2022年2月6日【東京新聞杯】終了時点までのデータをもとに、マルターズディオサの好走パターンを分析。
Contents
- 1 マルターズディオサの距離適性
- 2 マルターズディオサの脚質
- 3 マルターズディオサのコース適正
- 4 マルターズディオサの持ち時計(ベストタイム)
- 5 マルターズディオサの重馬場適正
- 6 マルターズディオサの鉄砲実績(休み明け)
- 7 マルターズディオサの枠順適正
- 8 マルターズディオサのローテーション適正
- 9 マルターズディオサの季節別着度数
- 10 マルターズディオサの斤量別着度数
- 11 マルターズディオサの連対体重
- 12 マルターズディオサの血統背景
- 13 マルターズディオサのここまでの走り
- 13.1 19/12/8 阪神JF(G1)
- 13.2 20/3/7 チューリップ賞(G2)
- 13.3 2020/4/12 桜花賞(G1)
- 13.4 20/5/24 オークス(G1)
- 13.5 20/9/12 紫苑S(G3)
- 13.6 20/10/18 秋華賞(G1)
- 13.7 20/12/26 阪神カップ(G2)
- 13.8 21/3/28 高松宮記念(G1)
- 13.9 21/5/16 ヴィクトリアマイル(G1)
- 13.10 21/9/12 京成杯OH(G3・ハンデ)
- 13.11 21/10/16 府中牝馬S(G2)
- 13.12 21/12/18 ターコイズS(G3・ハンデ)
- 13.13 22/2/6 東京新聞杯(G3)
- 14 次走、中山記念(G2)に向けて
マルターズディオサの距離適性
マルターズディオサはこれまでに芝1600~2400mの距離のレースに使われてきた。
着度数は次の通り;
- 芝1200m(0-0-0-1)
- 芝1400m(0-1-0-0)
- 芝1600m(3-2-0-5)
- 芝1800m(0-0-1-0)
- 芝2000m(1-0-0-1)
- 芝2400m(0-0-0-1)
ベストは1600mっぽいが、千二、千四もそこそこ走りそう。
しかし、1800mまではギリギリ何とか走れそうだが、2000mの勝利はドスローの前残りだけに、まだ未知数の領域。
マルターズディオサの脚質
脚質は前、中団、後ろと、どこからでも競馬はできる。
ただ、この馬は斤量にかなり敏感な印象。
適距離なら斤量54キロで買い(4-3-1-0)、現状では馬券圏内を外していない。
55キロなら押さえ(0-0-0-6)、いいところはないが、そこそこ僅差のレースもある。ペースが緩めば残ってくるかも。
56キロなら消し(0-0-0-2)。
データ的にはこんなイメージ。
マルターズディオサのコース適正
マルターズディオサの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 新潟(1-1-0-0)
- 東京(0-0-1-3)
- 中山(2-0-0-2)
- 中京(0-0-0-1)
- 京都(0-0-0-1)
- 阪神(1-2-0-1)
小回り、内回り向きのように見えるが。
マルターズディオサの持ち時計(ベストタイム)
マルターズディオサの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.09.6 8着(中京)
- 芝1400m:1.20.0 2着(阪神)
- 芝1600m:1.32.2 9着(東京)
- 芝1800m:1.45.8 3着(東京)
- 芝2000m:2.01.6 7着(京都)
- 芝2400m:2.25.1 10着(東京)
そこそこ速い時計に対応できているのは1400m。
マルターズディオサの重馬場適正
マルターズディオサの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(2-0-0-2)
- 重(0-0-0-2)
重馬場の「桜花賞」では、馬場が応えたと言う旨のコメントが出ている。
稍重までならなんとか走る。
マルターズディオサの鉄砲実績(休み明け)
マルターズディオサの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-2-0-2)
叩いてからは;
- 2走目(0-0-1-3)
- 3走目(0-0-0-2)
- 4戦目(0-0-0-1)
フレッシュな状態の方が力が出せるというデータ。
マルターズディオサの枠順適正
マルターズディオサの枠番別着度数は;
- 1~4番(0-1-0-1)
- 5~9番(1-1-0-3)
- 10~14番(3-0-1-1)
- 15~18番(0-1-0-2)
マルターズディオサのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(未)
- 中3~5週(2-0-1-3)
- 中6~8週(0-0-0-3)
間隔はしっかり取るタイプ。
マルターズディオサの季節別着度数
- 12~2月(冬):(0-2-0-2)
- 3~5月(春):(1-0-0-4)
- 6~8月(夏):(1-1-0-0)
- 9~11月(秋):(2-0-1-2)
マルターズディオサの斤量別着度数
- 54キロ(4-3-1-0)
- 55キロ(0-0-0-6)
- 56キロ(0-0-0-2)
少し気になるデータだが、55キロ以上は、8戦中5戦がG1競争。
ただG1でも、54キロの「阪神JF」では2着に入っている。
馬体重は450キロそこそこの馬、最近の走りを見ると、この斤量の法則があながちたまたまとは思えない側面もある。
マルターズディオサの連対体重
- 436~450キロ
436キロは「新馬戦」での2着。
それ以降連対したレースはいずれも440キロ以上。
440キロを切るとちょっと心配。
マルターズディオサの血統背景
父は2013年の「日本ダービー」を制したキズナ(サンデー系)。
母の父はグランドスラム(ミスプロ系ゴーンウエスト)。
グランドスラムは米国で走り、ダートのG1を2勝。主戦場はダートの1600m前後。
マルターズディオサのここまでの走り
19/12/8 阪神JF(G1)
阪神 芝1600m(外)良 16頭
着順:2着(1.33.5・0.8差)
騎手:田辺裕信(54キロ)
スタートを決めて3~4番手の外側を追走。
レシステンシアが高速ラップを刻んで逃げる展開。
4角2番手で直線に入り、馬場の外を追い上げていくが、逃げるレシステンシアとの差は詰まらない。
外から追い込んできたクラヴァシュドールの猛追はハナ差凌いで2着は死守。
しかしレシステンシアには5馬身離された。
レシステンシアの1.32.7はレコード。
このハイペースの中、マルターズディオサも先団追走で上がり35.9の脚でよく粘ってはいるが、勝ったレシステンシアがメンバー最速の35.2秒で上がっているのだからどうにもならない。
新馬戦で3馬身半ちぎられたウーマンズハートとは道中同じような位置取りだったが、ここでは2馬身半の差をつけた。
20/3/7 チューリップ賞(G2)
阪神 芝1600m 良 14頭
着順:1着(1.33.3・ハナ差)
騎手:田辺裕信(54キロ)
8枠13番から2番手にポジションを取る。
道中はレシステンシアが引っ張るが、ペースはスロー。
4角は外を回って直線に向き、残り200m過ぎからはクラヴァシュドールとの追い比べ。
ゴール前ハナ差制して1着。
瞬発力勝負になったことでレシステンシアに先着できた。
2020/4/12 桜花賞(G1)
阪神 芝1600m(外)重 18頭
着順:8着(1.37.2・1.1差)
騎手:田辺裕信(55キロ)
スタート良く、道中は先団3番手で追走。
4角も3番手で直線に向き、残り200mまでは懸命に先頭を追うが、坂を上るあたりで失速。
レース後には鞍上から「馬場が応えた」と言う旨のコメントも出ており、重馬場が敗因の可能性は高い。
20/5/24 オークス(G1)
東京 芝2400m 良
着順:10着(2.25.1・0.7差)
騎手:田辺裕信(55キロ)
外枠17番からと言うこともあり先手が取れない。
道中は中団に控えるかたちで4角7番手から直線。
しかし直線では良い脚は出せず、見せ場なく終わる。
中団に控えながら最後の脚が出せないあたり、2400mは長そう。
20/9/12 紫苑S(G3)
中山 芝2000m 稍重
着順:1着(2.02.1・-0.2差)
騎手:田辺裕信(54キロ)
5枠10番からしっかり先手を取る。
4角では先頭に立ち、そのまま押し切って快勝。
道中は稍重ながらかなりのスロー。
桜花賞では道悪に泣いたが、開幕週のキレイな道悪なら問題ないのか?
いずれにしてもこの勝利が、本番に直結するか否かは微妙。
20/10/18 秋華賞(G1)
京都 芝2000m 稍重
着順:7着(2.01.6・1.0差)
騎手:田辺裕信(55キロ)
2枠3番からハナへ。
ペースはさほど速くはなかったが、内側の荒れた馬場を通らざるを得なかったのが痛かった。
それでも、前へ行った組が全滅の中で7着に粘っているあたり、力は示した格好。
20/12/26 阪神カップ(G2)
阪神 芝1400m 良
着順:2着(1.20.0・0.3差)
騎手:田辺裕信(54キロ)
大外16番から道中は2~3番手。
4角も2番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から伸びて来るが、内から伸びたダノンファンタジーには及ばず。
大外からの先団追走を考えると、そこそこ内容のある走りは見せている。
意外とこれくらいの距離の方が良いのか?と言うような内容。
21/3/28 高松宮記念(G1)
中京 芝1200m 重
着順:8着(1.09.6・0.4差)
騎手:田辺裕信(55キロ)
外枠15番から道中は後方13番手。
4角も後方13番手の外で直線。
直線は馬場の良い大外から追い込みを計るが8着まで。
枠順もあったのだろうが、位置取りがここまで後ろになるとこの馬場では苦しいだろう。
しかし0.4差はよく詰めている。
21/5/16 ヴィクトリアマイル(G1)
東京 芝1600m 良
着順:9着(1.32.2・1.2差)
騎手:田辺裕信(55キロ)
道中は中団7番手。
4角も7番手で直線に向き、直線は馬群の中から追い上げを計るが、伸びず、バテずの9着。
勝ったグランアレグリアは別格として、そのあとの2着から8着までが0.2差の大激戦。
しかしマルターズディオサはその中にも入りきれなかった。
マイルの適正に「?」が付く一鞍。
21/9/12 京成杯OH(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良
着順:8着(1.32.4・0.4差)
騎手:田辺裕信(55キロ)
スタート煽って出遅れて、道中は後方15番手の内で脚を溜める。
4角は14番手で直線に向いて、直線は馬群の外目から良い脚で追い込んではくるが、0.4差の8着まで。
終いの脚はメンバー最速の33.6秒。
8着ながら0.4差まで詰めてきている。
今回はスタートがすべてだが、調子は良さそう。
21/10/16 府中牝馬S(G2)
東京 芝1800m 良
着順:3着(1.45.8・0.2差)
騎手:田辺裕信(54キロ)
道中は後方13番手の外。
4角は11番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外目から勝ったシャドウディーヴァと一緒に追い上げて来るが、ゴール前は少し甘くなって3着まで。
これくらいの流れでも、千八ならギリギリ何とかなった。
ただ、人気どころがそろって力を出せなかったこともあるので、この3着の評価は難しいところ。
21/12/18 ターコイズS(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良
着順:8着(1.33.4・0.6差)
騎手:田辺裕信(56キロ)
道中は中団の後ろ9番手あたりを追走。
4角も9番手の外を回して直線に向くが、イマイチ伸びきれずに8着まで。
千六だと速い流れになるとこんな感じだが、斤量も堪えたかもしれない。
22/2/6 東京新聞杯(G3)
東京 芝1600m 良
着順:15着(1.35.3・3.0差)
騎手:松岡正海(56キロ)
道中は中団の前、5番手を追走。
4角も5番手で直線に向くが、直線は坂の上りで進路が狭くなって手綱を引く場面があった。
そしてそこからはズルズルと後退。
まあ、前をカットされなくても、伸びてはこなかった感じだが・・・。
牡馬混合で56キロを背負っては分が悪い。
次走、中山記念(G2)に向けて
次走は2月27日(日)、中山競馬場 芝1800mで行われる「中山記念(G2)」。
何と言っても斤量54キロは魅力。
前走大敗で大きく人気を落とすなら面白い。
⇒その他、中山記念(G2)の出走馬を分析