結果
第161回 天皇賞(春)(G1)
京都 芝3200m 良 14頭
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去7走))
着順 | 馬名 | タイム | 着差 | 位置取り | 上がり3F |
① | フィエールマン | 3.16.5 | 8-8-7-7(中団) | 34.6 | |
② | スティッフェリオ | 3.16.5 | ハナ | 3-3-3-3(先行) | 35.1 |
③ | ミッキースワロー | 3.16.9 | 2 1/2 | 9-10-5-4(中団) | 35.3 |
レース上り:36.0
ラップ分析
1着タイム | 序盤 | 中盤前 | 中盤後 | 後半 | |
今走 | 3.16.5 | 50.5 | 48.6 | 49.5 | 47.9 |
過去平均 | 3.14.6 | 48.2 | 48.9 | 50.2 | 47.4 |
差 | 1.9 | 2.3 | -0.3 | -0.7 | 0.5 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去8走))
序盤はかなり緩いペースで入ったが、1000mあたりから締まったラップに変わる。
これはスタンド前でキセキが順位を上げて、ハナに立ったため。
このそこそこ締まったラップはバックストレッチの坂の手前あたりまで続くのだが、このペースはキセキのペース、言わば大逃げのペース。
影響を受けたのは単独2番手で追走していたダンビュライトまでで、3番手のスティッフェリオ以下の馬は、昨年以上のスローペース、言わば超スローペースで追走していたと見られる。
3角の上りで馬群が少し凝縮されて、坂の下りで馬群はさらに凝縮。
4角を回ってキセキは最後の力を振り絞るが、残り200mで一杯。
そこから、超スローの3番手で、満を持して先頭に立ったスティッフェリオだったが、スローの決め手勝負にはめっぽう強いフィエールマンの末脚を封じることは出来なかった。
レースの上りは36.0秒とかかっているが、これは途中から大逃げとなったキセキがバテたため。
総じて今年の春天も、スローの瞬発力勝負となった。
3200mを走りきるスタミナと、瞬発力が求められたレース。
レースのレベル的には、そんなに高いとは思わない。
回顧
1着は1番人気のフィエールマン。
この展開になればこの馬に敵う馬はいない。
しかし、道中の追走速度はおそらく今年の方がかなり緩いにも関わらず、自身の上りは34.6秒で、昨年の34.5秒より0.1ほど遅い。
天皇賞(春)2連覇で強さが際立ったと言うよりも、まさにハナ差の薄氷の勝利。
2着は11番人気の伏兵スティッフェリオ。
道中キセキの進出にも動じず、終始マイペースの3番手。
超スローの3番手で展開も向いたかもしれないが、11番人気の単勝64倍は、ちょっとこの馬の実力とは開きがありすぎたのでは。
3着は4番人気のミッキースワロー。
こっちの方が4番人気はちょっと過剰人気では?と思っていたが、しっかり3200mを走りきって堂々の3着。
関西遠征も克服した。
ここにきて、さらに成長していることは確か。
2番人気のユーキャンスマイルは4着。
道中は中団あたり。
直線は進路を内に取って追い出すが、伸びはイマイチ。
やはり頂上決戦では、基本的に右回りは苦しいのではないか?