2021年12月11日【中日新聞杯】終了時点までのデータをもとに、シゲルピンクダイヤの好走パターンを分析。

シゲルピンクダイヤの距離適性

シゲルピンクダイヤはこれまでに芝1400m~芝2400mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1400m(0-0-0-1)
  • 芝1600m(1-2-2-4)
  • 芝1800m(0-0-0-5)
  • 芝2000m(0-1-2-1)
  • 芝2400m(0-0-0-1)

おそらくベストは1600m。

1800~2000mはペース次第。緩い流れなら対応できる。

シゲルピンクダイヤの脚質

後方からの強烈な末脚が最大の武器だが、近走では前々からの持続力勝負にもそこそこ対応できてきた。

しかし、前からでも後ろからでもペースが上がると終いのキレは鈍ってしまう。

そこそこのレベルでも対応できるのは千六。

バリバリの高速決着なら苦しいが、1分32秒台後半からなら何とか対応してくる。

しかし、基本的に脚が溜まるのはスローからミドル。

千八以上になるとその傾向はさらに顕著になる。

シゲルピンクダイヤのコース適正

シゲルピンクダイヤの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 函館(0-0-0-1)
  • 新潟(0-0-0-1)
  • 東京(0-0-0-5)
  • 中山(0-0-1-1)
  • 中京(0-1-1-1)
  • 京都(1-0-2-1)
  • 阪神(0-2-0-2)

基本的に関西圏の方が結果は出ている。

シゲルピンクダイヤの持ち時計(ベストタイム)

シゲルピンクダイヤの持ち時計は次の通り;

  • 芝1600m:1.31.6 6着(1.0差・東京)
  • 芝1800m:1.44.6 4着(0.2差・阪神)
  • 芝2000m:2.00.0 9着(1.3差・中京)
  • 芝2400m:2.25.2 4着(2.4差・東京)

ベストタイムを計時したときの着順がイマイチ。

速い時計の決着では好走は期待薄。

シゲルピンクダイヤの重馬場適正

シゲルピンクダイヤの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(0-0-1-0)
  • 重(0-0-0-2)
  • 不良(未)

道悪自体は苦にしないと思う。

上りがかかってくれば食い込むチャンスも。


シゲルピンクダイヤの鉄砲実績(休み明け)

シゲルピンクダイヤの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(0-1-0-6)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-1-2-3)
  • 3戦目(0-1-1-2)
  • 4戦目(未)
  • 5戦目~(未)

数字の上では休み明けは良くないが、けっこう僅差の勝負はしている。

シゲルピンクダイヤの枠順適正

シゲルピンクダイヤの枠番別着度数は;

  • 1~4番(0-0-0-3)
  • 5~9番(1-0-3-3)
  • 10~14番(0-2-1-5)
  • 15~18番(0-1-0-1)

シゲルピンクダイヤの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(0-1-2-2)
  • 3~5月(春):(0-2-0-5)
  • 6~8月(夏):(0-0-0-1)
  • 9~11月(秋):(1-0-2-4)

シゲルピンクダイヤの斤量別着度数

  • 54キロ(1-2-3-7)
  • 55キロ(0-1-1-5)

シゲルピンクダイヤの連対体重

  • 452~478キロ

シゲルピンクダイヤの血統背景

父はダイワメジャー(サンデー系/皐月賞、秋天、マイルCS、安田記念)。

母の父はハイシャパラル(ND系サドラーズウェルズ)。

ハイシャパラルは欧州で走り、2002年の「英ダービー(G1)」「愛ダービー(G1)」を連覇し、「凱旋門賞(G1)」3着のあと、「ブリーダーズCターフ(G1)」で優勝。

翌年も「愛チャンピオンシップ(G1)」「ブリーダーズCターフ(G1)」で優勝。

シゲルピンクダイヤの近走

19/10/13 秋華賞(G1)

京都 芝2000m 稍重

着順:3着(2.00.4 0.5差)

騎手:和田竜二(55キロ)

今走は定位置の後方14番手から。

4角は大外に出して、直線も馬場の外目からもの凄い脚で追い込んで来た。

後方で脚が溜まったというよりも、レースの上りが36.4。

稍重のハイペースで、直線で前がばったりと止まった展開の利もあった。

3着でも0.5差は離され過ぎ。

19/12/14 ターコイズS(G3・ハンデ)

中山 芝1600m 良

着順:3着(1.32.8 0.6差)

騎手:和田竜二(54キロ)

このレースは出して行って中団7~8番手。

レースのペースは序盤からそこそこ締まったペースになっていた。

シゲルピンクダイヤ3角過ぎから進出を開始して、4角では2番手の外。

直線も懸命に前を追うが、その差は詰まらず、0.6差の3着。

2着馬には2馬身離されていて、4、5着馬とはハナ、頭の差。

結果としてはイマイチ。

ほぼ最後方からのフィリアプーラが上がり33.8秒でシゲルピンクダイヤにハナ差の4着。

シゲルピンクダイヤも、この締まったペースで後方で脚を溜めたときの末脚がどんなものかを見てみたかったが・・・。

1番人気ではそれも出来なかったのかも。

20/2/22 京都牝馬S(G3)

京都 芝1400m(外)重 16頭

着順:7着(1.23.9・0.7差)

騎手:和田竜二(55キロ)

ここでも押して行って中団9番手あたりから。

4角は大外を回って、馬場の荒れていない外目を突いて出てきたが、少し前が詰まった感じに見える。

1400mは少し忙しいか?

2020年 京都牝馬Sのラップ分析&回顧

20/4/11 阪神牝馬S(G2)

阪神 芝1600m(外)良 16頭

着順:16着(1.35.0・2.1差)

騎手:M・デムーロ(54キロ)

道中は中団のやや後ろ。

4角は外を回って、直線も馬場の外目から追い込んでくるが、まったく伸びず、走るのを放棄している感じ。

これはちょっとおかしい。

2020年 阪神牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

20/5/17 ヴィクトリアマイル(G1)

東京 芝1600m 良

着順:6着(1.31.6・1.0差)

騎手:和田竜二(55キロ)

道中は中団から、直線は上りメンバー2位の33.2秒の脚で追い込んだ。

勝ったアーモンドアイを除けば、2着には0.3差で上りは最速。

この馬の走りは出来ている。

現状ではこれが実力。

2020年 ヴィクトリアマイル(G1)のラップ分析&回顧

20/9/13 京成杯OH(G3)

中山 芝1600m 良

着順:5着(1.34.2・0.3差)

騎手:和田竜二(54キロ)

めずらしく道中は前目の位置取り。

4角は6番手の内で直線。

直線は最内から追い上げを計るが、先頭とは同じ脚色。

休み明けのプラス18キロも応えたか。

2020年 京成杯オータムH(G3)のラップ分析&回顧

20/10/17 府中牝馬S(G2)

東京 芝1800m 重

着順:7着(1.49.9・1.4差)

騎手:幸英明(54キロ)

道中は小頭数の中団あたり。

4角は6番手で直線に向くが、伸びてこない。

ジョッキーは道悪を敗因に挙げているが、どうか。

2020年 府中牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

20/12/12 中日新聞杯(G3・ハンデ)

中京 芝2000m 良

着順:2着(2.00.2・0.1差)

騎手:和田竜二(54キロ)

道中は先団の4~5番手。

4角では早めに踏んで行って3番手で直線。

直線もゴール前まで粘っているが、ボッケリーニの決め手に屈して2着。

2000mの距離を心配したが、このスローなら大丈夫。

ここ数戦は前々からの競馬だが、今回はそれが嵌った感じ。

2020年 中日新聞杯(G3)のラップ分析&回顧

21/1/16 愛知杯(G3・ハンデ)

中京 芝2000m 良

着順:9着(2.00.0・1.3差)

騎手:和田竜二(54キロ)

道中は中団前の5番手あたり。

4角も中団の前5番手で直線に向き、直線入口では良い感じで抜け出して先頭に迫るかと思われたが、坂の途中で脚色が怪しくなり、坂を上りきってからは後続馬群に呑み込まれた。

この馬にとってはペースも速かったのだろう。

ギリギリの二千の距離で、外枠から終始外目を回ったのも堪えたと思う。

2021年 愛知杯(G3)のラップ分析&回顧

21/4/24 福島牝馬S(G3)

新潟 芝1800m(外) 良

着順:7着(1.47.1・0.2差)

騎手:和田竜二(54キロ)

道中は中団。

4角も中団8番手で直線に向く。

直線は馬群の中からそこそこの脚で追い込んではくるが、0.2差の7着。

ペースはスローで脚は溜まったが、1着から7着までがハナ-クビ-クビ-クビ-ハナ-クビ差と言う混戦。

特に見どころのないレース。

2021年 福島牝馬S(G3)のラップ分析&回顧

21/5/16 ヴィクトリアマイル(G1)

東京 芝1600m 良

着順:5着(1.31.8・0.8差)

騎手:和田竜二(55キロ)

道中は中団の前、5番手あたりを追走。

4角は4番手で直線に向き、直線もバテず伸びずで何とか粘って掲示板は確保。

道中のペース自体はあまり速くはなく、この馬向きの展開となったが、走破時計の1.31.0はこの馬にとっては速すぎた。

2021年 ヴィクトリアマイル(G1)のラップ分析&回顧

21/8/1 クイーンS(G3)

函館 芝1800m 良

着順:10着(1.48.7・0.9差)

騎手:和田竜二(55キロ)

外枠12番から道中は4~5番手の外を追走。

4角は少し順位を落として6番手の外で直線に向くが、直線入口ではもう一杯一杯。

タフな馬場にタフな流れ。

終始外目を回ったこともあり、直線ではもう余力が残っていなかった感じ。

2021年 クイーンS(G3)のラップ分析&回顧

21/10/16 府中牝馬S(G2)

東京 芝1800m 良

着順:10着(1.46.2・0.6差)

騎手:和田竜二(54キロ)

道中は先団4~5番手。

4角も5番手の内で直線に向き、直線は坂を上りきるあたりまでは食らいついてはいたが、残り200mで失速気味。

ペースもそこそこ流れただけに、この馬にしては展開が向かなかった。

2021年 府中牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

21/12/11 中日新聞杯(G3・ハンデ)

中京 芝2000m 良

着順:3着(2.00.0・0.2差)

騎手:和田竜二(54キロ)

道中は中団の先頭、5番手を追走。

4角も5番手で直線に向き、直線は馬場の3分どころを懸命に追い上げて、ゴール前で内のキングオブコージ、ボッケリーニを交わして3着。

もともとは末脚のキレで鳴らした馬。

久々に自慢の末脚でもぎ取った3着。

道中のペースの緩さもちょうど良かった感じ。

中京コースも好きなのだろう。

2021年 中日新聞杯(G3)のラップ分析&回顧

次走、愛知杯(G3)に向けて

次走は1月15日(土)、中京競馬場 芝2000mで行われる「愛知杯(G3)」。

ペース次第。

前目にポジションが取れて、道中のペースが速くならなければ、前走同様食い込んで来る。

 

⇒その他、2022・愛知杯(G3)の出走馬を分析