2023年6月25日【宝塚記念】終了時点までのデータをもとに、モズベッロの好走パターンを分析。

モズベッロの距離適性

モズベッロはこれまでに芝1800m~芝3200mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1800m(1-2-0-1)
  • 芝2000m(0-1-0-6)
  • 芝2200m(1-0-1-6)
  • 芝2400m(2-0-0-2)
  • 芝2500m(0-1-0-3)
  • 芝3200m(0-0-0-1)

適距離は2400m前後と思われるが、2000m前後でも嵌れば飛んでくる。

モズベッロの脚質

なんと言ってもモズベッロはスタートが悪いので、位置取りは中団~中団の後ろが多くなる。

しかし、早目の進出で順位を上げて、残り600mで先頭との差が1.0秒前後なら、3~4角、直線で脚を伸ばして追い込んで来る。

しかし、これが嵌るのはタフな展開。上り時計が36秒前後かからないと嵌らない。

ただ、タフな展開には滅法強く、そのような展開になれば、重戦車のように、より一層力を発揮する。

早い話、上りがかかってナンボの馬。

しかし齢を重ねた現在、上りがかかっても馬券圏内は厳しくなってきた。

モズベッロのコース適正

モズベッロの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 新潟(0-0-0-1)
  • 東京(0-0-0-2)
  • 中山(0-1-0-6)
  • 中京(1-0-0-1)
  • 京都(3-1-0-2)
  • 阪神(0-2-1-7)

この馬、「大阪杯」2着もあるように、阪神の2000mは好きそう。

モズベッロの持ち時計(ベストタイム)

モズベッロの持ち時計は次の通り;

  • 芝1800m:1.46.0 2着(0.4差・阪神)
  • 芝2000m:1.58.2 12着(0.8差・阪神)
  • 芝2200m:2.11.2 8着(0.8差・阪神)
  • 芝2400m:2.26.4 1着(-0.5差・京都)
  • 芝2500m:2.33.1 2着(0.2差・中山)
  • 芝3200m:3.17.4 7着(0.9差・京都)

高速決着、高速馬場は不向き。

モズベッロの重馬場適正

モズベッロの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(0-0-1-1)
  • 重(1-1-0-1)
  • 不良(0-0-0-2)

凡走もあるが、その時の敗因は道悪ではないだろう。

基本的にこの馬、道悪は得意


モズベッロの鉄砲実績(休み明け)

モズベッロの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(1-1-0-4)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-0-0-5)
  • 3戦目(1-0-1-3)
  • 4戦目(0-1-0-2)
  • 5戦目~(0-0-0-1)

モズベッロのローテーション適正

  • 連闘(未)
  • 中1~2週(1-1-0-3)
  • 中3~5週(2-1-0-9)
  • 中6~8週(0-1-1-2)

モズベッロの枠順適正

モズベッロの枠番別着度数は;

  • 1~4番(1-1-0-6)
  • 5~9番(2-2-0-6)
  • 10~14番(1-1-1-6)
  • 15~18番(0-0-0-1)

モズベッロの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(2-0-0-7)
  • 3~5月(春):(0-3-0-5)
  • 6~8月(夏):(1-1-1-3)
  • 9~11月(秋):(1-0-0-4)

モズベッロの斤量別着度数

  • 52キロ(1-0-0-0)
  • 54キロ(2-1-0-1)
  • 55キロ(0-0-0-1)
  • 56キロ(1-2-0-6)
  • 57キロ(0-1-0-5)
  • 57.5キロ(0-0-0-1)
  • 58キロ(0-0-1-5)

モズベッロの好走体重

3着以内の体重は;

  • 468~486キロ

モズベッロの血統背景

父は2012年のダービー馬、ディープブリランテ(サンデー系ディープインパクト/日本ダービー)。

母の父はハーランズホリデー(ND系ストームキャット)。

ハーランズホリデーは米国、ドバイで走り、ダートG1を3勝。主戦場はダートの中距離。

モズベッロの近走

19/9/16 セントライト記念(G2)18頭立て

中山 芝2200m 重

着順:17着(2.13.8 2.3差)

騎手:M・デムーロ(56キロ)

後方から全く進んで行かず見せ場無く終わる。

陣営からは「暑さに参っていた」とのコメントも出ている。

本来の走りでなかったのは確か。

度外視できるのではないか。

19/11/23 高雄特別(2勝・ハンデ)8頭立て

京都 芝2400m(外) 重

着順:1着(2.26.4 -0.5差)

騎手:松山弘平(54キロ)

珍しく出遅れずスタート。

8頭立ての5番手なので位置取り的には定位置か。

4角、直線は大外に出して逃げる先頭を追い込み、残り200mで先頭。

そのまま後続を離してゴール。

まともに走ればこのクラスでは楽勝ということ。

19/9/16 グレイトフルS(3勝・ハンデ)16頭立て

中山 芝2500m 良

着順:4着(2.35.7 0.1差)

騎手:横山武史(54キロ)

出遅れて中団の後ろ10番手から。

中盤はかなり緩んだスローペース。

3~4角で差を詰めて直線を向く。

ゴール前懸命に追い詰めるが4着まで。

スローで前が残ったレースを0.1まで追い詰める脚は見事。

出遅れさなければ勝ち負け。

20/1/19 日経新春杯(G2)

京都 芝2400m 良 14頭

着順:1着(2.26.9・-0.4差)

騎手:池添謙一(52キロ)

スタートは五分、道中は中団の6番手あたりを追走。

当日の馬場は引き続きタフな馬場で時計がかかる状態。

4角ではスッと外へ出して直線スムーズに抜け出した。

元々タフな馬場状態では強い馬。前々にポジションを取ることができれば、かなりの確率で好走する。

ハンデ52キロも効いた感じ。

2020年 日経新春杯(G2)のラップ分析&回顧

20/3/28 日経賞(G2)

中山 芝2500m 良 14頭

着順:2着(2.33.1・0.2差)

騎手:池添謙一(56キロ)

スタートは五分もポジションは後方。

3~4コーナーで勝ったミッキースワローを前に見るポジションで進出開始。

4コーナーは外を回って、直線もミッキースワローと一緒に伸びてくるが2着まで。

直線でミッキースワローに多少寄られる不利もあった、自身も内にもたれる癖があるようで、「まっすぐ走れば差し切る勢い」とは鞍上のコメント。

2020年 日経賞(G2)のラップ分析&回顧

20/5/3 天皇賞・春(G1)

京都 芝3200m(外)14頭

着順:7着(3.17.4・0.9差)

騎手:池添謙一(58キロ)

道中は先団4番手あたり。

勝ったスティッフェリオの直後で位置取りとしては良かった。

しかし直線ではイマイチ伸びきれずに7着。

3200mはちょっと長そう。

2020年 天皇賞・春(G1)のラップ分析&回顧

20/6/28 宝塚記念(G1)

阪神 芝2200m(内)良

着順:3着(2.15.3・1.8差)

騎手:池添謙一(58キロ)

道中は中団のやや後ろ。

3角過ぎの勝負どころではやや置かれ気味になったが、それでも直線は懸命の走りで、バテて落ちて来る馬を交わして行って3着を死守。

この馬も道悪は巧いが、過去の戦績をみても、単勝106倍はちょっと舐められた感じ。

2020年 宝塚記念(G1)のラップ分析&回顧

20/12/27 有馬記念(G1)

中山 芝2500m 良

着順:15着(2.38.2・3.2差)

騎手:田辺裕信(57キロ)

大きく出遅れて道中はほぼ最後方。

4角も最後方で直線に向き、内ラチ沿いを走ってくるがすでに戦意なしの様子。

長期休養明け、調教の走りも良くなかったみたいで、今回は参考外。

2020年 有馬記念(G1)のラップ分析&回顧

21/1/24 アメリカJCC(G2)

中山 芝2200m 不良

着順:5着(2.18.3・0.4差)

騎手:北村宏司(56キロ)

道中は後方。

3~4角で順位を押し上げ、4角10番手で直線に向く。

直線も馬群の外目からジワジワと追い上げて、0.4差の5着。

まあ、この馬の競馬は出来ている。

復調気配。

2021年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧

21/2/14 京都記念(G2)

阪神 芝2200m(内)良

着順:8着(2.11.2・0.8差)

騎手:三浦皇成(56キロ)

スタート出遅れて後方から。

4角も後方10番手で直線に向くが、直線では見せ場なし。

レース展開としてはそこそこ流れたが、開幕週の阪神、前が止まらない。

上りも速く、この馬の持ち味は出せないレース。

2021年 京都記念(G2)のラップ分析&回顧

21/4/4 大阪杯(G1)

阪神 芝2000m(内)重

着順:2着(2.02.3・0.7差)

騎手:池添謙一(57キロ)

道中はいつものように後方から。

3~4角でジワジワと順位を上げて、4角は5番手の外。

直線も馬群の外目からジワジワと追い上げて、脚の上がったコントレイルを捉えての2着。

こう言う流れではやはり強い。

2021年 大阪杯(G1)のラップ分析&回顧

21/6/27 宝塚記念(G1)

阪神 芝2200m(内)

着順:8着(2.12.2・1.3差)

騎手:池添謙一(58キロ)

道中は中位の外、8~9番手。

3角を過ぎてペースアップしたところでも外々を回して食らいついて行く。

4角は4番手の外で直線に向くが、直線では伸びを欠いて8着まで。

積極的な競馬は評価できるが、いずれにしてもこの馬が好走できる展開ではなかった。

2021年 宝塚記念(G1)のラップ分析&回顧

21/10/10 京都大賞典(G2)

阪神 芝2400m 良

着順:13着(2.26.7・2.2差)

騎手:池添謙一(56キロ)

3枠4番から道中は最後方近く。

4角も離れた最後方14番手で直線に向くが、直線でも良いところなし。

叩いてからということだろうが、あまりにもお粗末な競馬。

2021年 京都大賞典(G2)のラップ分析&回顧

21/10/31 天皇賞(秋)(G1)

東京 芝2000m 良

着順:13着(1.59.3・13着)

騎手:池添謙一(58キロ)

道中は中団の後ろ10番手あたり。

4角は8番手の内で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げを計るが、良い脚は出せず。

レースの上りが33.6秒では、この馬の出番はない。

2021年 天皇賞(秋)(G1)のラップ分析&回顧

21/11/28 ジャパンカップ(G1)

東京 芝2400m 良

着順:13着(2.26.5・1.8差)

騎手:池添謙一(57キロ)

スタート出遅れて道中は後方13番手を追走。

4角も後方15番手で直線に向くが、直線ではいいところなし。

スローの瞬発力勝負では、この馬に出番はないが、前走も今走も、上りの脚はしっかり34秒台を出している。

調子は決して悪いわけではないと思う。

2021年 ジャパンカップ(G1)のラップ分析&回顧

21/12/26 有馬記念(G1)

中山 芝2500m(内)良

着順:8着(2.33.5・1.5差)

騎手:池添謙一(57キロ)

出遅れて道中は後方13番手の最内を追走。

4角も13番手の内目で直線に向き、直線は馬群の大外に進路を取って追い上げを計るが、1.5差の8着まで。

直線もジリジリと伸びてはいるが、あの位置どりからでは届かない。

2021年 有馬記念(G1)のラップ分析&回顧

 

(このあと脚部不安で1年2ヵ月の休養)

 

23/2/26 中山記念(G2)

中山 芝1800m(内)良

着順:10着(1.48.1・1.0差)

騎手:大野拓弥(57キロ)

出遅れて道中は最後方から。

4角も後方12番手で直線に向くが、直線では見せ場なし。

最後もこの馬なりには伸びてはいるが、あの位置取りとこの上り時計では出番はない。

2023年 中山記念(G2)のラップ分析&回顧

23/4/2 大阪杯(G1)

阪神 芝2000m(内)良

着順:12着(1.58.2・0.8差)

騎手:西村淳也(58キロ)

スタート出遅れて道中は後方から。

4角も後方14番手の最内で直線に向くが、直線では見せ場なし。

今回のような展開では、この馬の出番はない。

2023年 大阪杯(G1)のラップ分析&回顧

23/5/7 新潟大賞典(G3・ハンデ)

新潟 芝2000m(外)不良

着順:4着(2.05.6・1.8差)

騎手:角田大和(57.5キロ)

スタート出遅れるが、促して、道中は中団8番手の内。

4角は7番手の内目で直線に向くと、直線はカラテの直後から追い上げを計り、残り200mでは3番手争いをしていたが、ゴール前では3着馬に2馬身半の差をつけられて4着まで。

やはりこういう馬場ではそこそこ走ってはくるが、齢を重ねた現在では、往年の重戦車のような走りは、もう望めないのかも。

2023年 新潟大賞典(G3)のラップ分析&回顧

23/6/3 鳴尾記念(G3)

阪神 芝2000m(内)良

着順:6着(1.59.4・0.3差)

騎手:幸英明(57キロ)

珍しく5分のスタートで、道中は中団の後ろ、10番手の内を追走。

4角は12番手の最内で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げに入り、そこそこの脚で追い上げてはくるが、0.3差の6着まで。

珍しく出遅れがなかったので、道中のポジションがいつもよりはよかった。

それでも上りがもう少しかかってくれないと馬券圏内は厳しい。

2023年 鳴尾記念(G3)のラップ分析&回顧

23/6/25 宝塚記念(G1)

阪神 芝2200m(内)良

着順:14着(2.12.6・1.4差)

騎手:角田大河(58キロ)

道中は中団のやや後ろ、110番手の外を追走。

4角は12番手の中で直線に向くが、直線では見せ場は作れず。

2023年 宝塚記念(G1)のラップ分析&回顧