2020年10月24日【新潟牝馬S】終了時点までのデータをもとに、エスポワールの好走パターンを分析。

エスポワールの距離適性

エスポワールはこれまでに芝1600m~芝2200mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(0-1-0-0)
  • 芝1800m(3-0-2-1)
  • 芝2000m(1-1-0-1)
  • 芝2200m(0-1-0-0)

ベストは現状では1800mで、その前後200mは守備範囲。

2200m以上も血統的には大丈夫そうだが、どうか?

エスポワールの脚質

前々で押し切る競馬、また、脚を溜めてもそこそこの末脚は繰り出してくる。

脚質に自在性があるだけに、着順も比較的安定している。

ただ、ペースが上がると脆い面もみせており、上のクラスではそのあたりが課題。

エスポワールのコース適正

エスポワールの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 福島(0-0-0-1)
  • 新潟(0-1-0-0)
  • 中山(0-2-1-0)
  • 中京(1-0-0-0)
  • 京都(1-0-1-1)
  • 阪神(2-0-0-0)

コースによる巧拙はあまりなさそう。

エスポワールの持ち時計(ベストタイム)

エスポワールの持ち時計は次の通り;

  • 芝1600m:1.32.5 2着(中山)
  • 芝1800m:1.46.5 1着(京都)
  • 芝2000m:2.00.8 1着(中京)
  • 芝2200m:2.16.5 2着(新潟)

そこそこ速い時計にも対応できそうな素養はある。

エスポワールの重馬場適正

エスポワールの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(1-0-0-1)
  • 重(1-1-0-0)
  • 不良(0-0-1-0)

自身の適正条件内なら、道悪はかなり巧そう。


エスポワールの鉄砲実績(休み明け)

エスポワールの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(1-1-1-1)

叩いてからは;

  • 2戦目(2-0-0-1)
  • 3戦目(0-1-0-0)
  • 4戦目(未)
  • 5戦目~(未)

叩いてからの方が良さそうな感じ。

エスポワールの枠順適正

エスポワールの枠番別着度数は;

  • 1~4番(2-1-0-1)
  • 5~9番(2-2-2-0)
  • 10~14番(未)
  • 15~18番(0-0-0-1)

エスポワールの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(1-2-0-0)
  • 3~5月(春):(0-0-1-1)
  • 6~8月(夏):(2-0-0-0)
  • 9~11月(秋):(1-1-1-1)

エスポワールの斤量別着度数

  • 52キロ(2-0-0-0)
  • 53キロ(1-0-1-0)
  • 54キロ(1-1-1-1)
  • 55キロ(0-1-0-1)

エスポワールの好走体重

3着以内の体重は;

  • 468~486キロ

エスポワールの血統背景

父は2011年の牡馬3冠制覇のオルフェーブル(サンデー系ステイゴールド)。

母の父は2002年~2003年の「天皇賞(秋)」と「有馬記念」を連覇したシンボリクリスエス(ロベルト系)

半兄に2017年の「青葉賞」を勝ち、「日本ダービー」は3着に入ったアドミラブル(父はディープインパクト)。

血統だけを見ると、長めの距離も大丈夫そうだが・・・。

エスポワールの近走

19/10/13 秋華賞(G1)

京都 芝2000m 稍重 18頭

着順:9着(2.01.0・1.1差)

騎手:シュタルケ(55キロ)

外枠17番ゲートから位置取りは中団の後ろ。

道中は終始外々を回って4角へ。

4角も大外を回って直線を向き、ジワジワと伸びては来るが、勝負にならない。

2000mの距離で、距離ロスがあったとしてもちょっと敗けすぎか?

19/11/10 修学院S(3勝クラス)

京都 芝1800m 良 16頭

着順:1着(1.46.5・-0.2差)

騎手:M・デムーロ(53キロ)

道中は2~3番手の外。

ペースはさほど上がらず、このクラスの平均的なラップを刻む。

4角も2番手で先頭を射程圏に収めると、直線は早め先頭に立ち、そのまま後続を寄せ付けずに完勝。

時計的には平凡だが、好位からの強い競馬で余裕の勝利。

19/12/14 ターコイズS(G3・ハンデ)

中山 芝1600m 良 16頭

着順:2着(1.32.5・0.3差)

騎手:M・デムーロ(53キロ)

初の1600mの距離で、ペースもそこそこ速かったが、先団にポジションを取ると流れに乗って、4角は2番手で直線へ。

直線も先に抜け出しているコントラチェックを懸命に追うが、その差は一向に詰まらず2着。

勝ったコントラチェックは同じ3歳牝馬。

斤量差も1キロあった。

力及ばずなのか?それとも1600mだと少し忙しいのか?

20/3/14 中山牝馬S(H3・ハンデ)

中山 芝1800m 不良 16頭

着順:3着(1.50.4・-0.2差)

騎手:M・デムーロ(53キロ)

当日は雪の降りしきる不良馬場。

それでも道中のラップは緩まず、相当タフなレース。

エスポワールは道中は中団。

4角は大外を回して直線に向いて、鋭い脚で追い込んでくるが、先に抜け出していたフェアリーポルカに3/4馬身足らず。

勝ったフェアリーポルカとは斤量差が+1キロあったが、ハナ差の4着に迫られたデンコウアンジュとは斤量差-3キロ。

不良馬場での競馬ではあるが、ここら辺の力関係をどう見るか?

20/4/25 福島牝馬S(G3)

福島 芝1800m 良

着順:12着(1.48.0・1.2差)

騎手:池添謙一(54キロ)

レース直前、ランドネの蹄鉄の打ち替えで15分くらいの時間的ロスがあった。

スタートは少し出遅れたが道中は中団。

勝負どころで外目から進出し、4角4番手の外で直線。

しかし直線ではまったく伸びを欠いて12着。

鞍上は「待たされすぎて集中力が切れた」とコメントしているが、気難しいオルフェーヴル産駒だけに、それもありそう。

20/10/24 新潟牝馬S

新潟 芝2200m 重

着順:2着(2.16.5・1.2差)

騎手:藤岡祐介(55キロ)

序盤は2番手追走も、超スローのペースを嫌ったウラヌスチャームが後方から一気に先頭に立つと、他馬もつられて進出。

しかしエスポワールはそれには呼応せず、4角は7番手で直線。

直線も良い脚で追い上げてはいるが、ぶっちぎって逃げるウラヌスチャームには遠く及ばず。

騎手の積極性と体内時計の有無が勝敗を分けた。

エスポワールの次走

次走は11月15日、阪神競馬場 芝2200m(内)で行われる「エリザベス女王杯(G1)」。

展開の影響が大きそうだが、軽視はできない一頭。

 

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