結果

第16回 ヴィクトリアマイル(G1)

東京競馬場 芝1600m 良

クッション値:10.3(やや硬め)

2021年5月16日 東京競馬場の馬場傾向分析(芝)

着順 馬名 タイム 着差 位置取り 上がり3F
グランアレグリア 1.31.0 9-10(中団) 32.6
ランブリングアレー 1.31.7 4 11-10(中団) 33.2
マジックキャッスル 1.31.7 クビ 9-7(中団) 33.5

レースの上り:33.4


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8
今走 1.31.0 33.4 11.9 10.8 11.6 11.7 11.6 11.2 10.9 11.3
過去平均 1.31.36 34.4 12.2 10.7 11.2 11.4 11.4 11.3 11.3 11.8
-1.0 -0.3 0.1 0.4 0.3 0.2 -0.1 -0.4 -0.5

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

ラップの出方としては、緩めのペースからの、最後は瞬発力勝負。

3着までの馬はすべて道中中団から追走した馬で占めたが、別に前が残れない展開、または馬場状態だったわけではなく、ただ単に、前に行った馬のレベルが低かったか、適正がなかっただけ。

走破時計は1.31.0だが、2着は1.31.7。単純比較は難しいにしても、先週の3歳G1「NHKマイルC」の1.31.6よりも遅いタイム。

レースの上り時計も33.4秒ながら、グランアレグリアがいなければ34.1秒で、スローの展開、速い馬場状態を考えるといたって平凡。

総じて今年の「ヴィクトリアマイル」は、戦前からの1強と言う評価がそのまま形になって現れたようなレース。

勝った グランアレグリアはさすがの強さだが、2着以下は7着までがクビ差。

1着馬以外はまさに「団栗の背比べ」。


回顧

1着は1番人気のグランアレグリア。

道中は中団9番手の外。

4角も10番手の外から直線。

直線は馬群の外目から、坂の途中まではほぼ馬なり。

坂を上りきって1、2発ムチを入れると、一気に後続を突き放してゴール。

牝馬相手ではちょっと勝負にならない破格の強さ。

グランアレグリアの分析

 

2着は10番人気のランブリングアレー。

道中は中団11番手の内。

4角も10番手の内で直線に向く。

直線は進路を外に取って、グランアレグリアの直後から追い出してくるが、その伸び方はまったく違った。

10番人気で2着がすごいと言うよりも、この馬なりの走りをしたら2着に入っただけだろう。

次走以降も評価を変える必要なないと思う。

ランブリングアレーの分析

 

3着は5番人気のマジックキャッスル。

道中は中団9番手の内。

4角も7番手の内で直線に向き、直線は馬場の内目を伸びてはくるが、ゴール前でランブリングアレーに交わされての3着。

いつもよりかは積極策。

終いに徹していたら2着もあったかもしれないが、グランアレグリア相手に悠長な競馬はできなかったのだろう。

勝ちに行った騎乗はナイストライ。

マジックキャッスルの分析

 

2番人気のレシステンシアは6着。

道中は先団3番手。

4角は2番手で直線に向き、直線は坂の上りで先頭に立つが、坂を上ってグランアレグリアにあっさりと交わされると、あとはゴール前、後続の末脚にも応戦できずに6着。

大外枠はあったにせよ、これくらいのペースならもう少しやれて当然の馬。

やはり現状ではマイルの距離は長くなったのだと思う。

スプリンターとして、もう一花咲かせて欲しい。

レシステンシアの分析

 

3番人気のテルツェットは14着。

道中は後方14番手。

4角も後方14番手の内で直線。

直線は内ラチ沿いをスルスルと伸びてきて、坂の上りでは先頭集団を捉えるかの勢いだったが、坂を上りきったあたりで脚色が怪しくなった。

まあ、この馬としては力は出し切っていると思う。

前走はあくまでもハンデ戦、定量戦での今の実力はこんなものなのだろう。

テルツェットの分析