2023年10月8日【毎日王冠】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ソングラインの好走パターンを分析。

ソングラインの距離適性

ソングラインはこれまでに芝1200m~芝1800mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1200m(0-0-0-1)
  • 芝1351m(1-0-0-1)
  • 芝1400m(1-1-0-1)
  • 芝1600m(5-1-1-2)
  • 芝1800m(0-1-0-0)

ベストは1600mで間違いなさそう。

1800mの適性はまだよく分からない。

ソングラインの脚質

スタートで出遅れが多いのがちょっと気がかりな点ではあるが、二の脚でポジションを取れるスピードはある。

終いの脚は確実に繰り出してくるが、キレッキレの末脚と言うよりもSP持続系の瞬発力。

SP持続力は相当なレベルにあると見る。

切れ味勝負に持ち込まれると少し心配な面もあるが、本格化した現在では、よほどのスローにならない限り、問題はないだろう。

ソングラインのコース適正

ソングラインの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(未)
  • 函館(未)
  • 福島(未)
  • 新潟(0-0-1-0)
  • 東京(5-3-0-1)
  • 中山(未)
  • 中京(1-0-0-1)
  • 京都(未)
  • 阪神(0-0-0-2)
  • 小倉(未)
  • サウジ(1-0-0-1)

右回りコースを避けているように見える。

阪神での敗戦はともに15着。

サウジは左回り。

ソングラインの持ち時計(ベストタイム)

ソングラインの持ち時計は次の通り;

  • 芝1200m:1.06.9 5着(中京)
  • 芝1400m:1.20.6 1着(中京)
  • 芝1600m:1.31.4 1着(東京)
  • 芝1800m:1.45.3 2着(東京)

スピード勝負は問題ないだろう。

ソングラインの重馬場適正

ソングラインの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(0-1-0-0)
  • 重(未)
  • 不良(未)

稍重程度なら気にしないが、それ以上は未知数。


ソングラインの鉄砲実績(休み明け)

ソングラインの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(3-1-1-4)

叩いてからは;

  • 2戦目(3-1-0-1)
  • 3戦目(1-0-0-0)
  • 4戦目(未)
  • 5戦目~(未)

ソングラインのローテーション適正

  • 連闘(未)
  • 中1~2週(2-0-0-0)
  • 中3~5週(0-1-0-0)
  • 中6~8週(2-0-0-1)

ソングラインの枠順適正

ソングラインの枠番別着度数は;

  • 1~4番(3-0-0-2)
  • 5~9番(2-0-0-0)
  • 10~14番(1-3-1-1)
  • 15~18番(1-0-0-2)

ソングラインの斤量別着度数

  • 51キロ(0-0-1-0)
  • 52キロ(1-0-0-0)
  • 54キロ(2-1-0-1)
  • 55キロ(1-1-0-3)
  • 56キロ(3-0-0-1)
  • 57キロ(0-1-0-0)

ソングラインの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(2-0-0-2)
  • 3~5月(春):(1-1-0-2)
  • 6~8月(夏):(2-1-1-0)
  • 9~11月(秋):(2-1-0-1)

ソングラインの好走体重

3着以内の体重は;

  • 468~490キロ

ソングラインの血統背景

父は2013年のダービー馬、キズナ(サンデー系ディープインパクト)。

母の父は「天皇賞(秋)」、「有馬記念」を連覇したシンボリクリスエス(ロベルト系)。

母方の8代前、Lavant(ラヴァント)を祖とする牝系は、多くの重賞ウィナーを輩出した名牝系。

日本で活躍した近親には、メジャーエンブレム(阪神JF、NHKマイル)、ロジユニヴァース(日本ダービー)、ディアドラ(秋華賞、ナッソーステークス)など。

ソングラインの近走

20/11/22 2歳未勝利

東京 芝1600m 良

着順:1着(1.34.1・-0.5差)

騎手:丸山元気(54キロ)

スタートやや出遅れて、道中は中団やや後ろ。

道中は終始外目を回って、4角も9番手の外で直線。

直線は馬群の外目を追い上げてきて、坂の上りで先頭を射程圏。

残り200mを過ぎて先頭を交わすと、あとは突き抜けて3馬身差の圧勝。

未勝利戦にしては道中そこそこ流れた。

この流れで余裕の差し切り勝ち。

強そうな雰囲気。

21/1/16 紅梅S(3歳・L)

中京 芝1400m 良

着順:1着(1.20.6・-0.5差)

騎手:ルメール(54キロ)

スタートは若干出負けしたが、二の脚が速く、すぐに先団に取りつく。道中3~4番手、4角は4番手で直線に向くと、馬群の中から坂の上りで先頭に立つと、残り200mからは一人旅。

前走に続いて3馬身差の圧勝。

今回も道中のペースはそこそこ締まった流れ。

走破時計も速く、これはこの先期待できそう。

【期待される能力】

  • スピード持続力
  • 瞬発力

21/4/11 桜花賞(G1)

阪神 芝1600m(外)良

着順:15着(1.33.1・2.0差)

騎手:池添謙一(55キロ)

外枠16番から、スタートは少し出遅れたが、序盤の位置取りは中団の外。

しかし3角手前で、引っかかったメイケイエールに内から押し出される感じで外に振られる。

これで位置取りも後退して、4角は後方14番手の外で直線へ。

直線は馬群の外から追い上げを計るが、良い脚は出せずに15着。

鞍上は、3角手前の不利で、馬の気持ちが切れたとコメントを残した。

結果としては大敗だが、あの不利が実際どれだけ馬の走りに影響を及ぼしたのか?

不利がなければ上位へ食い込めていたのか?

すべては推測の域を出ない。

2021年 桜花賞(G1)のラップ分析&回顧

21/5/9 NHKマイルC(G1)

東京 芝1600m 良

着順:2着(1.31.6・ハナ差)

騎手:池添謙一(55キロ)

道中は先団の後ろ、3番手外のグレナディアガーズの直後あたりを追走。

4角も先団外7番手あたりで直線。

直線は馬群の外目から、先に抜け出したグレナディアガーズを坂の上りで射程圏に捉える。

坂を上りきってこのグレナディアガーズを交わして先頭に立つと、そのままゴールめがけて押し切ったかに思えたが、外から来たシュネルマイスターの強襲にハナ差の2着。

終始グレナディアガーズをマークするかたちでレースを進め、早めに動いたグレナディアガーズを坂の上りできっちり捉えてそのまま押し切る完璧な競馬に思えたが、ゴール前、わずかに内にもたれた隙をシュネルマイスターに差されてしまった。

それにしてもこの2着は強い競馬。

今後の活躍に大いに期待が持てる。

2021年 NHKマイルカップ(G1)のラップ分析&回顧

21/8/15 関屋記念(G3)

新潟 芝1600m(外)良

着順:3着(1.32.9・0.2差)

騎手:池添謙一(51キロ)

スタート直後に寄られる不利があったので、ポジションを少し下げざるを得なかったようす。

道中は中団の外から、4角も7番手の外で直線に向き、馬群の外目から追い上げを見せるが前は止まらない。

最後はカラテにも交わされて3着。

やはりこの馬は切れる脚はない。

不利があったのは仕方がないが、前々で競馬を進めないとこうなることもある。

2021年 関屋記念(G3)のラップ分析&回顧

21/10/23 富士S(G2)

東京 芝1600m 良

着順:1着(1.33.2・クビ)

騎手:池添謙一(52キロ)

スタートはアオって出遅れたものの、二の脚で中団あたりまで順位を上げてくる。

道中は中団8番手の外目。

4角は7番手で直線に向き、直線は馬込みの中から進路を外に出して馬群の外目から追い上げてくる。

坂の頂上で逃げるロータスランドを捉えて先頭に立つと、そこからは一気に後続を突き放した。

ゴール前、外からのサトノウィザードの強襲をクビ差振り切ってゴール。

二の脚で中団に取り付いて、最後の脚も鈍らずにキレた。

完勝だろう。

内が伸びない馬場だったので、出遅れて位置取りが内々にならなかったことが結果的には良かったのかも。

2021年 富士S(G2)のラップ分析&回顧

21/12/25 阪神カップ(G2)

阪神 芝1400m(内)良

着順:15着(1.21.5・1.2差)

騎手:池添謙一(54キロ)

道中は中団の前、6番手の外。

終始外目を回っていたことで、コーナーワークで4角は8番手に順位を落として直線。

直線は馬群の中ほどから追い上げに入るが、大して良い脚は出せずに15着。

外枠17番からのスタートで、終始外々を回った距離ロスも堪えただろうが、この大敗で右回りがやはり不安になった。

2021年 阪神カップ(G2)のラップ分析&回顧

22/2/26 1351ターフスプリント(G3)

サウジ 芝1351m 良

着順:1着(1.18.0・クビ差)

騎手:ルメール(55キロ)

道中は中団の内。

4角も中団で直線に向き、直線は進路を外に取って追い上げに入ると、残り200mでは先頭を交わし、追いすがる2、3着馬を振り切ってゴール。

コース取り、追い出しのタイミングなどが完璧に見えた。

22/5/15 ヴィクトリアマイル(G1)

東京 芝1600m 良

着順:5着(1.32.5・0.3差)

騎手:池添謙一(55キロ)

道中は中団馬群の中、9番手を追走。

3角でちょっと躓くような仕草、そこで若干ポジションを下げた感じだったが、4角は8番手で直線。

直線は馬群の中ほどから追い上げに入り、そこそこの脚で伸びてはくるが、2着争いにはクビ-ハナ-ハナ差の5着まで。

今回は位置取りがいつもより少し後ろだったような印象。

できればもう少し前目のポジションで押し切りたかったのではないか。

2022年 ヴィクトリアマイル(G1)のラップ分析&回顧

22/6/5 安田記念(G1)

東京 芝1600m 良

着順:1着(1.32.3・クビ差)

騎手:池添謙一(56キロ)

【レース前寸評】

前走は道中でちょっとしたアクシデントがあったが、力は示した。

東京1600mは力が出せる条件、あらためて期待できそう。

【結果】

道中は中団馬群、10番手の外目を追走。

4角も10番手の外で直線に向くと、直線は馬群の大外から追い上げに入ると、坂の上りでグングンと先頭との差を詰めて行き、残り200mでは先頭を射程圏。

そこからは熾烈な先頭争いとなったが、ゴール前クビ差抜け出してゴール。

道中の位置取りもよく、最後の直線でスムーズに外へ出せたのも、外差しの馬場を考えれば完璧。

キレ味勝負にはなったが、キレ味の大本命が後方からになったこともこの馬に味方した感じ。

2022年 安田記念(G1)のラップ分析&回顧

22/9/11 セントウルS(G2)

中京 芝1200m 良

着順:5着(1.06.9・0.7差)

騎手:ルメール(56キロ)

【レース前寸評】

千二は初距離。

こなしてくるか否かは未知数。人気するなら評価は下げる。

【結果】

道中は中団の後ろ、9番手を追走。

4角も9番手で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げては来るが、5着に食い込むのが精一杯。

初めての1200mにしてはよく走っている方だろう。

前もなかなか止まらない馬場だっただけに、あの位置取りからでは厳しかった。

テンの速さが2秒ていど違う流れは、さすがに最初は戸惑うだろう。

これをもって1200mはダメ、とは言えないと思う。

2022年 セントウルS(G2)のラップ分析&回顧

23/2/25 1351ターフスプリント(G3)

サウジ 芝1351m 良

着順:10着(1.18.6・1.2差)

騎手:ルメール(55キロ)

2番ゲートから、道中は最後方近くを追走。

4角も最後方近くから直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げを計るが、まったく伸びず。

勝った昨年より走破時計が速いのもあるが、レース内容もちょっと良くない。

海外遠征だけに、こんなこともあるだろう。

23/5/14 ヴィクトリアマイル(G1)

東京 芝1600m 良

着順:1着(1.32.2・アタマ差)

騎手:戸崎圭太(56キロ)

道中は中団8番手の最内を追走。

直前に1番人気のスターズオンアースを見るポジション。

4角は6番手の内で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げに入り、坂の上りでスターズオンアースを交わすと、残り200mで前で粘るソダシを射程圏。

そしてゴール前、これをアタマ差捉えてゴール。

人気馬を前に見るかたちでのうまいレース運び。

最後は切れ味の差でアタマ差ソダシを上回った。

この馬自身、キレッキレの脚というわけではないが、それでもサンデー系の末脚、ND系には負けない。

2023年 ヴィクトリアマイル(G1)のラップ分析&回顧

23/6/4 安田記念(G1)

東京 芝1600m 良

着順:1着(1.31.4・-0.2差)

騎手:戸崎圭太(56キロ)

大外18番から道中は中団11番手の外を追走。

4角は9番手の大外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げに入ると、坂の上りで先頭を射程圏に捉え、残り200mできっちり先頭を捉えてゴール。

大外枠から外目を回って直線で突き抜けた。

1分31秒台の決着でも余裕の差し切り。

馬は昨年よりも強くなっている感じ。

2023年 安田記念(G1)のラップ分析&回顧

23/10/8 毎日王冠(G2)

東京 芝1800m 良

着順:2着(1.45.3・ハナ差)

騎手:戸崎圭太(57キロ)

道中は中団の外目、7番手を追走。

4角は6番手の外目で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げを計るが、坂の上りでもなかなか前が開かなかった。

残り200mの手前ぐらいで前が開いて、そこから追い上げに入ったが、勝ち馬にハナ差の2着。

今回の流れでは1800mに対する適性はまだよく分からない。

しかし牝馬で57キロを背負って、勝ち馬にハナ差なら及第点だろう。

直線で前がスムーズに開いていれば差し切っていた可能性は高い。

2023年 毎日王冠(G2)のラップ分析&回顧