2022年5月8日【メトロポリタンS】終了時点までのデータをもとに、サンアップルトンの好走パターンを分析。

サンアップルトンの距離適性

サンアップルトンはこれまでに芝1800m~芝3000mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1800m(0-0-0-2)
  • 芝2200m(2-1-0-2)
  • 芝2400m(0-1-1-2)
  • 芝2500m(1-0-1-2)
  • 芝2600m(1-0-0-1)
  • 芝3000m(0-0-0-1)

適正は長いところにあるのは間違いない。

あとはペース次第。

サンアップルトンの脚質

中団馬群で脚を溜めて終いを生かす長距離砲。

ペースは締まって上りが少しかかるくらいが丁度良い。

スローのキレ味勝負では後手。

しかしこれまでは、連対したレースの上り時計がすべて36.0秒以上だったが、2020年の「アルゼンチン共和国杯」では上り34.9秒の展開を、自身34.1秒の上りで3着に入った。

これはある意味成長の証し。

しかし、その「アルゼンチン共和杯」を境に、まったく道中のポジションが取れなくなってきた。

後方から追い込んでくる脚はないので、近走では不振が続く。

サンアップルトンのコース適正

サンアップルトンの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(0-0-0-1)
  • 函館(0-0-0-1)
  • 福島(1-0-0-0)
  • 新潟(1-0-0-0)
  • 東京(0-1-2-3)
  • 中山(2-1-0-5)
  • 阪神(0-0-0-1)

関西圏でのレースの少なさは長距離輸送の問題か?

サンアップルトンの持ち時計(ベストタイム)

サンアップルトンの持ち時計は次の通り;

  • 芝1800m:1.45.9 8着(中山)
  • 芝2000m:2.03.5 7着(札幌)
  • 芝2200m:2.12.6 2着(中山)
  • 芝2400m:2.24.7 2着(東京)
  • 芝2500m:2.31.9 3着(東京)
  • 芝2600m:2.39.0 1着(福島)
  • 芝3000m:2.26.8 8着(阪神)

突出したタイムはないが、スピード勝負ではやや見劣る印象。

サンアップルトンの重馬場適正

サンアップルトンの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(1-0-0-2)
  • 重(未)
  • 不良(0-0-0-1)

2019年の「岩船特別(1勝クラス)」では、降雨の稍重馬場で3馬身差の圧勝。

道悪はそこそこ走ってくる感じだが、「不良」までひどくなると厳しそう(2021年「アメリカJCC」)。


サンアップルトンの鉄砲実績(休み明け)

サンアップルトンの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(1-1-0-5)

叩いてからは;

  • 2戦目(2-0-1-4)
  • 3戦目(0-0-0-1)
  • 4戦目(未)
  • 5戦目~(未)

サンアップルトンのローテーション適正

  • 連闘(未)
  • 中1~2週(0-1-1-1)
  • 中3~5週(3-0-1-2)
  • 中6~8週(0-0-0-2)

詰めて使ってもそこそこ走る。

サンアップルトンの斤量別着度数

  • 53キロ(0-0-0-1)
  • 54キロ(2-0-0-1)
  • 55キロ(0-1-1-3)
  • 56キロ(2-1-1-6)

サンアップルトンの枠順適正

サンアップルトンの枠番別着度数は;

  • 1~4番(1-2-0-5)
  • 5~9番(1-0-1-3)
  • 10~14番(2-0-1-3)
  • 15~18番(未)

サンアップルトンの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(2-2-1-3)
  • 3~5月(春):(0-0-0-5)
  • 6~8月(夏):(0-0-0-2)
  • 9~11月(秋):(2-0-1-1)

暖かいより涼しめが良い。


サンアップルトンの好走体重

3着以内の体重は;

  • 454~474キロ

サンアップルトンの血統背景

父は2004年の「天皇賞(秋)」「ジャパンカップ」「有馬記念」を勝ったゼンノロブロイ(サンデー系)。

母の父は2004年の「NHKマイルC」「日本ダービー」を勝ったキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ)。

サンアップルトンの近走

19/11/16 フルーツラインカップ(2勝クラス)

福島 芝2600m 良 14頭

着順:1着(2.39.0 -0.3差)

騎手:柴田善臣(54キロ)

序盤、中盤は後方13番手あたりで脚を溜めて、2周目の3角あたりから進出を開始。

4角は5番手まで順位を上げて、直線は馬場の外目を伸びてくる。

残り100mあたりで先頭に立つと、あとは余裕の手綱でゴール。

レースの上り時計は36.3秒

サンアップルトンの上りはメンバー最速の35.4秒。

20/2/2 早春S(3勝・ハンデ)

東京 芝2400m 良 13頭

着順:2着(2.24.7・クビ差)

騎手:柴田善臣(55キロ)

オウケンブラックが10馬身以上の大逃げを打つ中、サンアップルトンは先団5~6番手で競馬をすすめる。

道中は大逃げのオウケンブラックに引っ張られるかたちで、2番手以降も締まったペース。

サンアップルトンは4角7番手の内で直線に入ると、残り200mで先頭に立つ。

しかし外から伸びてきたボスジラにクビ差交わされての2着。

レースの上りは36.5秒。

サンアップルトンの上り時計は勝ったボスジラと同じメンバー最速の34.1秒。

サンアップルトンが内をさばきながら伸びてきたのに対して、勝ったボスジラは馬場の外目を一直線に加速してきた。

この違いがクビ差に出たか。

20/2/29 サンシャインS(3勝)

中山 芝2500m 良 13頭

着順:1着(2.34.1・クビ差)

騎手:柴田善臣(56キロ)

道中は中団の後ろあたりの8番手。

ペースはこのクラスなりの平均的な流れ。

サンアップルトンは3角を回ると、手応え良くスーッと外目を上がって行って、4角は馬7頭分くらいの大外を回して直線に入る。

坂下で先頭を射程圏に捉えると、坂を上って一完歩ずつ先頭との差を詰めて行き、ゴール前できっちり捉えてゴール。

レースの上りは36.1秒。

サンアップルトンの上り時計は35.1秒。

鞍上いわく「まだ馬が若い」。

OP昇格後のさらなる成長が期待される。

20/3/28 日経賞(G2)

中山 芝2500m 良 14頭

着順:4着(2.33.3・0.4差)

騎手:柴田善臣(55キロ)

スタートは行き脚がつかず最後方からの競馬になる。

3角過ぎから順位を上げて行き、4角は8番手の外で直線に向くが、さすがに上位3頭を交わすまでには行かなかった。

位置取りがいつもより後ろになったのが痛かった。

この馬、外枠からだとたまにこう言う位置取りになる。

それにしても重賞初挑戦でこの走りなら上出来。

次につながった。

2020年 日経賞(G2)のラップ分析&回顧

20/9/27 オールカマー(G2)

中山 芝2200m 稍重

着順:6着(2.16.6・1.1差)

騎手:柴田善臣(56キロ)

道中は中団の内目を追走。

4角も5番手で直線に入るが、見せ場なく終わる。

約半年ぶりの競馬で、馬体重は+12キロ。

太め残りだったのもあるかもしれないが、レースの展開もスローの末脚勝負で、この馬向きではなかった。

2020年 オールカマー(G2)のラップ分析&回顧

20/11/8 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)

東京 芝2500m 良

着順:3着(2.31.9・0.3差)

騎手:柴田善臣(55キロ)

道中は中団の後ろあたり。

4角も同じような位置取り、12番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外からジワジワと追い上げて、2着のラストドラフトにクビ差迫ったところがゴール。

もう少し上りがかかれば勝ち負けだったが、レースの上りは34.9秒。

34秒台の上り時計での好走は成長の証し。

2020年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧

21/1/24 アメリカJCC(G2)

中山 芝2200m(内)不良

着順:10着(2.19.3・1.4差)

騎手:柴田善臣(56キロ)

スタート悪く道中は最後方から。

4角も後方15番手、大外を回して直線。

直線は馬場の外目から追い上げを計るが見せ場なし。

休み明け+12キロも響いただろうが、不良馬場も対応できないと言うコメントも出ている。

2021年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧

21/2/28 中山記念(G2)

中山 芝1800m 良

着順:8着(1.45.9・1.0差)

騎手:柴田善臣(56キロ)

スタート出遅れて後方から。

4角も後方11番手で直線に向くが、直線も見せ場なし。

距離短縮でペースが合わなかった感じ。

最低でも2200mは欲しいところだろう。

2021年 中山記念(G2)のラップ分析&回顧

21/5/8 メトロポリタンS(L)

東京 芝2400m 良

着順:4着(2.24.7・0.2差)

騎手:柴田善臣(56キロ)

2枠2番から先行策。

道中は3番手追走で、4角も3番手の内で直線。

直線も内ラチ沿いをジワジワと伸びてはくるが、最後は切れ負け。

キレを求められるとこうなる。

21/5/30 目黒記念(G2・ハンデ)

東京 芝2500m 良

着順:7着(2.33.9・1.1差)

騎手:柴田善臣(55キロ)

道中は殿近くの14~15番手。

4角は13番手の大外を回して直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げてはくるが、1.1差の7着まで。

道中は完全なドスロー。

レースの上りが32.8秒なので、この馬の位置取りからではどうしようもない。

2021年 目黒記念(G2)のラップ分析&回顧

(※このあと骨折により約9ヵ月半の休養)

22/3/20 阪神大賞典(G2)

阪神 芝3000m(内)良

着順:11着(3.07.3・2.3差)

騎手:松岡正海(56キロ)

大外13番枠から出遅れて、道中は最後方13番手を追走。

2周目の3角手前あたりから順位を押し上げて行って、4角は9番手の外で直線に向くが、直線では伸びを欠いた。

長期休養あけの競馬。

まずは脚ならしか?

2022年 阪神大賞典(G2)のラップ分析&回顧

22/5/8 メトロポリタンS(L)

東京 芝2400m 良

着順:8着(2.26.8・0.9差)

騎手:松岡正海(56キロ)

道中は後方8番手を追走。

4角も後方9番手の内で直線に向き、直線は馬場の最内から追い上げに入るが、良い脚は出せずに8着まで。

やはりポジションが取れない。

これではこのクラスでも厳しい。

次走、鳴尾記念(G2)に向けて

次走は6月4日(土)、中京競馬場 芝2000mで行われる「鳴尾記念(G2)」。

距離短縮で2000mは初距離。

現状では距離を短縮して良くなるとは思えない。

回避したようす。