2023年8月27日【キーンランドC】終了時点までのデータと実際の走りをもとに、タイセイアベニールの好走パターンを分析。(ダート競争は除く)
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タイセイアベニールの距離適性
タイセイアベニールはこれまでに芝1200m~芝1400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(5-9-4-25)
- 芝1400m(0-0-0-2)
芝1200mに特化タイプ。
タイセイアベニールの脚質
位置取りは中団あたりが丁度良い。
後方から終いを伸ばしてくる競馬だが、あまり後ろになりすぎると、使える脚にも限界がある。
しかし、ペースの緩急を問わず、終いの脚はそこそこ確実。
大きく負けることの少ない馬だが、好走パターンの特徴もつかみづらい。
強いて挙げるならクラス別の成績。
オープンクラスでは、重賞は(0-0-1-11)、オープン特別(リステッド競争を含む)は(1-2-3-11)。
オープン特別ではそこそこ馬券になるが、重賞になると跳ね返されている。
脚質が脚質だけに、展開がハマれば穴を開ける。
タイセイアベニールのコース適正
タイセイアベニールの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(1-1-0-7)
- 函館(0-3-1-1)
- 福島(0-0-0-1)
- 中山(2-1-1-3)
- 中京(1-0-2-7)
- 京都(1-3-0-2)
- 阪神(0-1-0-4)
- 小倉(0-0-0-1)
コースによる巧拙はあまりなさそう。
タイセイアベニールの持ち時計(ベストタイム)
タイセイアベニールの芝1200mの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.07.4 8着(中京)
速い時計、速い馬場はダメ。
タイセイアベニールの重馬場適正
タイセイアベニールの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-1-1-4)
- 重(0-0-0-1)
- 不良(0-1-0-1)
可もなく不可もなくだが、良馬場の方が断然良い。
タイセイアベニールの鉄砲実績(休み明け)
タイセイアベニールの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-0-0-7)
叩いてからは;
- 2戦目(0-1-3-4)
- 3戦目(2-1-0-4)
- 4戦目(0-1-0-4)
- 5戦目~(0-2-1-7)
叩き良化型。
間隔は、中1週で(0-3-0-5)、連闘でも(0-1-0-0)。
詰めて使われても問題はない。
タイセイアベニールの枠順適正
タイセイアベニールの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-5-0-7)
- 5~9番(2-1-2-10)
- 10~14番(1-2-2-5)
- 15~18番(1-1-0-5)
タイセイアベニールの季節別着度数
※ダートを含む
- 12~2月(冬):(1-1-1-4)
- 3~5月(春):(2-4-2-4)
- 6~8月(夏):(0-4-1-12)
- 9~11月(秋):(2-1-0-9)
タイセイアベニールの斤量別着度数
- 54キロ(1-3-0-1)
- 55キロ(1-2-1-1)
- 56キロ(1-2-1-17)
- 57キロ(2-2-2-6)
- 58キロ(0-0-0-2)
タイセイアベニールの好走体重
3着以内の体重は;
- 446~504キロ
タイセイアベニールの血統背景
父はベーカバド(ND系ダンチヒ)。
ベーカバドは欧州で走り、2010年の「パリ大賞(G1・芝2400m)」に勝利した。
母の父はブライアンズタイム(ロベルト系)。
ブライアンズタイムは米国で走り、ダートG1を2勝。主戦場はダートの中距離。引退後は日本で種牡馬入りし、多くのG1ウイナーを輩出した大種牡馬。
母方の4代前、スカーレットインクを祖とする牝系は、多くの重賞ウイナーを輩出する名門牝系、「スカーレット一族」。
この牝系にはダイワスカーレット(桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯、有馬記念)、ダイワメジャー(皐月賞、秋天、マイルCS連覇、安田記念)、ヴァーミリアン(川崎記念、JBCクラシック3連覇、ジャパンカップダート、東京大賞典、フェブラリーS、帝王賞)など。
タイセイアベニールの近走(重賞)
22/6/12 函館SS(G3)
函館 芝1200m 良
着順:3着(1.07.7・0.5差)
騎手:鮫島克駿(56キロ)
【レース前寸評】
函館は(0-3-0-0)だが、すべて新馬、未勝利戦。
重賞ではちょっと狙い辛い馬。
【結果】
道中は後方14番手。
道中は終始内ラチ沿いの最短コースを通り、4角も外へは回さず内ラチ沿いを伸びて来た。
終いの脚は確実な馬だが、これまで重賞には縁がなかった。
鞍上がコメントしている通り、一発勝負ならこの競馬しかなかっただろう。
今回は克駿ジョッキーのキメ打ちが見事に嵌った感じ。
22/9/11 セントウルS(G2)
中京 芝1200m 良
着順:8着(1.07.4・1.2差)
騎手:藤岡康太(56キロ)
【レース前寸評】
中京開催の「セントウルS」は、一昨年に0.3差の4着がある。
終いの脚は確実なだけに、このメンバー構成なら、まったくの軽視は危険。
【結果】
道中は後方から終いに賭けるが、4角12番手の位置取りからではどうしようもない。
レースの上り33.7秒では太刀打ちできない。
23/7/2 CBC賞(G3・ハンデ)
中京 芝1200m 良
着順:5着(1.07.7・0.5差)
騎手:和田竜二(56キロ)
道中は中団7番手。
4角は6番手の最内で直線に向くが、直線では伸びずバテず。
いつもよりポジションは前だったが、いずれにしても速い馬場はダメ。
23/8/27 キーンランドC(G3)
札幌 芝1200m 重
着順:12着(1.11.3・1.4差)
騎手:モリス(57キロ)
スタート出遅れて道中は中団の後ろ、11番手。
4角も11番手の外で直線に向くが、直線では伸びを欠く。
この馬場では追い込みは効かない。