2024年6月9日【エプソムC】終了時点までのデータをもとに、ヴェルトライゼンデの好走パターンを分析。
Contents
- 1 ヴェルトライゼンデの距離適性
- 2 ヴェルトライゼンデの脚質
- 3 ヴェルトライゼンデのコース適正
- 4 ヴェルトライゼンデの持ち時計(ベストタイム)
- 5 ヴェルトライゼンデの重馬場適正
- 6 ヴェルトライゼンデの鉄砲実績(休み明け)
- 7 ヴェルトライゼンデの枠順適正
- 8 ヴェルトライゼンデの斤量別着度数
- 9 ヴェルトライゼンデの血統背景
- 10 ヴェルトライゼンデの近走
- 10.1 19/9/1 2歳新馬 12頭立て
- 10.2 19/10/26 萩S(L)7頭立て
- 10.3 19/12/28 ホープフルS(G1)13頭立て
- 10.4 20/3/22 スプリングS(G2)
- 10.5 20/4/19 皐月賞(G1)
- 10.6 20/5/31 東京優駿(G1)
- 10.7 20/9/27 神戸新聞杯(G2)
- 10.8 20/10/25 菊花賞(G1)
- 10.9 21/1/24 アメリカJCC(G2)
- 10.10 22/6/4 鳴尾記念(G3)
- 10.11 22/9/25 オールカマー(G2)
- 10.12 22/11/27 ジャパンカップ(G1)
- 10.13 23/1/15 日経新春杯(G2・ハンデ)
- 10.14 23/4/2 大阪杯(G1)
- 10.15 24/6/9 エプソムC(G3)
ヴェルトライゼンデの距離適性
ヴェルトライゼンデはこれまでに芝1800m~芝2400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(2-1-0-1)
- 芝2000m(1-1-0-2)
- 芝2200m(1-2-0-1)
- 芝2400m(0-0-2-0)
- 芝3000m(0-0-0-1)
道中のラップが12秒前後で追走できる2000m以上が理想だろう。
2000mでもペースが流れると苦しくなる。
逆に道中12秒前後のラップなら、2500mあたりまでは持ちそう。
3000mの「菊花賞」は長かった感じ。
ヴェルトライゼンデの脚質
中団あたりから終いを生かす競馬で好走しているが、ドスローの「スプリングS」では明らかに切れ負け。
瞬発力よりはスピードの持続力で勝負したい。
しかし、道中のペースが速すぎると最後まで持たない。
理想は道中のラップが12秒前後。
ヴェルトライゼンデのコース適正
ヴェルトライゼンデの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 東京(0-0-2-1)
- 中山(0-3-0-2)
- 中京(2-1-0-0)
- 阪神(0-0-0-1)
- 京都(1-0-0-1)
- 小倉(1-0-0-0)
東京よりは中山、京都よりは阪神(内回り)、という見立て。
ヴェルトライゼンデの持ち時計(ベストタイム)
ヴェルトライゼンデの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.45.4 9着(東京)
- 芝2000m:1.57.7 1着(中京)
- 芝2200m:2.12.8 2着(中京)
- 芝2400m:2.23.8 3着(東京)
- 芝3000m:3.06.9 7着(京都)
二千の時計はコース替わりの初日。
基本的にあまり速い決着は不向きだろう。
ヴェルトライゼンデの重馬場適正
ヴェルトライゼンデの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(2-0-0-1)
- 重(1-0-0-0)
- 不良(0-1-0-0)
「皐月賞」では緩い馬場(稍重)で不本意な競馬(1.2差の8着)、騎手の談話でも緩い馬場が敗因に挙がっている。
しかし重・不良馬場での好走もあり、血統背景を見ても、道悪は走ってきそう。
ヴェルトライゼンデの鉄砲実績(休み明け)
ヴェルトライゼンデの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-3-0-3)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-1-2)
- 3戦目(1-0-1-0)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
ヴェルトライゼンデの枠順適正
ヴェルトライゼンデの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-2-1-1)
- 5~9番(1-1-1-3)
- 10~14番(未)
- 15~18番(0-1-0-1)
ヴェルトライゼンデの斤量別着度数
- 54キロ(1-0-0-0)
- 55キロ(1-2-0-0)
- 56キロ(1-2-0-1)
- 57キロ(0-0-2-2)
- 58キロ(0-0-0-2)
- 59キロ(1-0-0-0)
ヴェルトライゼンデの血統背景
父は「朝日杯FS」「宝塚記念」「有馬記念」を勝ったドリームジャーニー(サンデー系ステイゴールド)。
母の父はアカテナンゴ(ハンプトン系)。
アカテナンゴは欧州で走り、G1を7勝。主戦場は芝の2000~2500m。
半兄に;ワールドエース(父はディープインパクト/きさらぎ賞、読売マイラーズカップ)。ワールドプレミア(父はディープインパクト/菊花賞)。
ヴェルトライゼンデの近走
19/9/1 2歳新馬 12頭立て
小倉 芝1800m 重
着順:1着(1.51.6 -0.5差)
騎手:川田将雅(54キロ)
2~3番手追走から、4角では先頭、直線は楽に抜け出して余裕のゴール。
レースのラップは良馬場平均と同等なので、重馬場としては流れている方。
なのでレースの上りも36.9秒。
パワーとスタミナの一端を示したレース。
19/10/26 萩S(L)7頭立て
京都 芝1800m 稍重
着順:1着(1.50.8 -0.1差)
騎手:スミヨン(55キロ)
稍重だが馬場はかなり緩そう。
しかしそれを考慮してもかなりのスロー。
先団に取り付いて、直線で抜け出すと、追いすがる2、3着馬に競り勝ってゴール。
道悪は気にしているそうだが(コメント)、走ることは走る。
19/12/28 ホープフルS(G1)13頭立て
中山 芝2000m 良
着順:2着(2.01.6 0.2差)
騎手:マーフィー(55キロ)
前に一番人気のコントレイルを見る格好で中団の5~6番手を追走。
3角~4角中ほどでコントレイルが動き出すと反応よくついて行く。
残り200mでコントレイルが抜け出すと、それに追いすがる。
しかしヴェルトライゼンデは懸命に追っている感じだが、コントレイルは気合をつける程度。
着差は0.2差だが、力の差は大きそう。
ただ、相手が悪いだけで、レース自体のラップも緩いわけではなく、2着に入ったこの馬としては優秀な走り。
20/3/22 スプリングS(G2)
中山 芝1800m 良 10頭
着順:2着(1.50.0・0.2差)
騎手:池添謙一(56キロ)
中団からの競馬。
直線は伸びてくるが、勝ったガロアクリークには完全に切れ負け。
レースの内容もかなりの緩いペースでレベルは高くない。
2着ではあるがあまり評価はできない。
20/4/19 皐月賞(G1)
中山 芝2000m 稍重 18頭
着順:8着(2.01.9・1.2差)
騎手:池添謙一(57キロ)
外枠17番ゲートから果敢にポジションを取りに行く。
道中は中団の前あたりを追走。
しかし3~4角でポジションを下げ、4角は9番手。
直線は馬場の内目を突いて、一瞬伸びて来るような気配もあったが、坂下あたりからは伸びを欠く。
コメントを聞くと、3~4角ではかなりのめっていたようで、やはり馬場が緩いとよくないのか?
20/5/31 東京優駿(G1)
東京 芝2400m 良
着順:3着(2.24.9・0.8差)
騎手:池添謙一(57キロ)
道中は先団5番手、勝ったコントレイルと同じような位置取り。
4角は7番手で直線に向き、直線は馬場の外目を追い込んでくるが、この馬の脚では0.8差の3着が精一杯。
ペースが落ち着き、末脚勝負でも3着に粘れたのは力のある証拠だが、1着に0.8差離されていては、この3着を評価できるか否かは微妙。
前目に陣取った道中の位置取りも有利に働いた。
20/9/27 神戸新聞杯(G2)
中京 芝2200m 良
着順:2着(2.12.8・0.3差)
騎手:池添謙一(56キロ)
大外枠からの発走で、道中は後方。
4角16番手から、直線は内から外へと進路を変えて、抜け出したコントレイルを追ってくるが、2馬身追い詰めるのがやっと。しかも相手は持ったまま。
そこそこペースは流れていたので、展開が向いた面もあるが、不慣れな後方からの競馬で、力のあるところは示した。
20/10/25 菊花賞(G1)
京都 芝3000m(外)良
着順:7着(3.06.9・1.4差)
騎手:池添謙一(57キロ)
道中は中団の後ろ、1、2着馬の直後で追走。
4角回ってやや手応えが怪しくなり、4角8番手の外で直線に向くが、直線では伸びを欠いた。
3000mはちょっと長かったか。
21/1/24 アメリカJCC(G2)
中山 芝2200m 不良
着順:2着(2.18.0・0.1差)
騎手:池添謙一(55キロ)
道中は中団で、アリストテレスの後ろあたり。
ずっとアリストテレスをマークして、3~4角もアリストテレスの更に外から追い上げて行った。
直線に向いてもアリストテレスに食らいつくが、その差は詰まらず。
こういう馬場では、この馬自身も力のあるところは示したが、勝った馬はさらに上。
⇒2021年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧
(※ このあと、屈腱炎により、長期休養に入る)
22/6/4 鳴尾記念(G3)
中京 芝2000m 良
着順:1着(1.57.7・-0.1差)
騎手:レーン(56キロ)
【レース前寸評】
屈腱炎による長期休養を経て、約1年4か月ぶりの競馬。
仕上がっているのなら、このクラス、このメンバーなら勝ち負け。
【結果】
道中は中団5~6番手の最内を追走。
4角も5番手の内で直線に向くと、直線は馬場の三分どころに進路を取って追い上げに入り、坂の上りで逃げ粘るキングオブドラゴンを射程圏に捉えると、坂の頂上でこれを交わし、あとはジェラルディーナの追撃を振り切ってゴール。
長期休養明けを快勝。
3歳クラシック路線でも良い線行っていた馬だけに、仕上がっていたならこれくらいは走る。
緩い流れにならなかったのも、この馬には逆に良かったのかも。
22/9/25 オールカマー(G2)
中山 芝2200m(外)良
着順:7着(2.13.7・1.0差)
騎手:戸崎圭太(56キロ)
【レース前寸評】
適距離、適コース。
ここは走ってきそう。
【結果】
道中は中団の後ろ、8~9番手を追走。
3角を過ぎて進出を開始して、4角は6番手の大外を回して直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入って、坂下あたりでは伸びて来るかに思えたが、坂の上りで伸びあぐねた。
この馬もデアリングタクト同様、力を出し切れていないように思う。
次走に期待したい。
22/11/27 ジャパンカップ(G1)
東京 芝2400m 良
着順:3着(2.23.8・0.1差)
騎手:レーン(57キロ)
【レース前寸評】
コースの適正としてはいまいちだが、今回はメンツがメンツだけに、極端な瞬発戦にならなければ一発も。
【結果】
道中は先団5番手の内目を追走。
4角は4番手の内目で直線に向くと、直線はやや前が塞がって追い出しを待たされたが、坂の上りで進路が開くと、残り300mで猛然とスパートし、坂の頂上で先頭に立つとそのまま押し切りを計るが、ゴール前ではさすがに切れ負け。
もう少し道中のペースが流れていれば、頭まであったかもしれない素晴らしい内容。
23/1/15 日経新春杯(G2・ハンデ)
中京 芝2200m 稍重
着順:1着(2.14.2・-0.1差)
騎手:イーガン(59キロ)
道中は中団の前、5番手の最内を追走。
4角は4番手の内で直線に向くと、直線は馬場の3~4分どころに進路を取って追い出しに入り、直線では逃げ粘るキングオブドラゴンをゴール前でクビ差差し切ってゴール。
展開自体はユルかったが、馬場がタフな分、ハンデ59キロでもなんとかなった。
中京巧者というよりも、タフな馬場やタフな流れにはめっぽう強い。
23/4/2 大阪杯(G1)
阪神 芝2000m(内)良
着順:9着(1.58.1・0.7差)
騎手:川田将雅(58キロ)
道中は中団、8番手の外目を追走。
4角も8番手の外で直線に向くが、直線では伸びを欠いた。
この馬は2回走って(馬券圏内)1回休み(馬券圏外)のローテがこれで4回目。
単なる偶然だろうが、ムラっぽいことだけは確か。
24/6/9 エプソムC(G3)
東京 芝1800m 良
着順:9着(1.45.4・0.7差)
騎手:戸崎圭太(58キロ)
道中は中団8番手の最内。
4角は7番手の最内で直線に向き、直線は馬場の最内から追い上げに入るが、バテず伸びず。
道中の流れがちょっと速かった感じ。