2023年1月14日【愛知杯】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、リアアメリアの好走パターンを分析。

リアアメリアの距離適性

リアアメリアはこれまでに芝1600m~芝2400mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(2-0-0-5)
  • 芝1800m(0-0-0-3)
  • 芝2000m(1-0-0-4)
  • 芝2200m(0-0-0-1)
  • 芝2400m(0-0-0-1)

2400mは「オークス(G1)」で0.3差の4着。

ペースが緩ければ、好走レンジは広くなる。

リアアメリアの脚質

中団あたりで脚をためて、終いを生かす競馬や、前目につけて押し切る競馬。

いずれにしてもペース次第で終いが甘くなるので、前に行くより、後ろで控えて脚を溜めた方が良さそう。

ちなみにこの馬、これまでのキャリアで連対を果たしているレースの前半1000mはどれも60秒以上。

好走と言えるが、馬券圏内を外した「オークス」では、前半1000mが59.8秒。

距離云々より、「ペースが緩ければそこそこ走る」と言うのがここまでの見立て。

スローペース巧者

リアアメリアのコース適正

リアアメリアの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 新潟(0-0-0-2)
  • 東京(1-0-0-4)
  • 中山(0-0-0-1)
  • 中京(1-0-0-1)
  • 京都(0-0-0-1)
  • 阪神(1-0-0-5)

リアアメリアの持ち時計(ベストタイム)

リアアメリアの持ち時計は次の通り;

  • 芝1600m:1.32.4 13着(東京)
  • 芝1800m:1.45.7 13着(東京)
  • 芝2000m:1.58.7 4着(阪神)
  • 芝2200m:2.10.9 7着(阪神)
  • 芝2400m:2.24.7 4着(東京)

速い時計には向かない。


リアアメリアの重馬場適正

リアアメリアの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(0-0-0-2)
  • 重(0-0-0-2)
  • 不良(0-0-0-1)

道悪はダメ。稍重でもダメ。しっかり乾いていないとダメ。

リアアメリアの鉄砲実績(休み明け)

リアアメリアの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(2-0-0-5)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-0-0-6)
  • 3戦目(0-0-0-2)
  • 4戦目(未)
  • 5戦目~(未)

叩き2走目はいずれも3着以内を外しているが、「オークス」の4着は良い内容。

リアアメリアの枠順適正

リアアメリアの枠番別着度数は;

  • 1~4番(2-0-0-2)
  • 5~9番(1-0-0-7)
  • 10~14番(0-0-0-2)
  • 15~18番(0-0-0-3)

リアアメリアの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(0-0-0-2)
  • 3~5月(春):(0-0-0-5)
  • 6~8月(夏):(1-0-0-2)
  • 9~11月(秋):(2-0-0-5)

リアアメリアの斤量別着度数

  • 54キロ(3-0-0-5)
  • 55キロ(0-0-0-8)
  • 55.5キロ(0-0-0-1)

ここまでくると、斤量も敗因の一因になるだろう。


リアアメリアの連対体重

  • 462~488キロ

リアアメリアの血統背景

父はディープインパクト(サンデー系)。

母のリアアントニアは米国で走り、ダートG1を1勝。距離はダート8.5F(約1700m)。

母の父はロックポートハーバー(ミスプロ系ファピアノ)。

ロックポートハーバーは米国で走り、ダートのマイル~中距離で活躍。

リアアメリアのここまでの走り

19/6/1 2歳新馬

阪神 芝1600m 良 7頭 

着順:1着(1.36.5・-1.3差)

騎手:川田将雅(54キロ)

出遅れて後方から。

序盤は頭を上げて行きたがる素振りだが、中盤あたりではおさまって臨戦態勢。

直線ではすぐに先頭を交わして、あとは終始楽な手応えで追い出しもせず楽勝ゴール。

時計は平凡だが、慣らし運転と言った感じでまったく本気ではなかった様子。

ここでは力が違い過ぎた。

19/10/26 アルテミスS(G3)

東京 芝1600m 良 9頭 

着順:1着(1.34.3・-0.1差)

騎手:川田将雅(54キロ)

五分のスタートだが控えて後方から。

序盤はここでも行きたがる素振りで頭を上げ下げ。

しかしそれもやがておさまって、4角は後方8番手の外を回って直線。

直線は馬場の外目を追い込んできて、ゴール前は前の2頭をしっかり捉えてゴール。

上りは最速の33.0秒だが、レース自体は超スローペースの上りの競馬。

ここ2戦、勝ち方は派手だが、内容的にはたいしたことはない印象。

期待される能力

  • 瞬発力

19/12/8 阪神JF(G1)

阪神 芝1600m 良 16頭 

着順:6着(1.34.2・1.5差)

騎手:川田将雅(54キロ)

外枠15番から無理せず後方から。

直線も14番手で終いに賭けるが、直線も伸びることなく6着に順位を上げただけ。

ペースは前2走に比べると明らかに上がっていて、序盤3Fで3秒近くも速いのだから、馬も戸惑っただろう。

この先、ペースの慣れは見込めるのか?

それともこれがこの馬の実力なのか?

2020/4/12 桜花賞(G1)

阪神 芝1600m(外)重 18頭

着順:10着(1.37.3・1.2差)

騎手:川田将雅(55キロ)

道中は中団。

直線ではインを突くが脚色は劣勢。

ディープ産駒だけに、この馬も馬場が応えた口か。

2020年 桜花賞(G1)のラップ分析&回顧

20/5/24 優駿牝馬(G1)

東京 芝2400m 良

着順:4着(2.24.7・0.3差)

騎手:川田将雅(55キロ)

道中は中団のやや後ろで脚を溜める。

直線は外に持ち出して、追うごとに伸びて0.3差の4着。

レースのペース自体がそれほど速くはなく、中団で十分に溜めた脚で直線は久々に弾けた。

2020年 優駿牝馬(オークス)のラップ分析&回顧

20/9/20 ローズS(G2)

中京 芝2000m 良

着順:1着(1.59.9・-0.3差)

騎手:川田将雅(54キロ)

1枠1番から先行策。

道中は逃げるエレナアヴァンティの2番手。

レースのペースは決して速くはなく、かえって中だるみのスローペース。

4角で先頭に並びかけたリアアメリアは、直線入り口で早くも先頭に立つと、坂で後続を突き放し、最後はセーフティーリードを保ったままでゴール。

2歳10月も「アルテミスS(G3)」以来の勝利。

復活というか、これくらいの距離が一番合ってそう。

2020年 ローズS(G2)のラップ分析&回顧

20/10/18 秋華賞(G1)

京都 芝2000m 稍重

着順:13着(2.02.4・1.8差)

騎手:川田将雅(55キロ)

道中は先団の外目を追走。

4角は3番手まで押し上げて直線に向くが、そこからがさっぱり伸びなかった。

前に行った組が全滅したレースなので、緩い馬場で道中それなりのストレスも受けたいたのだろう。

もともと道悪は走らない馬だが、ちょっと敗けすぎの感もある。

2020年 秋華賞(G1)のラップ分析&回顧

20/11/15 エリザベス女王杯(G1)

阪神 芝2200m 良

着順:7着(2.10.9・0.6差)

騎手:川田将雅(54キロ)

道中は逃げるノームコアから4~5馬身離れた2番手追走。

しかし直線では坂の上りで脚色が鈍った。

ペース的には速くはないがスローでもない。

このペースなら先行策が裏目に出たかも。

2020年 エリザベス女王杯(G1)のラップ分析&回顧

21/3/13 中山牝馬S(G3・ハンデ)

中山 芝1800m 不良

着順:7着(1.55.6・0.8差)

騎手:福永祐一(55キロ)

この馬は道悪は走らない。

0.8差の7着なら走った方だろう。

調子は良さそう。

2021年 中山牝馬S(G3)のラップ分析&回顧

21/4/10 阪神牝馬S(G2)

阪神 芝1600m(外) 良

着順:9着(1.32.6・0.6差)

騎手:福永祐一(55キロ)

スタートで出遅れて道中は後方。

直線でも脚を出せずに完敗。

体感スローの展開も、道中の追走速度自体は、この馬にとってはそこそこ出ている。

ペースが合わなかったのだと思う。

2021年 阪神牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

21/5/16 ヴィクトリアM(G1)

東京 芝1600m 良

着順:13着(1.32.4・1.4差)

騎手:福永祐一(55キロ)

スタートで出遅れて、道中は後方待機。

4角も17番手の内で直線に向き、上りはメンバー3位の脚で追い上げてくるが、レース自体の上りも速く、後方からでは絶望的。

レース自体はスローの展開で、この馬向きの流れなのだが、前走に続いてここでも出遅れ。

良いところなし。

2021年 ヴィクトリアマイル(G1)のラップ分析&回顧

21/9/5 新潟記念(G3・ハンデ)

新潟 芝2000m(外)良

着順:9着(1.59.0・0.6差)

騎手:川田将雅(55キロ)

3枠5番から道中は5~6番手から、3角、4角は3番手で直線。

直線は各馬が馬場の悪い内を開けて走る中、この馬も馬場の外目を追い出してくるが、残り200mで失速気味。

前半1000m通過が60秒フラット。

この馬にとってはこれでもまだ速いか?

2021年 新潟記念(G3)のラップ分析&回顧

21/10/16 府中牝馬S(G2)

東京 芝1800m 良

着順:17着(1.46.9・1.3差)

騎手:丸山元気(54キロ)

スタートで出遅れて道中は最後方を追走。

4角も17番手の内で直線に向き、直線は馬場3~4分どころから追い上げに入るが、良い脚は出せず。

出遅れがすべてと言えばそれまでだが、終いの脚も出せていない。

初ブリンカーで挑んだ一戦、鞍上はコメントで「気持ちの問題」を指摘したが・・・。

2021年 府中牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

22/6/19 マーメイドS(G3・ハンデ)

阪神 芝2000m(内)良

着順:4着(1.58.7・0.4差)

騎手:幸英明(55.5キロ)

【レース前寸評】

実績馬だけに、どこかで一変してくる可能性はあるが、現状ではちょっと手は出せない。

【結果】

大外16番から道中は2番手を追走。

4角も2番手で直線に向いて、直線では早々に先頭に立ち、そのまま押し切りを計るが、残り200mでウインマイティーに交わされると、ゴール前は外からの2頭に交わされて4着まで。

久々の掲示板となったが、この日の馬場は絶対的に前有利の馬場。復活の兆しとまでは言い切れない。

3着以内に粘れていれば・・・という感じ。

2022年 マーメイドS(G3)のラップ分析&回顧

22/8/14 関屋記念(G3)

新潟 芝1600m(外)稍重

着順:6着(1.33.9・0.6差)

騎手:菅原明良(54キロ)

【レース前寸評】

展開次第。

緩い流れでそこそこのポジションにいれば、前走のようなこともある。

【結果】

スタートで出遅れて、道中は中団の後ろ、8番手の内を追走。

4角も8番手で直線に向くが、直線では見せ場なし。

出遅れ、稍重馬場を考えると、よく頑張っている方だと思う。

前走に引き続き、調子は良いのだろう。

2022年 関屋記念(G3)のラップ分析&回顧

22/10/15 府中牝馬S(G2)

東京 芝1800m 良

着順:13着(1.45.7・1.2差)

騎手:藤岡祐介(54キロ)

【レース前寸評】

近2走はなかなか良い内容。調子は良さそう。

条件的には厳しいが、激走があるならそろそろか?

【結果】

積極策で前目で競馬を進めるが、直線では伸びを欠いた。

いくら調子がよくても、この速い流れを前目から押し切る心肺はこの馬にはない。

2022年 府中牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

23/1/14 愛知杯(G3・ハンデ)

中京 芝2000m 重

着順:15着(2.05.4・2.3差)

騎手:和田竜二(55キロ)

スター出遅れて後方から。

3角あたりで早めのスパートを見せて、4角は9番手で直線に向くが、直線では見せ場なし。

この馬は道悪は走らない。

2023年 愛知杯(G3)のラップ分析&回顧