2023年12月24日【有馬記念】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ライラックの好走パターンを分析

ライラックの距離適性

ライラックはこれまでに芝1600m~芝2500mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(1-0-0-1)
  • 芝1800m(1-0-1-0)
  • 芝2000m(0-0-1-2)
  • 芝2200m(0-1-0-2)
  • 芝2400m(0-0-0-1)
  • 芝2500m(0-0-0-3)

1600m、1800mあたりがベストのようだが、上り時計がかかってくれば長めの距離でも関係なさそう。

ライラックの脚質

中団、または後方からの追い込み。

位置取りがあまり後ろになると、直線で前を捉えるだけのキレはない。

しかしその末脚はジワジワとだが確実に伸びてはくるので、道中前目にいるか、レースの上り時計がかかってくれば浮上してくる。

ライラックのコース適正

ライラックの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(未)
  • 函館(未)
  • 福島(未)
  • 新潟(未)
  • 東京(1-0-1-2)
  • 中山(1-0-1-2)
  • 中京(未)
  • 京都(0-0-0-1)
  • 阪神(0-1-0-4)
  • 小倉(未)

ライラックの持ち時計(ベストタイム)

ライラックの持ち時計は次の通り;

  • 芝1600m:1.34.0 16着(阪神)
  • 芝1800m:1.46.2 3着(東京)
  • 芝2000m:1.59.4 10着(阪神)
  • 芝2200m:2.12.7 17着(阪神)
  • 芝2500m:2.31.4 9着(東京)

スピード決着には縁はなさそう。

ライラックの重馬場適正

ライラックの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(未)
  • 重(0-1-0-0)
  • 不良(0-0-0-1)

道悪で時計や上りがかかる展開は得意。


ライラックの鉄砲実績(休み明け)

ライラックの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(0-0-2-2)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-0-0-4)
  • 3戦目(0-1-0-2)
  • 4戦目(未)
  • 5戦目~(未)

ライラックのローテーション適正

  • 連闘(未)
  • 中1~2週(未)
  • 中3~5週(1-1-0-6)
  • 中6~8週(0-0-0-1)

ライラックの枠順適正

ライラックの馬番別着度数は;

  • 1~4番(0-0-0-4)
  • 5~9番(2-0-2-2)
  • 10~14番(0-0-0-3)
  • 15~18番(0-1-0-0)

データでは8番ゲートで(2-0-2-0)。

ライラックの斤量別着度数

  • 54キロ(2-0-1-2)
  • 55キロ(0-0-1-3)
  • 56キロ(0-1-0-4)

ライラックの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(1-0-0-1)
  • 3~5月(春):(0-0-0-4)
  • 6~8月(夏):(0-0-0-1)
  • 9~11月(秋):(1-1-2-3)

ライラックの好走体重

3着以内の体重は;

  • 420~448キロ

ライラックの血統背景

父はオルフェーヴル(サンデー系/牡馬三冠、有馬記念2勝、宝塚記念、凱旋門賞2着2回、ジャパンカップ2着)。

母の父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ/NHKマイルC、日本ダービー)。

半兄には「札幌2歳S」を勝ったブラックホール

ライラックのここまでの走り

21/10/16 2歳新馬

東京 芝1800m 良

着順:1着(1.50.1・-0.2差)

騎手:M・デムーロ(54キロ)

道中は先団4~5番手。

4角は3番手の外で直線。

直線は抜群の手応え、馬なりで坂を上がってきて2番手に浮上。

そのあともノーステッキで逃げ粘るバリューテーラーを交わすと、余裕の手応えでゴール。

まさに回ってきただけで勝ちを収めた格好。

時計自体は平凡。

相手が弱すぎて、この馬の力の片りんは見えず仕舞い。

21/11/27 京都2歳S(G3)

阪神 芝2000m(内)良

着順:8着(2.04.5・1.2差)

騎手:M・デムーロ(54キロ)

道中は中団5番手追走。

3~4角で押し上げて行って、4角は一団となった3~4番手の外で直線。

直線では馬群の中ほどかあ追い上げに入るが、坂下ですでに伸びを欠き、あとはズルズルと後退。

当日の馬体重は-10キロ。

関東からの長距離輸送が堪えた可能性が高い。

22/01/10 フェアリーS(G3)

中山 芝1600m 良

着順:1着(1.35.2・-0.1差)

騎手:M・デムーロ(54キロ)

スタートで出遅れて、序盤は最後方からの競馬。

しかし中盤あたりから、馬群の外を回って順位を押し上げ、3角は9番手、4角も10番手の大外で直線。

直線は馬群の大外から追い出してきて、坂の上りで先頭に立つと、内で抵抗するスターズオンアースをクビ差抑えてゴール。

終始外目を回り、かなり長く脚を使っていて、それでも最後はしっかりと伸びた。

出遅れがなければ楽勝だったかも。

この馬が強いのか? 他が不甲斐ないのか?

現状では判断がつかない。

2022年 フェアリーS(G3)のラップ分析&回顧

22/4/10 桜花賞(G1)

阪神 芝1600m(外)良

着順:16着(1.34.0・1.1差)

騎手:福永祐一(55キロ)

出遅れて道中は後方16番手の外目を追走。

4角は17番手の外目から直線に入り、直線は馬群の外目から追い上げに入るが、良い脚はだせず。

出遅れがすべてだが、馬体重+8キロも、「調教後」からは8キロ減らしている。

前々走同様、長距離輸送が影響している可能性もある。

2022年 桜花賞(G1)のラップ分析&回顧

22/5/22 優駿牝馬(G1)

東京 芝2400m 良

着順:11着(2.25.4・1.5差)

騎手:横山和生(55キロ)

【レース前寸評】

前々走で「桜花賞」に勝ったスターズオンアースをクビ差制している馬。

距離も伸びた方が良い雰囲気だし、まったくの軽視は怖い。

【結果】

スタート出遅れて、道中は後方15番手を追走。

4角も15番手で直線に向くと、直線は馬群の外目に進路を取って追い上げてはくるが、1.5差の11着。

出遅れは3戦連続なので、「放馬」のアクシデントによるものか否かは謎。

いずれにしても今回は距離が長かったような感じ。

2022年 優駿牝馬(オークス・G1)のラップ分析&回顧

22/9/10 紫苑S(G3)

中山 芝2000m(内)良

着順:3着(2.00.0・0.1差)

騎手:戸崎圭太(54キロ)

【レース前寸評】

まだ走ってみなければわからない馬。

人気するなら評価は下げたい。

【結果】

道中は中団馬群の後ろ、8番手あたりで脚を溜める。

4角は6番手の大外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げに入るがクビ-クビ差の3着。

外々を回したことや、当日の馬場を考えると、あの脚が精一杯のようにも映るが、レースの最後の1ハロンは12.3秒を要しているのだから、ここは差し切ってこそ価値あり。

2022年 紫苑S(G3)のラップ分析&回顧

22/10/16 秋華賞(G1)

阪神 芝2000m(内)良

着順:10着(1.59.4・0.8差)

騎手:M・デムーロ(55キロ)

【レース前寸評】

阪神の内回りの二千は合っていそうだが、阪神コースは2度走って2度とも大敗。

コース相性、長距離輸送が大きな不安材料。

【結果】

道中は最後方を追走。

4角も最後方で大外を回したが、あの位置からでは届かない。

馬体重は2キロ減らしていたが、調教後からだと8キロ減らしている。

輸送に問題はなかったか?

2022年 秋華賞(G1)のラップ分析&回顧

22/11/13 エリザベス女王杯(G1)

阪神 芝2200m(内)重

着順:2着(2.13.3・0.3差)

騎手:M・デムーロ(56キロ)

【レース前寸評】

引き続き阪神内回りは合っていそうなのだが、長距離輸送が大きな不安材料。

【結果】

外枠15番から道中は後方17番手の外。

4角も13番手の大外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げに入り、坂の上りでグイグイと伸びて、ゴール前は前を行くウインマリリンと鼻づらを合わせた。

枠順、道中の位置取りがはまった2着。

こういう展開は向いてそうな馬だが、今回はフロック的要素が強いのではないか。

ただ、長距離輸送を克服できたのは大きい。

2022年 エリザベス女王杯(G1)のラップ分析&回顧

23/3/25 日経賞(G2)

中山 芝2500m(内)不良

着順:4着(2.38.3・1.5差)

騎手:M・デムーロ(54キロ)

道中は最後方から、3角を過ぎて進出を開始して、4角は5番手の大外で直線。

直線は馬群の外目からいい脚で伸びてはくるが、前で粘るディアスティマは交わせず。

パワー系の牝馬でこの着順には納得だが、タフな馬場で最軽量54キロの斤量も有利に働いたのかも。

2023年 日経賞(G2)のラップ分析&回顧

23/5/28 目黒記念(G2・ハンデ)

東京 芝2500m 良

着順:9着(2.31.4・0.6差)

騎手:M・デムーロ(56キロ)

2枠4番から道中は中団馬群の最後方、14番手の内を追走。

4角は14番手の大外を回して直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げを計るが、さして良い脚は出せず。

上り34.5秒の流れでは、届く脚は持っていない。

2023年 目黒記念(G2)のラップ分析&回顧

23/6/25 宝塚記念(G1)

阪神 芝2200m(内)良

着順:17着(2.12.7・1.5差)

騎手:M・デムーロ(56キロ)

道中は中団7番手の最内。

4角は12番手の最内で直線に向くが、直線では伸びを欠いた。

良馬場のG1では太刀打ちできない。

2023年 宝塚記念(G1)のラップ分析&回顧

23/10/14 府中牝馬S(G2)

東京 芝1800m 良

着順:3着(1.46.2・0.1差)

騎手:戸崎圭太(55キロ)

道中は中団6番手を追走。

4角は5番手の中ほどで直線に向いて、直線は馬群の真ん中からの追い上げ。

坂の上りではモタモタしていたが、坂を上り切るとグングン加速して行って、ゴール前は先頭を追い詰めたが0.1差の3着まで。

上り3Fはキャリア最速の33.0秒(メンバー3位)。

重馬場の「エリザベス女王杯」2着があったので、これまで長めの距離を使われていたが、これくらいの距離の方が戦いやすいのかもしれない。

2023年 府中牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

23/11/12 エリザベス女王杯(G1)

京都 芝2200m(外)良

着順:4着(2.12.9・0.3差)

騎手:戸崎圭太(56キロ)

道中は中団の後ろ、10番手あたりを追走。

4角は12番手で直線に向き、直線は馬群の真ん中から追い上げに入り、ジワジワとは伸びてはくるが、前を捉えるまでには行かなかった。

後方の位置取りから、前を捉えるだけのキレはない。

もう少し前にいるか、上りがかかってこないと厳しい。

2023年 エリザベス女王杯(G1)のラップ分析&回顧

23/12/24 有馬記念(G1)

中山 芝2500m(内)良

着順:13着(2.31.8・0.9差)

騎手:戸崎圭太(56キロ)

道中は後方13番手あたり。

4角は15番手の大外を回して直線に向いて、直線は馬群の大外から追い上げを計るが、良い脚は出せず。

力の差は歴然だが、よく走ってはいる。

2023年 有馬記念(G1)のラップ分析&回顧