2023年11月26日【ジャパンカップ】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、イクイノックスの好走パターンを分析。

イクイノックスの距離適性

イクイノックスはこれまでに芝1800m~芝2500mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1800m(2-0-0-0)
  • 芝2000m(2-1-0-0)
  • 芝2200m(1-0-0-0)
  • 芝2400m(2-1-0-0)
  • 芝2500m(1-0-0-0)

中距離から2400m前後はこなせそう。

イクイノックスの脚質

前からでも控えても競馬ができる自在性にキレッキレの末脚。

加えて、SP持続力、スタミナ、底力など、すべての能力を網羅する万能型。

乗り役さえ判断を誤らなければ、国内に敵はいないだろう。

イクイノックスのコース適正

イクイノックスの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(未)
  • 函館(未)
  • 福島(未)
  • 新潟(1-0-0-0)
  • 東京(4-1-0-0)
  • 中山(1-1-0-0)
  • 中京(未)
  • 京都(未)
  • 阪神(1-0-0-0)
  • 小倉(未)
  • ドバイ(1-0-0-0)

イクイノックスの持ち時計(ベストタイム)

イクイノックスの持ち時計は次の通り;

  • 芝1800m:1.46.2 1着(東京)
  • 芝2000m:1.55.2 1着(東京)※レコード
  • 芝2200m:2.11.2 1着(阪神)
  • 芝2400m:2.21.8 1着(東京)
  • 芝2500m:2.32.4 1着(中山)

速い時計は問題ない。

イクイノックスの重馬場適正

イクイノックスの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(未)
  • 重(未)
  • 不良(未)

道悪の経験はないだけに、この適正だけは未知数。


イクイノックスの鉄砲実績(休み明け)

イクイノックスの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(5-1-0-0)

叩いてからは;

  • 2戦目(2-1-0-0)
  • 3戦目(未)
  • 4戦目(未)
  • 5戦目~(未)

イクイノックスのローテーション適正

  • 連闘(未)
  • 中1~2週(未)
  • 中3~5週(1-1-0-0)
  • 中6~8週(1-0-0-0)

イクイノックスの枠順適正

イクイノックスの馬番別着度数は;

  • 1~4番(3-0-0-0)
  • 5~9番(5-0-0-0)
  • 10~14番(未)
  • 15~18番(0-2-0-0)

2度の2着はいずれも大外18番枠。

イクイノックスの斤量別着度数

  • 54キロ(1-0-0-0)
  • 55キロ(2-0-0-0)
  • 56キロ(1-0-0-0)
  • 56.5キロ(1-0-0-0)
  • 57キロ(0-2-0-0)
  • 58キロ(3-0-0-0)

イクイノックスの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(1-0-0-0)
  • 3~5月(春):(1-2-0-0)
  • 6~8月(夏):(2-0-0-0)
  • 9~11月(秋):(4-0-0-0)

イクイノックスの好走体重

3着以内の体重は;

  • 474~498キロ

イクイノックスの血統背景

父はキタサンブラック(サンデー系ブラックタイド/菊花賞、春天連覇、秋天、JC、大阪杯、有馬記念)。

母は2015年の「マーメイドS」を勝ったシャトーブランシュで、その父はキングヘイロー(ND系リファール/高松宮記念、皐月賞2着、マイルCS2着)。

半兄にヴァイスメテオール(ラジオNIKKEI賞)。

イクイノックスのここまでの走り

21/8/28 2歳新馬

新潟 芝1800m(外)良

着順:1着(1.47.4・-1.0差)

騎手:ルメール(54キロ)

スタートしてからはスピードを生かしてハナに立ったが、外からトーセンシエロなどが主張して3角は3番手の内、4角も3番手の内で直線。

直線は残り400mまでほぼ馬なりで先頭に立つと、そこからは後続を一気に突き放してゴール。

終わってみれば後続とは6馬身差の圧勝。

新馬戦としてはラップも時計も優秀。

3着に入ったサークルオブライフは、のちの「阪神JF(G1)」優勝馬。

21/11/20 東京スポーツ杯2歳S(G2)

東京 芝1800m 良

着順:1着(1.46.2・-0.4差)

騎手:ルメール(55キロ)

1枠1番から今回は控える競馬、後方10番手の内にポジションを取る。

4角も8番手の内で直線に向くと、直線は馬群の外目に進路を取り、坂を上りきった辺りで先頭。

しかし内からアサヒが食らいつきしばし並走するものの、ゴール前は一気に突き放してアサヒに2馬身半差つけてのゴール。

自身の上りは32.9秒ととてつもなく速い。

レースのラップは、前半800mが例年よりも緩め、そして後半1000mが例年よりも速くなっている。

しかし後半は離して逃げる前2頭のラップでもあり、3番手以降の馬にとっては、例年通りのスローの瞬発力勝負だった感じ。

スローの瞬発力勝負だが、上りがとてつもなく速いレース。

そしてその勝者がイクイノックス。

【期待される能力】

  • 瞬発力

22/4/17 皐月賞(G1)

中山 芝2000m 良

着順:2着(1.59.8・0.1差)

騎手:ルメール(57キロ)

大外18番から、道中は5番手、勝ったジオグリフのすぐ前を追走。

4角は3番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目をジオグリフを引き連れるように伸びて来る。

食らいつくジオグリフを坂の上りで振り切ったかに見えたが、ゴール前で内にヨレてしまってジオグリフに交わされた。

道中少しかかり気味だったこともあるが、ゴール直前の失速は、急坂コースに課題を残した。

2022年 皐月賞(G1)のラップ分析&回顧

22/5/29 東京優駿(G1)

東京 芝2400m 良

着順:2着(2.21.9・クビ差)

騎手:ルメール(57キロ)

大外18番から道中は後方16番手で脚を溜める。

4角は14番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げに入り、坂下ではドウデュースの直後から虎視眈々と抜け出しを計るが、坂の上りでは逆に突き放された感じ。

残り200mで盛り返してくるが、クビ差まで迫ったところがゴール。

結果的にはクビ差だけに、枠順がもう少し内目なら・・・という結果。

2022年 東京優駿(日本ダービー・G1)のラップ分析&回顧

22/10/30 天皇賞(秋)(G1)

東京 芝2000m 良

着順:1着(1.57.5・-0.1差)

騎手:ルメール(56キロ)

【レース前寸評】

東京コースの芝2000mはベストの条件だろう。

ここは高い確率で勝ち負け。

【結果】

道中は中団馬群のやや後ろ、10番手の外目を追走。

4角は中団9番手の外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げに入り、坂の上りで取りあえず先頭集団に取り付くと、残り200mでまだ5~6馬身前を行くパンサラッサを懸命に追い、ゴール前しっかり捉えて1馬身差のゴール。

文句なしの末脚、強かった。

2022年 天皇賞(秋)(G1)のラップ分析&回顧

22/12/25 有馬記念(G1)

中山 芝2500m(内)良

着順:1着(2.32.4・-0.4差)

騎手:ルメール(55キロ)

道中は中団9番手の外目を追走。

向正面で徐々に順位を上げて行き、3角は6番手、そして4角では3番手の外で直線に向く。

直線では坂下ではすでに抜け出していて、坂の上りで後続を突き放した。

確かに強い勝ち方だったが、中団にいたこの馬にとっては、おあつらえ向きの流れだったのではないか?

展開も向いたし、上位人気馬は出遅れたり元気がなかったり・・・という感じはする。

2022年 有馬記念(G1)のラップ分析&回顧

23/3/25 ドバイシーマクラシック(G1)

メイダン 芝2410m 良

着順:1着(2.25.6・3.5馬身差)

騎手:ルメール(56.5キロ)

スタートから押し出される感じでハナに立って、道中は逃げの手。

4角も抜群の手応えで後続に1馬身の差をつけて直線。

直線は残り400mからグングンと後続を引き離して行き、残り200mで5馬身差、ゴール前は完全に手綱を緩めて余裕のゴール。

それでも走破時計はレコード。

破格の強さ。

23/6/25 宝塚記念(G1)

阪神 芝2200m(内)良

着順:1着(2.11.2・クビ差)

騎手:ルメール(58キロ)

序盤、中盤は後ろから2頭目。

3角手前あたりで進出を開始して、4角は中団9番手の大外で直線。

直線は馬群の大外から追い上げに入り、グングンと伸びて坂下で先頭に立つと、そのまま押し切ってゴール。

展開が向いたと言えばそれまでだが、どんな展開でもしっかり勝つ強さは凄まじい。

現状では、あのディープインパクトの走りを彷彿とさせる域にまで来ているのではないか?

2023年 宝塚記念(G1)のラップ分析&回顧

23/10/29 天皇賞(秋)(G1)

東京 芝2000m 良

着順:1着(1.55.2・-0.4差)

騎手:ルメール(58キロ)

詳細は「ラップ分析」で書いたのでここでは省略。

2023年 天皇賞(秋)(G1)のラップ分析&回顧

23/11/26 ジャパンカップ(G1)

東京 芝2400m 良

着順:1着(2.21.8・-0.7差)

騎手:ルメール(58キロ)

道中3番手追走から、4角も3番手で直線。

直線は坂の頂上あたりで逃げるパンサラッサを一気に交わすと、あとは突き抜けてのゴール。

着差は4馬身だが、ゴール前をメイチで追っていればもっと着差は開いただろう。

まさに世界ナンバーワンホース。敵はいない。

2023年 ジャパンカップ(G1)のラップ分析&回顧