2022年6月26日【宝塚記念】終了時点までのデータをもとに、ステイフーリッシュの好走パターンを分析。
Contents
- 1 ステイフーリッシュの距離適性
- 2 ステイフーリッシュの脚質
- 3 ステイフーリッシュのコース適正
- 4 ステイフーリッシュの持ち時計(ベストタイム)
- 5 ステイフーリッシュの重馬場適正
- 6 ステイフーリッシュの鉄砲実績(休み明け)
- 7 ステイフーリッシュのローテーション適正
- 8 ステイフーリッシュの枠順適正
- 9 ステイフーリッシュの季節別着度数
- 10 ステイフーリッシュの斤量別着度数
- 11 ステイフーリッシュの連対体重
- 12 ステイフーリッシュの血統背景
- 13 ステイフーリッシュの近走
- 13.1 19/11/10 福島記念(G3)福島芝2000m
- 13.2 19/11/30 チャレンジカップ(G3) 12頭立て
- 13.3 20/1/26 アメリカJCC(G2)12頭立て
- 13.4 20/2/16 京都記念(G2)
- 13.5 20/4/5 大阪杯(G1)
- 13.6 20/5/31 目黒記念(G2・ハンデ)
- 13.7 20/9/27 オールカマー(G2)
- 13.8 20/10/11 京都大賞典(G2)
- 13.9 21/1/24 アメリカJCC(G2)
- 13.10 21/2/14 京都記念(G2)
- 13.11 21/8/22 札幌記念(G2)
- 13.12 21/9/26 オールカマー(G2)
- 13.13 21/10/10 京都大賞典(G2)
- 13.14 21/11/14 福島記念(G3・ハンデ)
- 13.15 21/12/12 香港ヴァーズ(G1)
- 13.16 22/2/26 レッドシーターフハンデキャップ(G3)
- 13.17 22/3/26 ドバイゴールドカップ(G2)
- 13.18 22/6/26 宝塚記念(G1)
ステイフーリッシュの距離適性
ステイフーリッシュはこれまでに芝1800m~芝3200mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(0-0-0-1)
- 芝2000m(1-2-4-5)
- 芝2200m(1-3-2-3)
- 芝2400m(0-0-0-5)
- 芝2500m(0-0-1-0)
- 芝3000m(1-0-0-1)
- 芝3200m(1-0-0-0)
意外と好走レンジは広く、2500mまでは持つ様子。
3000m前後も、G2あたりならこなせるかも。
ステイフーリッシュの脚質
前目にポジションを取って押し切るスピード持続型。
少々タフな展開でも粘り込んでくる。
反面、切れる脚はないので、直線の決め手勝負、上り時計34秒台は苦しい。
逆に、上り時計が36秒前後かそれ以上かかってくると、かなりの確率で粘り込んでくる。
ステイゴールド産駒らしい特長を有した馬。
ステイフーリッシュのコース適正
ステイフーリッシュの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 函館(0-0-1-0)
- 札幌(0-0-0-1)
- 福島(0-0-0-1)
- 東京(0-0-1-2)
- 中山(0-2-2-2)
- 中京(1-0-0-0)
- 京都(1-1-1-2)
- 阪神(0-1-2-6)
- 香港(0-0-0-1)
- 中東(2-0-0-0)
京都の2200mは3戦して(1-1-1-0)と相性が良い。
中山コースも2000~2200mで好相性。
基本的に前々で粘り込みたいタイプだけに、直線距離は短い方が良い。
ステイフーリッシュの持ち時計(ベストタイム)
ステイフーリッシュの芝2000m~2500mでの持ち時計は次の通り;
- 芝2000m:1.59.0 3着(阪神)
- 芝2200m:2.10.6 2着(阪神)
- 芝2400m:2.24.2 10着(東京)
- 芝2500m:2.29.8 3着(東京)
- 芝3000m:3.06.0 1着(サウジ)
- 芝3200m:3.19.6 1着(UAE)
上りの速い競馬、高速馬場は、向いているとは言い難い。
ステイフーリッシュの重馬場適正
ステイフーリッシュの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-1-1-1)
- 重(0-0-1-0)
- 不良(0-0-0-1)
不良馬場もG2の「アメリカJCC」で0.4差の4着。大きく負けてはいない。
ステイフーリッシュの鉄砲実績(休み明け)
ステイフーリッシュの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-1-1-4)
叩いてからは;
- 2戦目(1-1-0-5)
- 3戦目(0-1-1-1)
- 4戦目(0-1-1-1)
- 5戦目~(0-1-3-4)
ステイフーリッシュのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(0-1-2-4)
- 中3~5週(1-2-2-6)
- 中6~8週(0-1-2-2)
詰めて使っても結果は残す。
ステイフーリッシュの枠順適正
ステイフーリッシュの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-1-0-4)
- 5~9番(1-1-3-6)
- 10~14番(2-2-4-3)
- 15~18番(0-1-0-2)
ステイフーリッシュの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-4-3-3)
- 3~5月(春):(2-0-1-3)
- 6~8月(夏):(0-0-2-2)
- 9~11月(秋):(0-1-1-7)
ステイフーリッシュの斤量別着度数
- 55キロ(1-0-1-0)
- 56キロ(1-4-4-7)
- 57キロ(0-0-0-6)
- 57.5キロ(1-1-2-1)
- 58キロ(0-0-0-1)
- 60キロ(1-0-0-0)
ステイフーリッシュの連対体重
- 446~470キロ
(※中東遠征での馬体重は不明)
ステイフーリッシュの血統背景
父はステイゴールド(サンデー系)。
母は中央で芝のマイル戦で活躍したカウアイレーン。
母の父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ)。
近親にブラックホーク(スプリンターズS、安田記念)、ピンクカメオ(NHKマイルC)など。
ステイフーリッシュの近走
19/11/10 福島記念(G3)福島芝2000m
着順:2着(0.2差)騎手:中谷雄太(57.5キロ)
中団から早めの仕掛けで4角では3番手。
直線見せ場を作るも勝ち馬に差されて2着。
ハンデ57.5キロが響いたといえばそれまでだが、やはりもっと前目で競馬をしないと、勝ちは遠いと思う。
19/11/30 チャレンジカップ(G3) 12頭立て
阪神 芝2000m 良
着順:10着(1.59.7 0.6差)
騎手:中谷雄太(56キロ)
ペースが緩く、レースの上りが34.4秒。
4頭の馬が上がり33.8秒を出す瞬発力勝負。
切れる脚のないこの馬には出番はなかった。
20/1/26 アメリカJCC(G2)12頭立て
中山 芝2200m 稍重
着順:2着(2.15.2 0.2差)
騎手:ルメール(56キロ)
稍重馬場ながら、中盤は比較的流れる展開。
ステイフーリッシュは2~3番手の先団に位置し、直線は内から抜け出して先頭に立つが、ゴール前、ブラストワンピースに交わされて2着。
レースの上りが36.7秒。
道悪で上りもかかって、この馬にとっては絶好の勝機だったが、グランプリホースの力にねじ伏せられた格好。
20/2/16 京都記念(G2)
京都 芝2200m 重 10頭
着順:3着(2.17.1・0.7差)
騎手:岩田康誠(56キロ)
道中は大逃げを打つアメリカズカップから遠く離れた2番手。
直線で抜け出しにかかるが、道中3番手追走のクロノジェネシスに楽に交わされ、ゴール前でもカレンブーケドールに交わされる。
しかし後続の追い上げはなんとか振り切って3着は死守した。
得意の京都2200mで力は示したが、上位馬との力の差は歴然。
20/4/5 大阪杯(G1)
阪神 芝2000m(内)良 12頭
着順:9着(1.59.4・1.0差)
騎手:岩田康誠(57キロ)
道中は中団の5番手。
4角も5番手で直線に向くが、直線ではピリッとした脚は使えなかった。
どちらかと言えばスローの上り勝負。
この馬には向かない展開だった。
20/5/31 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:3着(2.29.8・0.2差)
騎手:坂井瑠星(57.5キロ)
先団の5番手で追走して、直線もバテずに先頭に食らいついた。
ペースは中盤からそこそこ速いラップを刻んでいて、そのペースで前目にいて、トップハンデ57.5キロで3着に入ったのは立派。
距離も長いと思っていたが、全然そんなことはない様子。
この馬、まだまだ成長している印象。
20/9/27 オールカマー(G2)
中山 芝2200m 稍重
着順:3着(2.15.7・0.2差)
騎手:田辺裕信(56キロ)
7枠7番からしっかり先手を取り、直線もそこそこの粘りは見せるが、センテリュオの末脚に屈して3着。
稍重スローの瞬発力勝負にはなったが、今秋の中山競馬場の重い馬場も見方した感じ。
20/10/11 京都大賞典(G2)
京都 芝2400m 稍重
着順:5着(2.26.0・0.4差)
騎手:藤岡祐介(56キロ)
道中は先団にとりついて、4角は2番手で直線に向くが、直線では外から追い込んできた馬のキレ味に屈した。
この馬向きの展開ではあったが、最後はキレ負け。
馬場も若干外差し有利に傾いていた感じ。
21/1/24 アメリカJCC(G2)
中山 芝2200m 不良
着順:4着(2.18.3・0.4差)
騎手:石橋脩(56キロ)
道中は中団の前。
3~4角では追って追って先団に取り付き、4角4番手で直線に向くと、直線は馬群の外目から、勝ったアリストテレスと一緒に伸びて来る。
しかし、坂を上ったあたりで伸びを欠き、惜しい4着。
不良馬場でもペースは流れた。
そこを前々で粘ったのだから力は出し切った。
4歳馬とは斤量差もある。
まだまだやれそう。
⇒2021年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧
21/2/14 京都記念(G2)
阪神 芝2200m(内)良
着順:2着(2.10.6・0.2差)
騎手:和田竜二(56キロ)
道中は2番手。
残り600mで先頭に立ってそのまま押しきりを計ったが、ゴール前でラヴズオンリーユーに交わされて2着。
この馬の競馬は出来ているが、前半少し突っ込み過ぎた分、最後の最後で甘くなったか。
しかし、これまで連対のなかった阪神コースで初めての連対。
まだまだ成長している感じがある。
21/8/22 札幌記念(G2)
札幌 芝2000m 良
着順:競争中止
騎手:坂井瑠星(57キロ)
心房細動によりジョッキーが下馬し競争を中止。
21/9/26 オールカマー(G2)
中山 芝2200m 良
着順:5着(2.12.3・0.4差)
騎手:横山和生(56キロ)
大外16番ゲートから、果敢に先団に取り付いて行って、道中は4~5番手追走。
4角も先団5番手で直線に向き、直線も何とかかんとか先団に食らいついて5着を確保。
大外枠から先団に取りついて行ったことを考えると、まずまず内容のある走りは出来ていると思う。
21/10/10 京都大賞典(G2)
阪神 芝2400m 良
着順:7着(2.25.1・0.6差)
騎手:川須栄彦(56キロ)
道中は先団4番手を追走。
4角も4番手で直線に向き、直線も坂下までは何とか粘っていたが、坂の上りで甘くなった。
残り1600mで早くもペースアップしたタフな展開。
こういう展開には強い馬だが、ここらへんは自力の違いか。
21/11/14 福島記念(G3・ハンデ)
福島 芝2000m 良
着順:4着(1.59.9・0.7差)
騎手:坂井瑠星(57.5キロ)
道中は先頭とはかなり離れた4番手。
4角も4番手で直線に向き、直線は残り200mで2番手に進出して先頭を追ったが、ゴール前で甘くなって2頭に交わされた。
トップハンデ57.5キロを背負ってこの流れ。
よく頑張った方ではないか。
21/12/12 香港ヴァーズ(G1)
香港沙田 芝2400m
着順:5着(2.28.4・1.4差)
騎手:ホー(57キロ)
4番ゲートからすんなり前目の位置取り2番手を取り、道中は2番手追走。
前半1000mがだいたい1分3秒くらい。
3角手前では逃げるリライアブルチームに並びかける場面もあったが、リライアブルチームもハナを譲らず競り合いが続き、4角は先頭に立つが、すぐに外からパイルドライヴァーが競りかけて先頭。
直線入口はなんとかパイルドライヴァーに食らいついていたが、残り300mをきるとついて行けなくなり、ズルズルと後退して行った。
おそらく自身の上りは37秒近くかかっており、最後は完全にバテた感じ。
3角手前から3~4角でかなり競り合っていたので、その分最後まで息がもたなかったのではないか。
22/2/26 レッドシーターフハンデキャップ(G3)
キングアブドゥルアジーズ 芝3000m 良
着順:1着(3.06.0・-0.8差)
騎手:ルメール(60キロ)
11番ゲートからハナへ。
道中は後続に1馬身の差をつけて軽快に逃げる。
4角も手応え抜群で後続に1馬身の差をつけたまま直線。
直線は内ラチ沿いから追い上げに入ると、あとは後続を離す一方。
4馬身差の圧勝。
道中のラップも、相手関係もまったく分からないので、この勝利がどのくらいのレベルなのかはよく分からない。
22/3/26 ドバイゴールドカップ(G2)
メイダン 芝3200m 良
着順:1着(3.19.6・1/2差)
騎手:ルメール(57.5キロ)
4番ゲートから道中は先団4番手の最内を追走。
4角は3番手の最内で直線に向くと、直線は残り200mで逃げ粘るヴォルカニックスカイを捉えるが、そこからは外から追い込んで来たマノーボとの追い比べ。
残り100mの時点ではマノーボがやや前に出ていたが、ゴール前計ったようにそのマノーボを半馬身差交わしてゴール。
マノーボの斤量は4歳騸馬でも55キロなので、そういう意味ではステイフーリッシュは強い競馬をした印象。
だが、グレードがG2なだけに、この勝利がどれくらいのレベルなのかはちょっと計りかねる。
22/6/26 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m(内)良
着順:9着(2.11.1・1.4差)
騎手:坂井瑠星(58キロ)
道中は後方11番手を追走。
4角も11番手の最内で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げてはくるが、伸びずバテずの9着まで。
今回は位置取りがいつもよりは後ろ。
後ろから末脚で勝負する馬ではないので、あの位置取りからではこんなもの。