ピースオブエイトのキャリアはまだ浅いので、近走のみを振り返る。

ピースオブエイトのここまでの走り

21/7/11 2歳新馬

小倉 芝1800m 良

着順:1着(1.49.7・-0.2差)

騎手:福永祐一(54キロ)

8頭立ての小頭数。

道中は中位の3~4番手を追走。

4角は3番手で直線に向き、直線は坂の上りで完全に抜け出した。

序盤はスローの流れだが、中盤あたりからは流れてきた。

新馬戦並みのスローの末脚勝負だが、瞬発力はありそうな馬。

22/3/6 アルメリア賞(3歳1勝クラス)

阪神 芝1800m(外)良

着順:1着(1.46.3・-0.1差)

騎手:岩田望来(56キロ)

7頭立ての小頭数。

道中は中位のやや後ろ、5番手の内を追走。

4角も5番手の内で直線に向き、直線は進路を外に取って追い上げに入り、いい伸び脚で坂下で先頭に立つと、あとは内から食い下がるジュンブロッサムの追撃を振り切ってゴール。

小頭数ながら道中のペースはこのクラスにしてはそこそこ流れた。

今回も中団からの差し切り勝ち。

終いの脚はペースに関わらず確実に繰り出してくる。

22/3/26 毎日杯(G3)

阪神 芝1800m(外)稍重

着順:1着(1.47.5・-0.1差)

騎手:藤岡祐介(56キロ)

4枠4番からスタートはやや出遅れるが、二の脚で楽々とハナへ。

レース内容はラップ分析に書いた通り。

最後の直線での急坂では、2着のベジャールに一旦は出られるが、そこからまた盛り返す勝負根性も見せた。

ここ2戦を見る限り、この馬、力はそこそこあるような感じ。

2022年 毎日杯(G3)のラップ分析&回顧

22/5/29 東京優駿(G1)

東京 芝2400m 良

着順:18着(2.29.1・7.2差)

騎手:藤岡祐介(57キロ)

道中は3~4番手追走。

4角も4番手で直線に向き、残り400mあたりで外の馬に寄られる不利もあってそこから伸びを欠く。

不利はあったがもう脚も残っていなかった感じ。

2400mは長かったか。

2022年 東京優駿(日本ダービー・G1)のラップ分析&回顧

22/8/14 小倉記念(G3・ハンデ)

小倉 芝2000m 良

着順:5着(1.58.7・1.3差)

騎手:松本大輝(53キロ)

【レース前寸評】

まだ未知な面が多い馬だが、軽ハンデの恩恵はありそう。

【結果】

道中は中団の前、6~7番手あたりを追走。

4角は5番手の外で直線に向くが、直線は伸びずバテずの5着まで。

前々から踏ん張ったという見方もできるが、斤量の恩恵で何とか粘れた、という方が正しそう。

2022年 小倉記念(G3)のラップ分析&回顧

22/10/22 富士S(G2)

東京 芝1600m 良

着順:4着(1.32.4・0.4差)

騎手:三浦皇成(54キロ)

【レース前寸評】

距離短縮で臨む一戦。

前走、前々走の敗因を距離と見るなら、千六を使いたくなる気持ちも分かる。

未知の距離なのでなんとも言えないが、斤量は軽いので、適性があれば走ってきても不思議はない。

【結果】

外枠15番から、道中は後方12番手の外。

4角は13番手で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計り、坂の上りではセリフォスについて伸びてはくるが、残り200mからは離されてしまった。

最後に脚は使ったが、上位3頭とは力の差があった。

2022年 富士S(G2)のラップ分析&回顧

22/11/20 マイルCS(G1)

阪神 芝1600m(外)良

着順:9着(1.33.0・0.5差)

騎手:C・デムーロ(56キロ)

【レース前寸評】

前走はマイルの距離にそれなりの適正は示したが、G1のここではまだ力が足りないだろう。

【結果】

5枠9番からハナを切るが、中盤でファルコニアに交わされて2番手。

4角も2番手で直線に向き、直線も坂の途中までは何とか踏ん張ってはいたが、残り100mで甘くなった。

3着には0.2差だが、今回の流れだと、前々の馬がそこそこ残れて当然。

まだこのクラスの力はない。

2022年 マイルCS(G1)のラップ分析&回顧


ピースオブエイトの脚質

中団、もしくは好位から、直線で抜け出してくる競馬。

デビューから3連勝でダービーへ挑んだが、ダービーでは殿負け。

終いの脚はそこそこ切れそうな馬。


ピースオブエイトの血統背景

父はスクリーンヒーロー(ロベルト系/ジャパンカップ、秋天2着)。

母の父はオアシスドリーム(ND系ダンチヒ)。

オアシスドリームは欧州、米国で走り、芝のG1を3勝。主要距離は芝の短距離。マイルG1にも参戦したが大きく敗れている。活躍している産駒の距離も、短距離の産駒が目立つ。