結果
2022年 6月26日(日)
第63回 宝塚記念(G1)
阪神競馬場 芝2200m(内)良
着順 | 馬名 | タイム | 着差 | 位置取り | 上がり3F |
① | タイトルホルダー | 2.09.7 | 2-2(先行) | 36.1 | |
② | ヒシイグアス | 2.10.0 | 2 | 6-6-6-5(中団前) | 35.9 |
③ | デアリングタクト | 2.10.3 | 2 | 10-10-8-8(中団) | 36.0 |
レースの上り:36.3
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 | Lap9 | Lap10 | Lap11 | |
今走 | 2.09.7 | 36.3 | 12.5 | 10.4 | 11.0 | 12.1 | 11.6 | 12.1 | 11.9 | 11.8 | 11.9 | 12.0 | 12.4 |
過去平均 | 2.12.64 | 35.7 | 12.5 | 11.4 | 11.6 | 12.7 | 12.5 | 12.2 | 12.2 | 11.8 | 11.7 | 11.8 | 12.2 |
差 | 0.6 | 0.0 | -1.0 | -0.6 | -0.6 | -0.9 | -0.1 | -0.3 | 0.0 | 0.2 | 0.2 | 0.2 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))
ラップタイムを見れば一目瞭然。
過去の良馬場平均よりもかない速いラップを刻んでいる。
パンサラッサが離して逃げたこともあるが、その差は向正面で3~4馬身。
しかし前半1000mを通過して、パンサラッサが息を入れたときに後続は先頭との差を詰めてきているわけなので、後続の馬も息をつく暇はなかったはず。
最後の3Fはさすがに36.3秒を要しているが、道中のこの速いラップにも関わらず、36.3秒でまとめられているという見方のほうがしっくりくるほど。
番手なら番手の競馬で圧巻の勝利。
走破時計の2.09.7は堂々のコースレコード&レースレコード。
この先、この馬に太刀打ちできる馬は、この馬の無尽蔵のスタミナに匹敵するくらいの終いのキレを持った馬、ということになるのか?
回顧
1着は2番人気のタイトルホルダー。
ハナを主張するパンサラッサを先に行かせて、道中は自身は2番手で追走。
逃げるパンサラッサとは、向正面では最大4~5馬身の差はあったものの、前半1000mの通過は57.6秒のハイペース。
前半1000mを過ぎて一旦息を入れるパンサラッサを、タイトルホルダーを含む後続は息を入れずに追い続け、3~4角ではその差も2~3馬身。
4角では早くもパンサラッサに並びかけたタイトルホルダーは、直線入口で先頭。
あとは後続を一気に突き放し、最後はヒシイグアスが詰め寄るものの、これを2馬身離してゴール。
このハイペースを2番手で追走で、4角ではまだまだ手応え十分で直線に向いた時点で、勝負の行方は決まっていたような感じ。
「菊花賞」「天皇賞」では若干の注文をつけたが、ここは文句なし。
この先、阪神内回りコース以外の競馬場で、どのような立ち回りを見せてくれるのか? 期待は膨らむ。
⇒タイトルホルダーの分析
2着は5番人気のヒシイグアス。
道中は中団の前、6番手の最内を追走。
道中終始最内でレースを進め、4角は5番手の内で直線。
直線は馬場の内目から追い上げに入り、坂の上りでパンサラッサを捉えて2番手に浮上したものの、タイトルホルダーを捉え切るには遠く及ばず。
この馬のSP持続力、底力ならこれくらいは走れたのだろうが、距離が不安だと思っていた。
しかし、道中は内ぴったりの最短コース。
そこら辺も2着に入れた大きな要因ではないか?
⇒ヒシイグアスの分析
3着は4番人気のデアリングタクト。
道中は中団のやや後ろ、10番手の外を追走。
3角あたりから順位を上げて、4角は8番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げに入り、坂の上りではまだ6番手あたりだったが、残り100mで急追し、前で粘るディープボンドをハナ差交わしてゴール。
道中外々を回りながら、4角も外目。
それでいてこの末脚はやはり3冠馬牝馬、大したもの。
レースの上り36.3秒の消耗戦もこの馬には向いた。
⇒デアリングタクトの分析
1番人気のエフフォーリアは6着。
道中は中団8番手を追走。
3~4角での動きが鈍く、4角は10番手の外目で直線。
直線も馬群の外目から追い上げに入るが、伸びたというより、バテた馬を拾った程度。
強かったころの感じがまったくない。
早熟と言われても仕方のない走り。
⇒エフフォーリアの分析
3番人気のディープボンドは4着。
外枠15番から道中は3番手を追走。
3~4角ではすでに激しく手綱を動かしムチも入れた。
4角も3番手で直線に向き、直線も前を行くタイトルホルダーを懸命に追うが、その差は広がるばかり。
最後は外から差し込んできたデアリングにハナ差交わされての4着。
まあ、よく走ってはいるが、これが実力のような気もする。
距離がもう少しあればまた違ってくるのかもしれない。
⇒ディープボンドの分析