京都(1-2-1-3)
  • 阪神(0-0-1-4)

最後の直線距離が300mを切ってくる地方ローカル場所への出走はあまりない。

やはり直線距離は長い方が良い。

左右回りで分けると;

  • 右回り(1-2-2-9)
  • 左回り(4-2-3-8)

右回りでも走るが、良いのは左回りなのだろう。

サンレイポケットの持ち時計(ベストタイム)

サンレイポケットの持ち時計は次の通り;

  • 芝1600m:1.35.2 6着(京都)
  • 芝1800m:1.45.2 6着(東京)
  • 芝2000m:1.57.8 3着(中京)
  • 芝2200m:2.12.2 3着(阪神)
  • 芝2400m:2.25.4 4着(東京)
  • 芝2500m:2.32.0 6着(東京)
  • 芝3000m:3.06.7 6着(阪神)
  • 芝3200m:3.17.5 8着(京都)

サンレイポケットの重馬場適正

サンレイポケットの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(0-1-2-2)
  • 重(0-0-0-2)
  • 不良(1-0-0-0)

道悪は自慢の末脚が削がれることは確か。

しかし、道悪自体は苦にしないので、末脚の有る無しが関係なくなるくらいのぐちゃぐちゃの道悪になれば浮上してくる。


サンレイポケットの鉄砲実績(休み明け)

サンレイポケットの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(0-0-3-5)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-2-1-4)
  • 3戦目(0-0-1-5)
  • 4戦目(2-0-0-1)
  • 5戦目~(2-2-0-1)

叩き良化型。

サンレイポケットのローテーション適正

  • 連闘(0-0-0-1)
  • 中1~2週(0-2-1-1)
  • 中3~5週(3-2-1-9)
  • 中6~8週(2-0-0-2)

サンレイポケットの枠順適正

サンレイポケットの枠番別着度数は;

  • 1~4番(2-0-1-6)
  • 5~9番(1-3-3-5)
  • 10~14番(1-1-0-7)
  • 15~18番(1-0-1-0)

サンレイポケットの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(2-2-1-3)
  • 3~5月(春):(2-1-0-6)
  • 6~8月(夏):(1-0-1-4)
  • 9~11月(秋):(0-1-3-6)

サンレイポケットの斤量別着度数

  • 54キロ(0-1-2-0)
  • 55キロ(2-1-0-3)
  • 56キロ(1-1-3-6)
  • 57キロ(2-1-0-2)
  • 57.5キロ(0-0-0-2)
  • 58キロ(0-0-0-4)

サンレイポケットの重賞成績

  • G1(0-0-0-3)
  • G2(0-0-2-7)
  • G3(1-0-2-5)

G2の3着2回はどちらも稍重馬場。

狙い目としてはG3だが、ハンデ戦では重い斤量を背負うと苦戦。

サンレイポケットの連対体重

  • 472~488キロ

サンレイポケットの血統背景

父はジャングルポケット(ナスルーラ系グレイソヴリン/日本ダービー、ジャパンカップ)。

母の父はワイルドラッシュ(ニアークティック系)。

母の父は米国で走り、ダートG1を2勝(7F、8F)。2010~2011年の「ジャパンカップダート(G1)」を連覇したトランセンドの父。

近親にアドマイヤフジ(日経新春杯、中山金杯連覇)、アドマイヤデウス(日経新春杯、日経賞)。

G2くらいまでなら勝負になる血統。

サンレイポケットの近走

20/9/6 新潟記念(G3・ハンデ)

新潟 芝2000m 良

着順:3着(1.59.9・頭-クビ差)

騎手:荻野極(54キロ)

スタートで少し遅れたが、中団の後ろあたりをキープ。

4角は外を回して、直線も馬場の大外を追い込んで来るが僅かに届かず。

やはり終いは確実。

重賞初挑戦としては上々の出来。

2020年 新潟記念(G3)のラップ分析&回顧

20/10/11 毎日王冠(G2)

東京 芝1800m 稍重

着順:3着(1.46.0・0.5差)

騎手:荻野極(56キロ)

前の2頭が離して逃げる展開で、サンレイポケットは中団にポジションを取る。

4角は先頭から離れた5番手で直線。

直線は馬群の外目から猛追をかけるが、2着馬にはハナ差及ばず。

相変わらず終いは確実。

1800mの速いペースにも対応できた。

2020年 毎日王冠(G2)のラップ分析&回顧

20/11/08 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)

東京 芝2500m 良

着順:6着(2.32.0・0.4差)

騎手:荻野極(55キロ)

道中は中団。

4角では各馬外へ殺到して、とても外へ進路が取れる状況ではなかった。

仕方なく馬場の悪い内側を狙って追い込んで来て、残り200mでは先頭を捉える勢いだったが、そこから失速しての6着。

この馬場では内からでは伸びようがない。

決して力負けではない。

2020年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧

21/1/17 日経新春杯(G2・ハンデ)

中京 芝2200m 良

着順:4着(2.12.2・0.4差)

騎手:荻野極(55キロ)

道中は中団の前あたり。

4角も中団7番手で直線に向き、いつものようにジワジワと追い上げて来るが4着まで。

プラス16キロ。

この馬向きの展開にはなったが、もともと休み明けはあまり良くない。

2021年 日経新春杯(G2)のラップ分析&回顧

21/1/30 白富士S(L)

東京 芝2000m 良

着順:2着(1.59.1・0.1差)

騎手:横山武史(56キロ)

出遅れて後方から。

4角も後方12番手で末脚に賭けるが、クビ差届かずの2着。

上りは最速33.7秒を繰り出してはいるが、出遅れがすべて。

21/3/14 金鯱賞(G2)

中京 芝2000m 重

着順:6着(2.02.0・0.2差)

騎手:秋山真一郎(56キロ)

道中は後方8番手の内、4角も8番手で直線。

直線は馬群の中ほどからジワジワと追い上げて来て、ゴール前は進路を馬群の外目に移して追い上げるが6着まで。

終いの脚はしっかりと使ってはいるが、この馬場だと道中の位置取りが後ろすぎた。

2021年 金鯱賞(G2)のラップ分析&回顧

21/5/9 新潟大賞典(G3・ハンデ)

新潟 芝2000m(外)良

着順:1着(1.59.3・クビ差)

騎手:鮫島克駿(55キロ)

道中は後方11番手の内。

4角も後方11番手の内から直線。

各馬、馬場の悪い内目を避けて通っていたので、馬場の内目は十分に進路が取れる状態。

サンレイポケットはそんな馬場の内目をついて追い上げて行き、残り200mで先頭に立つと、そのまま押し切ってゴール。

終いの脚はこの消耗戦でも健在。

上り最速36.5秒の脚で勝利をもぎ取った。

他の実力馬より、斤量が1キロ軽かったことも良かっただろう。

2021年 新潟大賞典(G3)のラップ分析&回顧

21/6/5 鳴尾記念(G3)

中京 芝2000m 良

着順:6着(2.01.7・1.0差)

騎手:鮫島克駿(56キロ)

道中の位置取りは中団やや後ろ。

緩い流れを察知してか、3~4角では大外を回して進出してくるが、とき既に遅し。

4角8番手の外から直線も馬群の外目を追い出してくるが、前との差はあまり詰まらなかった。

いつも後ろからの競馬になることが多いこの馬にとって、今回の展開ではどうしようもない。

2021年 鳴尾記念(G3)のラップ分析&回顧

21/10/10 毎日王冠(G2)

東京 芝1800m 良

着順:6着(1.45.2・0.4差)

騎手:鮫島克駿(56キロ)

道中は中団の後ろ、10番手の内。

4角も10番手の内で直線に向き、直線は馬群の内目からジワジワと追い上げてはくるが、0.4差の6着まで。

速い走破時計にもそこそこ対応はできているが、現状ではこれが精一杯か。

2021年 毎日王冠(G2)のラップ分析&回顧

21/10/31 天皇賞(秋)(G1)

東京 芝2400m 良

着順:4着(1.58.4・0.5差)

騎手:鮫島克駿(58キロ)

道中は中団の前目、6番手の内。

4角も6番手の内で直線に向き、直線は馬群の中ほどから伸びてはくるが、3強との差は詰まらない。

ただ、道中は中団の前にポジションを取りつつ、最後の直線もこの馬としてはよく伸びている。

上位3頭とは当然力の差があるが、この4着は評価できる。

2021年 天皇賞(秋)(G1)のラップ分析&回顧

21/11/28 ジャパンカップ(G1)

東京 芝2400m 良

着順:4着(2.25.4・0.7差)

騎手:鮫島克駿(57キロ)

道中は中団の前、6番手の内を追走。

4角は7番手の内目で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げにはいり、坂を上りきったあたりから猛然と追い上げてくるが、前との差は詰まらず4着まで。

前走同様、G1では上位馬とはまだまだ力の差はあるが、遅ればせながら、確実に力はつけてきている印象。

2021年 ジャパンカップ(G1)のラップ分析&回顧

22/2/12 京都記念(G2)

阪神 芝2200m(内)稍重

着順:3着(2.12.2・0.3差)

騎手:鮫島克駿(56キロ)

道中は後方10番手あたりを追走。

4角も9番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げに入り、坂下ではとても追いつかないと思われたが、坂の上りでばてて来た先行勢を一気に交わして3着を確保。

まあ、内回りコースで、しかもこの展開でここまで詰めたのだから、良く走った方だろう。

2022年 京都記念(G2)のラップ分析&回顧

22/3/13 金鯱賞(G2)

中京 芝2000m 良

着順:7着(1.58.1・0.9差)

騎手:鮫島克駿(56キロ)

大外13番から、道中は中団のやや後ろ、7~8番手の外。

4角は7番手で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げてはくるが、さほど良い脚は出せず7着まで。

この馬の場合は、速い時計には壁がある。

2022年 金鯱賞(G2)のラップ分析&回顧

22/6/4 鳴尾記念(G3)

中京 芝2000m 良

着順:3着(1.57.8・0.1差)

騎手:鮫島克駿(56キロ)

道中は中団の後ろ、7番手の内を追走。

4角も7番手で直線に向くと、直線は勝ったヴェルトライゼンデの直後から追い上げに入ったが、坂の上りではまだ加速がつかずヴェルトライゼンデには離される一方。

しかし坂を上りきってからは一完歩ずつ先頭との差を詰めて行ったが2着に頭差の3着まで。

自身の走破時計は1.57.8。

58秒を切ってこられたのは一つの収穫ではないか?

2022年 鳴尾記念(G3)のラップ分析&回顧

22/7/17 函館記念(G3・ハンデ)

函館 芝2000m 重

着順:5着(2.04.6・1.0差)

騎手:鮫島克駿(57.5キロ)

道中は中団10番手の外を追走。

3~4角は外を回して順位を上げて、4角は3番手の外で直線。

直線も馬群の中ほどから追い上げてはくるが、イマイチ伸びを欠いて5着まで。

馬場がここまで悪くなれば自慢の末脚が削がれるのは確か。

この馬場だとトップハンデの57.5キロも効いていただろう。

2022年 函館記念(G3)のラップ分析&回顧

22/9/4 新潟記念(G3・ハンデ)

新潟 芝2000m(外)良

着順:8着(1.59.8・0.9差)

騎手:鮫島克駿(57.5キロ)

【レース前寸評】

Aコース6週目なら、上りがあまり速くならない分、この馬にとっては戦いやすい。

距離、コースともに適条件でここは期待できそうだが、トップハンデを克服できるか否か?

【結果】

道中は中団の後ろ、12番手を追走。

4角も12番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げに入るが、伸びずバテずの8着まで。

この馬にしてみれば上りが速すぎたのと、道中の位置取りがちょっと後ろすぎた。

鞍上いわく「この夏の2戦は本来の走りではない」とのこと。

どちらもトップハンデの57.5キロを背負っていたが、関連はあるのか?

2022年 新潟記念(G3)のラップ分析&回顧

22/12/3 チャレンジカップ(G3)

阪神 芝2000m(内)良

着順:4着(1.57.9・0.4差)

騎手:和田竜二(56キロ)

【レース前寸評】

このクラスの別定戦ならまだ侮れないだろう。

【結果】

道中は中団の後ろ、10番手あたりを追走。

4角は8番手の外で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げてはくるが、ゴール前は2、3着馬と同じ脚色で4着まで。

鞍上がコメントしているように、道中の位置取りがもう少し前なら結果も違っていただろう。

右回りの影響が少しはあったのかもしれない。

2022年 チャレンジカップ(G3)のラップ分析&回顧

23/1/15 日経新春杯(G2・ハンデ)

中京 芝2200m 稍重

着順:10着(2.15.0・0.8差)

騎手:鮫島克駿(58キロ)

道中は中団の後ろ、11番手の外目を追走。

4角も11番手の外で直線に向き、直線は馬郡の外目から追い上げに入るが、いい脚は出せず。

馬場もあるが、58キロも重たそう。

2023年 日経新春杯(G2)のラップ分析&回顧

23/3/19 阪神大賞典(G2)

阪神 芝3000m(内)良

着順:6着(3.06.7・0.6差)

騎手:坂井瑠星(57キロ)

道中は中団馬群の最内、6番手を追走。

4角も6番手の最内で直線に向くが、直線は伸びずバテずの6着まで。

初めての3000mの距離にもそこそこ対応してきたが、向いているとは言えない。

2023年 阪神大賞典(G2)のラップ分析&回顧

23/4/30 天皇賞(春)(G1)

京都 芝3200m(外)稍重

着順:8着(3.17.5・1.4差)

騎手:M・デムーロ(58キロ)

道中は最後方。

3~4角で少し順位を上げてきて、4角は11番手の外で直線に向くが、直線では見せ場なし。

このクラスのこの距離では厳しい。

2023年 天皇賞・春(G1)のラップ分析&回顧

23/7/9 七夕賞(G3・ハンデ)

福島 芝2000m 良

着順:15着(2.01.3・1.5差)

騎手:M・デムーロ(58キロ)

道中は最後方近く。

4角も15番手で直線に向くが、直線では見せ場なし。

この馬、斤量57.5キロ以上ではいいところなし。

2023年 七夕賞(G3)のラップ分析&回顧