2022年1月16日【日経新春杯】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、クラヴェルの好走パターンを分析。
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クラヴェルの距離適性
クラヴェルはこれまでに芝1600m~芝2200mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(1-1-0-1)
- 芝1800m(2-0-2-0)
- 芝2000m(0-1-1-1)
- 芝2200m(0-0-1-3)
距離は2000mまでだろう。
2200mの3着は「エリザベス女王杯」。内ピッタリのコース取りが効いた。
クラヴェルの脚質
先行押し切り。中団、後方で脚を溜めて終いを生かす競馬で好走歴ありだが、最近はもっぱら後方からの追い込み。
終いの脚はそれなりに出せるが、それほど切れるわけではなく、小回り向きの末脚。
上り時計が34秒台では厳しく、35秒あたりからがこの馬の出番。
ただし、ハンデ戦で軽い斤量を背負ってくれば、外回りでも、上りが34秒台でも、それなりに飛んで来る。
クラヴェルのコース適正
クラヴェルの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(未)
- 函館(未)
- 福島(未)
- 新潟(1-0-1-0)
- 東京(未)
- 中山(0-0-0-2)
- 中京(0-0-0-2)
- 京都(1-1-1-1)
- 阪神(1-1-1-0)
- 小倉(0-0-1-0)
左右回りは;
- 右回り(2-2-3-3)
- 左回り(1-0-1-2)
左も走るが、良いのは右ということだろう。
クラヴェルの持ち時計(ベストタイム)
クラヴェルの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.34.9 2着(京都)
- 芝1800m:1.46.1 1着(阪神)
- 芝2000m:1.58.5 3着(新潟)
- 芝2200m:2.12.5 3着(阪神)
速い時計の決着はキツそう(軽ハンデは除く)。
クラヴェルの重馬場適正
クラヴェルの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-1-1-1)
- 重(未)
- 不良(未)
道悪は苦にしないだろう。
あとは展開。
クラヴェルの鉄砲実績(休み明け)
クラヴェルの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-1-1-3)
叩いてからは;
- 2戦目(1-1-0-2)
- 3戦目(1-0-1-0)
- 4戦目(0-0-2-0)
- 5戦目~(未)
クラヴェルのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(未)
- 中3~5週(1-1-1-0)
- 中6~8週(1-0-2-2)
クラヴェルの枠順適正
クラヴェルの枠番別着度数は;
- 1~4番(0-1-1-2)
- 5~9番(3-0-1-2)
- 10~14番(0-1-2-1)
- 15~18番(未)
クラヴェルの季節別着度数
- 12~2月(冬):(0-0-0-3)
- 3~5月(春):(0-1-0-2)
- 6~8月(夏):(2-1-1-0)
- 9~11月(秋):(1-0-3-0)
夏場は好きそう。
クラヴェルの斤量別着度数
- 51キロ(0-1-1-0)
- 52キロ(2-0-2-0)
- 54キロ(1-1-0-4)
- 55キロ(0-0-0-1)
- 56キロ(0-0-1-0)
G1の「エリザベス女王杯」で3着したので、もう軽いハンデはもらえないだろう。
クラヴェルの好走体重
3着以内の体重は;
- 424~460キロ
クラヴェルの血統背景
父はエピファネイア(ロベルト系/菊花賞、ジャパンカップ)。
母は重賞3勝のディアデラマドレ(マーメイドS、府中牝馬S、愛知杯)。
母の父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ/NHKマイルC、日本ダービー、神戸新聞杯、毎日杯)。
母のディアデラマドレも3勝クラス2着から格上挑戦で「マーメイドS」を勝ち、その後重賞を2勝している。
クラヴェルの場合は「マーメイドS」はクビ差の2着。
クラヴェルの近走
21/6/20 マーメイドS(G3・ハンデ)
阪神 芝2000m(内)良
着順:2着(2.00.4・クビ差)
騎手:横山典弘(51キロ)
道中は後方で脚を溜めて、直線では大外一気の差し脚で、ゴール前際どい差で2着。
直線は馬場の内と外で芝の乾き具合も違っていたのだろう。
はじめから軽ハンデを生かした大外一気を狙っていた感じもある。
21/7/18 中京記念(G3・ハンデ)
小倉 芝1800m 良
着順:3着(1.46.3・0.1差)
騎手:横山典弘(52キロ)
道中は後方10番手でじっと脚を溜める。
4角も後方10番手で直線に向くと、直線は馬場の内目に進路を取って猛追するが3着まで。
前走は大外一気で今回は内ラチ沿いを猛追。
このクラスでこのハンデなら確実に飛んで来る印象だが、前走も今走も、レースのレベルはたいして高くはない。
21/9/5 新潟記念(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m(外)良
着順:3着(1.58.5・0.1差)
騎手:横山典弘(52キロ)
道中は後方13番手。
4角は馬群の中ほどにいたが、直線に向くやいなや一目散に大外へ向けて進路を取り、あとはいつものように確実な終いを繰り出して3着。
今回は鞍上の好騎乗も光ったが、軽ハンデでの末脚には常に警戒が必要。
21/11/14 エリザベス女王杯(G1)
阪神 芝2200m(内)
着順:3着(2.12.5・0.4差)
騎手:横山典弘(56キロ)
道中は後方の13番手の内。
終始内目の経済コースを通って、4角も12番手の内で直線。
直線も馬場の内目をスルスルと伸びてきて、ゴール前では僅差の3着争いをクビ差制した。
軽ハンデでの追い込み専門の馬だったが、定量でもしっかりと追い込んで来た。
展開が向いた側面もあるにはあるが、鞍上のコース取りも良かった。
22/1/16 日経新春杯(G2・ハンデ)
中京 芝2200m 良
着順:8着(2.12.8・1.1差)
騎手:横山典弘(54キロ)
1枠2番から道中は後方14番手の内で脚を溜める。
4角も14番手の内で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げを計るが、前との差はさほど詰まらず。
道中で「鼻出血」していたとのことだが、左回りもイマイチのような印象。
次走、マーメイドS(G3・ハンデ)に向けて
次走は6月19日(日)、阪神競馬場 芝2000m(内)で行われる「マーメイドS(G3・ハンデ)」。
ハンデは55キロ。
昨年はハンデ51キロでクビ差の2着。
55キロのハンデでどれだけやれるかだが、コース、距離ともに適正は向いているので、一定の警戒は必要。
⇒その他、マーメイドS(G3)の出走馬を分析