2023年10月28日【スワンS】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、カイザーミノルの好走パターンを分析。

カイザーミノルの距離適性

カイザーミノルはこれまでに芝1200m~芝2000mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1200m(0-0-0-1)
  • 芝1400m(2-0-1-4)
  • 芝1600m(2-2-2-9)
  • 芝1700m(1-0-0-0)
  • 芝1800m(0-0-1-5)
  • 芝2000m(0-0-0-1)

1400~1600mで安定、1800mがギリギリってところか?

カイザーミノルの脚質

前目にポジションを取って押し切る競馬。

5歳の2月、「斑鳩S(3勝C)」でブリンカーを着用して馬が一変した感じ。

なかなかのSP持続力を発揮し始めた。

締まった流れを前目のポジションから押し切る競馬が好走パターン。

上りが速くなったり、終いのキレを求められると厳しい。

位置取りが後ろになりすぎても切れる脚がないだけに届かない。

カイザーミノルのコース適正

カイザーミノルの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(未)
  • 函館(未)
  • 福島(未)
  • 新潟(1-0-0-0)
  • 東京(0-0-1-6)
  • 中山(0-0-0-4)
  • 中京(0-0-1-5)
  • 京都(1-1-1-3)
  • 阪神(2-1-1-1)
  • 小倉(1-0-0-1)

関西圏での好走が目立つ。

カイザーミノルの持ち時計(ベストタイム)

カイザーミノルの持ち時計は次の通り;

  • 芝1200m:1.08.7 5着(中山)
  • 芝1400m:1.20.0 3着(東京)
  • 芝1600m:1.31.6 3着(阪神)
  • 芝1700m:1.41.1 1着(小倉)
  • 芝1800m:1.46.5 10着(小倉)
  • 芝2000m:1.59.3 14着(東京)

適距離なら、速い時計もそこそこ対応は出来る。

カイザーミノルの重馬場適正

カイザーミノルの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(2-0-1-3)
  • 重(0-0-0-1)
  • 不良(未)

さほど苦手意識はないような印象。


カイザーミノルの鉄砲実績(休み明け)

カイザーミノルの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(2-2-0-6)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-0-1-7)
  • 3戦目(2-0-1-3)
  • 4戦目(0-0-2-2)
  • 5戦目~(未)

カイザーミノルのローテーション適正

  • 連闘(未)
  • 中1~2週(2-0-2-7)
  • 中3~5週(1-0-0-6)
  • 中6~8週(0-0-2-0)

中1週は(0-0-0-5)だが、中2週では(2-0-2-2)。

詰めて使っても問題はない。

カイザーミノルの枠順適正

カイザーミノルの枠番別着度数は;

  • 1~4番(3-0-2-5)
  • 5~9番(1-1-1-6)
  • 10~14番(1-1-1-8)
  • 15~18番(0-0-0-1)

カイザーミノルの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(2-1-2-5)
  • 3~5月(春):(1-0-2-2)
  • 6~8月(夏):(2-1-0-5)
  • 9~11月(秋):(0-0-0-8)

カイザーミノルの斤量別着度数

  • 54キロ(1-0-0-2)
  • 55キロ(0-0-0-3)
  • 56キロ(3-0-4-7)
  • 57キロ(1-2-0-7)
  • 58キロ(0-0-0-1)

カイザーミノルの好走体重

3着以内の体重は;

  • 446~472キロ

レース当日の増減別にデータを取ると;

  • 当日マイナス体重(5-1-1-6)
  • 当日増減なしorプラス体重(0-1-3-9)

カイザーミノルの血統背景

父はロードカナロア(ミスプロ系キングマンボ/スプリンターズS連覇、高松宮記念、安田記念、香港スプリント連覇)。

母の父はスマートストライク(ミスプロ系)。

スマートストライクは米国、カナダで走り、ダートG1を1勝。活躍の場はダートの7~8.5F(約1400~1700m)。

半妹にエーポス(フィリーズレビュー)。

カイザーミノルの近走

21/4/25 読売マイラーズC(G2)

阪神 芝1600m(外)良

着順:3着(1.31.6・0.2差)

騎手:荻野極(56キロ)

道中は4番手追走。

4角も4番手で直線に向き、直線も最後の最後まで粘り通した。

締まった流れを前目の位置で踏ん張った内容は評価できる。

3勝クラス突破に時間を要したが、ブリンカーを着け始めてここ3戦は良い内容。

2021年 読売マイラーズカップ(G2)のラップ分析&回顧

21/5/15 京王杯SC(G2)

東京 芝1400m 良

着順:3着(1.20.0・0.2差)

騎手:荻野極(56キロ)

道中は先団3~4番手。

4角も3番手で直線に向くと、ラウダシオンと一緒に伸びてはくるが、捉えきれるほどの脚はなく、ゴール前はトゥラヴェスーラに交わされて3着。

ブリンカー着用で一変した馬だが、この馬の場合、もう少しペースが流れてくれた方が良かったかも。

2021年 京王杯スプリングC(G2)のラップ分析&回顧

21/8/29 朱鷺S(L)

新潟 芝1400m 良

着順:1着(1.21.0・-0.1差)

騎手:横山典弘(56キロ)

道中は中団の前、7番手あたり。

4角も7番手で直線に向き、直線は馬群の外目からの鋭い追い上げ。

このクラスでは力は上。

21/10/10 毎日王冠(G2)

東京 芝1800m 良

着順:5着(1.45.1・0.3差)

騎手:横山典弘(56キロ)

7枠11番から道中は3番手追走。

4角も3番手の内で直線に向き、直線も馬群の内でしぶとく食い下がる。

ゴール前はポタジェに交わされたが5着入線。

千八の距離、しかもG2でこれだけやれたのは収穫だろう。

2021年 毎日王冠(G2)のラップ分析&回顧

21/10/31 天皇賞(秋)(G1)

東京 芝2000m 良

着順:14着(1.59.3・1.4差)

騎手:横山典弘(58キロ)

5枠10番からハナへ。

道中は比較的緩めのラップでマイペースの逃げ。

4角はグランアレグリアに並びかけられながらも先頭で通過。

しかし直線は、坂を上りきったあたりで後続に完全に呑み込まれてしまった。

瞬発力勝負になったので、この馬の出番はなかったが、道中緩い流れでこれだけ着順を落とすということは、2000mは長いのだろう。

2021年 天皇賞(秋)(G1)のラップ分析&回顧

22/1/5 京都金杯(G3・ハンデ)

中京 芝1600m 良

着順:3着(1.33.0・0.1差)

騎手:横山典弘(56キロ)

道中は好位の4番手を追走。

4角も4番手で直線に向き、直線は馬群の外目に進路を取って、前を行くダイワキャグニーを追うかたちで追い出してくるが、ゴール前ザダルに内をすくわれ、ダイワも捉えきれずに3着まで。

ザダルに切れ負けしたのは仕方ないとしても、斤量が1.5キロ重いダイワを捉え切れなかったのはいただけない。

2022年 京都金杯(G3)のラップ分析&回顧

22/4/2 ダービー卿CT(G3・ハンデ)

中山 芝1600m 良

着順:7着(1.32.8・0.5差)

騎手:横山典弘(56キロ)

道中は中団の前、6番手の内目を追走。

4角も好位の4番手で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げに入り、坂下では先頭に立つような勢いだったが、坂の途中で急失速。

休み明けのマイナス12キロが響いているのか?

2022年 ダービー卿CT(G3)のラップ分析&回顧

22/6/18 米子S(L)

阪神 芝1600m(外)良

着順:2着(1.33.1・0.2差)

騎手:横山典弘(57キロ)

道中は中団8番手の内。

4角は5番手の内で直線に向き、直線は馬場の3分どころから追い上げに入るが、伸び脚はいまいち。

坂の上りまで混戦の2着争いの中、ゴール前半馬身だけ抜けだして2着は確保。

この日も体重は-8キロと減り続けている。

このクラスで2着争いが精一杯というところを見ると、まだ本調子ではない感じ。

22/7/24 中京記念(G3・ハンデ)

小倉 芝1800m 良

着順:10着(1.46.5・0.6差)

騎手:横山典弘(56キロ)

【レース前寸評】

減り続けている体重を何とかしたい。

1800mも微妙な距離。

力自体は断然上位の馬だが、調子が戻っているか否かもポイント。

【結果】

道中は中団の前、5番手を追走。

4角は6番手の内目で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げに入り、残り200mあたりまでは2着争いに加われていたが、残り200mを過ぎて失速気味に。

調子が戻っていないようにも見えるが、やはりこの馬、1800mは長いのか?

2022年 中京記念(G3)のラップ分析&回顧

22/11/13 オーロC(L)

東京 芝1400m 良

着順:14着(1.21.3・0.7差)

騎手:横山典弘(56キロ)

外枠16番から、道中は中断の前、4番手の外。

4角も4番手で直線に向くが、直線ではイマイチ伸びきれず。

外枠から先団に取りついたロスと、上りの速い競馬にイマイチ対応できなかった感じ。

22/12/24 阪神カップ(G2)

阪神 芝1400(内)良

着順:12着(1.20.8・0.6差)

騎手:荻野極(57キロ)

1枠1番から道中は中団の前、5番手の最内を追走。

4角は7番手の最内で直線に向き、直線は馬場の最内から追い上げに入り、坂下では先頭をとらえるかの勢いもあったが、坂の上りで失速した。

終始最内を通れて、展開もこの馬向きの展開に見えたが、最後はちょっと意外な結果。

確かにこの馬のキャリアの中では一番速い追走速度だったかもしれないが、そこらへんが敗因か?

2022年 阪神カップ(G2)のラップ分析&回顧

23/1/5 京都金杯(G3・ハンデ)

中京 芝1600m 良

着順:5着(1.33.0・0.3差)

騎手:荻野極(57キロ)

外枠14番から、道中は中団のやや後ろ、9番手の外を追走。

4角は10番手の外で直線に向き、直線は馬郡の外目をいい脚を使って追い上げてはくるが、0.3差の5着まで。

枠順も悪く、位置取りが少し後ろになったのが痛かった。

しかし、内容は悪くはない。

2023年 京都金杯(G3)のラップ分析&回顧

23/2/5 東京新聞杯(G3)

東京 芝1600m 良

着順:12着(1.32.5・0.7差)

騎手:藤岡康太(57キロ)

道中は中団の後ろ、10番手を追走。

4角も10番手で直線に向き、直線は馬群の外目に進路を取って追い上げにかかるが、いい脚は出せず。

5着だった前走よりは速い上りは使っている。

この馬の場合、やはり前目からでないときびしい。

2023年 東京新聞杯(G3)のラップ分析&回顧

23/6/25  パラダイスS(L・ハンデ)

東京 芝1400m 良

着順:15着(1.20.6・1.8差)

騎手:横山典弘(57キロ)

道中後方から、4角も後方。

直線で追い上げを計るが、この馬に後方から追い上げる脚はない。

23/7/23 中京記念(G3・ハンデ)

中京 芝1600m 良

着順:11着(1.34.1・1.1差)

騎手:横山典弘(56キロ)

外枠14番から先団に取り付いて、道中は4番手を追走。

4角も4番手で直線に向くが、直線では粘りが効かずに11着。

この馬向きの展開なのだが、この流れで大敗するということは、本調子とはほど遠いということだろう。

2023年 中京記念(G3)のラップ分析&回顧

23/10/28 スワンS(G2)

京都 芝1400m 良

着順:16着(1.21.0・1.1差)

騎手:藤岡康太(57キロ)

スタート出遅れて道中は後方17番手。

4角は最後方18番手の最内で直線に向くが、直線でも伸びてはこなかった。

どうやらこのレースがラストのようす。

お疲れ様でした。

2023年 スワンS(G2)のラップ分析&回顧