2020年5月10日【新潟大賞典】終了時点までのデータをもとに、ブラックスピネルの好走パターンを分析。(ダート競争は除く)
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ブラックスピネルの距離適性
ブラックスピネルはこれまでに芝1600m~芝2200mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(1-1-0-7)
- 芝1800m(2-1-0-5)
- 芝2000m(2-1-1-7)
- 芝2200m(0-1-0-1)
芝1600m(1-1-0-7)
2017年の「京都金杯(G)」2着、「東京新聞杯(G3)」1着の実績はあるが、それ以降は良績もなく、最近は陣営もこの距離はあまり使わなくなっている。
古馬になって1600mのペースが忙しくなってきたことが原因ではないか。
芝1800m(2-1-0-5)
良績はすべて2~3歳でのもの。
古馬になってからは、惜しいレースはあるものの結果は出ていない。
芝2000m(2-1-1-7)
2019年「鳴尾記念(G3)」の2着、「白富士S(L)」の1着など。
芝2200m(0-1-0-1)
3歳時に2鞍のレースで使われただけ。
「京都新聞杯(G2)」で手綱を取ったルメール騎手からは少し長いというコメントも出ている。
ブラックスピネルの適距離
芝1800m、芝2000mが現段階ではベストの距離だろう。
ブラックスピネルの脚質
基本的には「逃げ」「先行」がベスト。
3~4歳時には鋭い末脚で「差す」競馬も見せてはいたが、5歳以降になると、そんな競馬は影をひそめる。
昨今では、好走するレースのほとんどは「逃げ」。
適正条件(後述)さえ嵌れば、しぶとく逃げて粘り込む。
ブラックスピネルのコース適正
ブラックスピネルの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 福島(0-0-0-2)
- 新潟(0-0-0-3)
- 東京(2-0-0-5)
- 中山(0-0-0-3)
- 中京(1-0-0-0)
- 京都(2-1-1-2)
- 阪神(0-3-0-4)
- 小倉(0-0-0-1)
ローカル開催では、見事なほどに結果が出せていない(中京の勝ちは新馬戦)。
すなわち、小回りは良くない。
手綱を取ったジョッキーからも「小回り向きではない」というコメントがでるほど。
ブラックスピネルの持ち時計(ベストタイム)
ブラックスピネルの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.32.4 4着(0.2差・京都)
- 芝1800m:1.46.6 5着(1.0差・阪神)
- 芝2000m:1.57.9 4着(0.4差・新潟)
- 芝2200m:2.13.0 4着(0.4差・京都)
いずれも突出した時計ではない、にも関わらず着順もイマイチ。
ブラックスピネルの高速馬場、高速決着での競馬にはあまり期待しない方がいい。
ブラックスピネルの重馬場適正
ブラックスピネルの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-0-2)
- 重(0-0-0-1)
微妙な数字だが、重馬場で手綱を取ったジョッキーからは、馬場を気にしている様子はなかったということなので、道悪競馬でも、「走るときは走る」というスタンス。
ブラックスピネルの枠順適正
ブラックスピネルがこれまでに、2桁の馬番を引いたときの着度数は次の通り;
- 馬番10~(0-0-0-11)
中には惜しい競馬もあるので、絶対にダメだと言うことではないが、前目のポジションで持ち味を発揮すブラックスピネルにとっては、外枠というのはやはりマイナス材料であることは間違いない。
ブラックスピネルの鉄砲実績(休み明け)
ブラックスピネルの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-0-0-9)
これも極端なデータになっているが、もちろん中には惜しい競馬もある。
他の適正条件と見比べた上で取捨選択してもいいだろう。
ブラックスピネルの近走診断
19/6/1 鳴尾記念(G3)
阪神 芝2000m 良
着順:2着(0.2差)騎手:三浦皇成(56キロ)
8枠9番から逃げて2着。
大外枠だったが9頭立てということで、それほど不利にはならなかった様子。
競りかける馬もなく、気分よくマイペースで逃げることができたのがよかったのだろう。
ゴール前もよく踏ん張った。
自分の形になればまだまだ強い。
19/7/7 七夕賞(G3)ハンデ戦
福島 芝2000m 稍重
着順:14着(2.4差)騎手:石橋脩(57キロ)
7枠14番で5番手につけるのが精一杯。
直線残り200mで一杯。
ペースも速かった上、小回り、外枠と適正外の要素が多かったレース。
大負けも、さほどダメージはないだろう。
19/9/1 新潟記念(G3)ハンデ戦
新潟 芝2000m 良
着順:4着(0.4差)騎手:松若風馬(57キロ)
7枠15番から果敢に逃げた。
直線も残り200mまで先頭でねばり、そのあとも大崩れせず、3着のカデナとは0.1差の4着。
内枠なら3着はあったかも、という強い競馬。
調子は良いようだ。
19/11/30 チャレンジカップ(G3)
阪神 芝2000m 良
着順:6着(0.3差)騎手:スミヨン(56キロ)
5枠5番にも関わらず逃げることができなかった。
休み明けが響いたか?
久々にブリンカーを外してきたという変化も影響しているのかもしれない。
いずれにしても3~4番手からでは競馬にならない。
20/1/5 中山金杯(G3)
中山 芝2000m 良 17頭
着順:16着(2.00.9・1.4差)
騎手:津村明秀(57キロ)
1枠2番から迷いなくハナへ。
ペースは速くもなく遅くもなく。
4角も先頭で直線に向くが、坂下ではもう余力がなかった様子。
中山は元来あまり得意ではない。
20/5/10 新潟大賞典(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m(外)良 16頭
着順:8着(1.59.7・1.1差)
騎手:丸田恭介(57キロ)
大外16番から。
スタートは抜群だが、大外と言うこともあってハナは奪えず。
道中は2~3番手追走も、直線では粘り込めずに8着。
去勢手術、休み明けで14キロ減。
枠順も大外と条件が悪すぎた。
ブラックスピネルの次走
次走は阪神競馬場 芝2000m(内)で行われる「鳴尾記念(G3)」。
昨年2着したレース。
去勢手術明けからの叩き2走目。
内枠を引いてすんなりハナなら面白い。