2020年11月15日【エリザベス女王杯】終了時点までのデータをもとに、ラッキーライラックの好走パターンを分析。
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ラッキーライラックの距離適性
ラッキーライラックはこれまでに、芝1600m~芝2400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(4-1-0-2)
- 芝1800m(0-2-1-0)
- 芝2000m(1-0-1-1)
- 芝2200m(2-0-0-1)
- 芝2400m(0-1-1-0)
距離はそうとう融通が効きそう。
それでも1600m~2200mあたり。
2400mの「オークス」「香港ヴァーズ」はいずれも0.6差つけられている。
2400mはギリギリか?
ラッキーライラックの脚質
前目の位置でスピードに乗ってそのまま粘り込むスピード持続力がこの馬の持ち味だが、溜めても強烈な末脚を繰り出す。
自在性がある馬で、距離の融通も効くので、乗り方一つで大きいところにも手が届く。
ラッキーライラックのコース適正
ラッキーライラックの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(0-0-1-0)
- 新潟(1-0-0-0)
- 東京(1-0-2-1)
- 中山(0-2-0-0)
- 京都(2-0-0-1)
- 阪神(3-1-0-2)
- 香港(0-1-0-0)
コースによる巧拙はあまり認められない。
ラッキーライラックの持ち時計(ベストタイム)
ラッキーライラックの各距離ごとのベストタイムは次の通り;
- 芝1600m:1.30.6 4着(0.1差・東京)
- 芝1800m:1.44.8 3着(0.3差・東京)
- 芝2000m:1.58.4 1着(クビ差・阪神)
- 芝2200m:2.10.3 1着(-0.1差・京都)
- 芝2400m:2.24.4 3着(0.6差・東京)
適距離なら、スピード勝負にも対応は可能。
ラッキーライラックの枠順
ラッキーライラックの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-2-1-1)
- 5~9番(3-1-1-2)
- 10~14番(2-1-0-1)
- 15~18番(1-0-1-0)
前、中、後ろ、どこからでも競馬はできるので、枠順は特にこだわりはないだろう。
ラッキーライラックの重馬場適正
ラッキーライラックはこれまでにまだ道悪競馬の経験はない。
稍重で2鞍「府中牝馬S(G2)」と「宝塚記念(G1)」を走っているが、結果は;
- (0-0-1-1)
また、力の要る洋芝(札幌、香港)では(0-1-1-0)。
力のいる馬場でもそこそこは走ってくる。
ラッキーライラックの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-2-0-0)
- 3~5月(春):(2-1-1-2)
- 6~8月(夏):(1-0-1-1)
- 9~11月(秋):(3-0-1-1)
ラッキーライラックの斤量別着度数
- 53キロ(0-1-0-0)
- 54キロ(4-0-1-1)
- 55キロ(1-2-2-2)
- 55.5キロ(0-1-0-0)
- 56キロ(2-0-0-1)
ラッキーライラックの好走体重
- 480~524キロ
大幅な馬体重の増減はよくある馬。
それでもしっかりと結果は出すので、当日の馬体重の増減にはあまり気を使わなく良さそう。
ラッキーライラックの鉄砲実績(休み明け)
ラッキーライラックの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(3-2-1-2)
これが叩き2走目になると;
- 2戦目(3-1-1-1)
- 3戦目(0-1-1-1)
- 4戦目(未)
フレッシュな状態が狙い目。
ラッキーライラックの血統背景
父はオルフェーブル(サンデー系)、母の父はフラワーアレイ(ミスプロ系フォーティーナイナー)。
母の父は米国で走り、ダートの中距離でG1勝ちがある(距離は最長の勝利が2000m)。
ラッキーライラックの近走
19/4/6 阪神牝馬S(G2)阪神芝1600m
着順:8着(0.2差)騎手:石橋脩(54キロ)
4番ゲートでスタートも良かったのだが、位置取りは中団あたり。
道中若干の不利もあり、さらに位置取りを下げた。
直線では伸びては来ているが、ペースが緩くて前も止まらない。
スタートが良かっただけに、前目につけて欲しかった。
19/5/12 ヴィクトリアマイル(G1)東京芝1600m
着順:4着(0.1差)騎手:石橋脩(55キロ)
アエロリットが刻む速い流れを、先団5番手で追走。
直線では抜け出しにかかるが、一瞬の切れ味ではどうしても見劣る。
結果0.1差の4着。
もう一列前では競馬はできないものか?
19/10/14 府中牝馬S(G2)東京芝1800m 稍重
着順:3着(0.3差)騎手:石橋脩(54キロ)
外枠15番からのスタートで、前目の位置は取れずに6番手から。
相次ぐ不振で騎手が勝ちに行ったか、3~4角で動いて行って、直線残り400mで早くも先頭に立つ。
しかし外枠でテンに脚を使ったことと、早めのスパートが響いたか、ゴール前あとわずかのところで、スカーレットカラー、フロンテアクイーンに差されて3着。
まだまだ力は落ちていない。
こういう積極的な競馬を、内枠に入った時になぜできなかったのか?
19/11/10 エリザベス女王杯(G1)京都芝2200m
着順:1着(-0.2差)騎手:スミヨン(56キロ)
超スローの展開を中団からの競馬。
道中は内ぴったり。
4角でも内に進路を取り、最短距離で直線を向く。
直線では最内を力強く伸びてきて、残り100mで逃げるクロコスミアを捉えた。
上りはメンバー最速の32.8秒。
まさに1頭だけ別の脚。
超スローの内々経済コースを通った騎手の巧さが光った。
19/10/14 香港ヴァーズ(G1)
シャティン競馬場 芝2400m 良
着順:2着(2.25.3・0.6差)
騎手:スミヨン(55.5キロ)
後方からの競馬になるが、中盤から位置を押し上げて、4角は中団の外で直線を向く。
直線は馬場の外目から伸びてくるが、内で追い出しのタイミングを計っていたグローリーヴェイズが一気に抜け出し、差を詰めることは出来なかった。
20/3/1 中山記念(G2)
中山 芝1800m 良 9頭
着順:2着(1.46.6・0.3差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
道中は中団の前あたりだが、4角手前で早くもムチが飛び、反応が悪そう。
それでも直線はしっかり伸びて2着を確保。
何とか格好はつけたが、休み明け+11キロで少し重かった感じ。
20/4/5 大阪杯(G1)
阪神 芝2000m(内)12頭
着順:1着(1.58.4・クビ差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
道中は3番手のイン。
ペースは先を行く2頭がやり合って速くなる場面も見られたが、3番手追走のラッキーライラックにとってはそれほどキツいペースではなかっただろう。
直線も内に入って逃げるダノンキングリーをしっかりと捉えた。
道中は内ぴったりで直線も内。
距離ロスのない走りが2着のクロノジェネシスとのクビ差につながった。
20/6/28 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m 稍重
着順:6着(2.16.0・2.5差)
騎手:M・デムーロ(56キロ)
3番人気に支持されるも、2.5差の6着。
道中はいつも通り前々の5番手。
3~4角では、勝ったクロノジェネシスの進出に合わせるように上がって行って4角は2番手で直線に向くが、残り200mで力尽きた。
稍重発表とは言え、馬場はかなり水分を含んだ緩い馬場だったと推測される。
ペースも緩い馬場にしては締まったペースだったが、ラッキーライラックが対応しきれないようなペースでもなかった。
馬場が敗因と考える。
20/8/23 札幌記念(G2)
札幌 芝2000m 良
着順:3着(1.59.8・0.4差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
道中2番手追走で、4角を回って先頭に。
そのまま押し切るかと思われたが、外からノームコアにあっさりと交わされ、ゴール前はペルシアンナイトにも交わされて3着。
直線伸びを欠いたのは「洋芝」が原因か?
20/11/15 エリザベス女王杯(G1)
阪神 芝2200m 良
着順:1着(2.10.3・-0.1差)
騎手:ルメール(56キロ)
道中は中団のやや後ろ、前を走るラヴズオンリーユーをしっかりとマークした走りだったが、先に動いたのはラッキーライラック。
3角あたりで馬群の外目からジワジワと進出を開始すると、4角では3番手の外。
直線入口ではすでに先頭は射程圏。
坂下では早くも先頭に立ち、あとはしっかりと押し切ってサラキアの追撃を抑え込んだ。
ラッキーライラックの次走
次走は12月27日(日)、中山競馬場 芝2500mで行われる「有馬記念(G1)」。
中山の内回りは「中山記念(G2・芝1800m)」で2年続けての2着がある。
コース相性は良さそうなので、距離さえ持てば戦える。