結果

第52回 読売マイラーズカップ(G2)

阪神 芝1600m(外)良

クッション値:9.9(標準)

2021年4月25日 阪神競馬場の馬場傾向分析(芝)

着順 馬名 タイム 着差 位置取り 上がり3F
ケイデンスコール 1.31.4 8-8(中団後) 33.8
アルジャンナ 1.31.6 1  1/4 10-10(中団後) 33.7
カイザーミノル 1.31.6 ハナ 4-4(先行) 34.6

レース上り:35.6


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8
今走 1.31.4 35.6 12.5 10.2 10.6 11.2 11.3 11.2 12.3 12.1
過去平均 1.33.28 33.9 12.6 11.2 11.8 12.0 11.9 11.0 11.2 11.7
1.7 -0.1 -1.0 -1.2 -0.8 -0.6 0.2 1.1 0.4

 

京都競馬場が改修工事のため、今年の「マイラーズC」は阪神開催。

阪神芝1600mは、2、3歳の重賞は多いが、古馬重賞となると「マイラーズC]と「阪神牝馬S」くらい。

今回の過去平均は便宜上、「阪神牝馬S」の過去の良馬場5鞍の平均を参考として挙げた。

ラップの出方は一目瞭然。

これは「阪神牝馬S」のレベルが低すぎるわけではなく、今年の「マイラーズC」が速すぎた。

いわゆる前傾ラップ。

逃げたベステンダンクが2番手のフォックスクリークと競り合ったことでペースが一気に上がった。

前半1000mは55.8秒、3番手のボンセルヴィーソで1000m通過が56.8秒。

前の2頭だけではなく、3番手以降の馬たちのペースも、それなりに速かったことが窺える。

逃げるベステンダンクは坂下で一杯になり、レースは坂の上りで雌雄を決した。

走破時計は1.31.4。

今開催の阪神コースはずっと時計の出やすい高速馬場だが、レコードに0.3秒差は文句なしに速い。

総じて今年の「マイラーズC」は、スピードの持続力と底力が求められたレースと言えるだろう。


回顧

1着は2番人気のケイデンスコール。

道中は中団の後ろ、8番手あたり。

4角も中団の後ろ、8番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から一気の追い上げ。

坂下で先団を射程圏に捉えると、坂の途中で抜け出して、ゴール前は後続に1馬身強の差をつけてゴール。

若干展開が向いた感も否めないが、それにしても、おそらくこれまで戦ってきた中では一番速い追走速度だったはず。

そんな流れの中を、最後一頭だけ抜け出すあたり、今のこの馬の充実ぶりがうかがえる。

ケイデンスコールの分析

 

2着は3番人気のアルジャンナ。

道中は中団の後ろ10番手、勝ったケイデンスコールの後ろあたり。

4角も10番手で、直線はケイデンスコールの直後から一緒に伸びて来た感じ。

この馬も終いは確実。

直線内にモタれるのを修正しながら追っていた、と言うコメントが出ているあたり、まだまだ良くなりそうな雰囲気はある。

⇒アルジャンナの分析

 

3着は9番人気にカイザーミノル。

道中は4番手追走。

4角も4番手で直線に向き、直線も最後の最後まで粘り通した。

締まった流れを前目の位置で踏ん張った内容は評価できる。

3勝クラス突破に時間を要したが、ブリンカーを着け始めてここ3戦は良い内容。

 

1番人気のエアロロノアは5着。

道中は中団の後ろ10番手あたり。

2着に入ったアルジャンナの外という位置取り。

4角もアルジャンナと同じような位置取りから直線に向くが、直線でイマイチ伸びを欠いて5着まで。

当然この馬も、こう言う速い流れは初めてだったと思うが、そう言う流れに即座に対応する馬もいれば、出来ない馬もいる。

次に対応出来なければ、速い流れに向かないと言うこと。

エアロロノアの分析