2022年8月21日【札幌記念】終了時点までのデータをもとに、アイスバブルの好走パターンを分析。(ダート競争は除く)
Contents
- 1 アイスバブルの適正距離
- 2 アイスバブルの好走パターン
- 3 アイスバブルの近走
- 3.1 21/2/20 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
- 3.2 21/5/8 メトロポリタンS(L)
- 3.3 21/5/30 目黒記念(G2・ハンデ)
- 3.4 21/7/18 函館記念(G3・ハンデ)
- 3.5 21/8/22 札幌記念(G2)
- 3.6 21/9/5 丹頂S(ハンデ)
- 3.7 21/11/7 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
- 3.8 21/12/11 中日新聞杯(G3・ハンデ)
- 3.9 22/2/22 小倉大賞典(G3・ハンデ)
- 3.10 22/5/8 メトロポリタンS(L)
- 3.11 22/7/3 巴賞
- 3.12 22/7/17 函館記念(G3・ハンデ)
- 3.13 2022/8/21 札幌記念(G2)
アイスバブルの適正距離
アイスバブルはこれまでに、芝1800m~2600mの距離に使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(1-1-0-2)
- 芝2000m(1-3-1-8)
- 芝2200m(1-0-0-1)
- 芝2400m(1-0-0-4)
- 芝2500m(0-2-0-5)
- 芝2600m(0-0-0-1)
- 芝3000m(0-0-0-1)
- 芝3400m(0-0-0-1)
適距離は2400m前後。
2000m以下はやや忙しい印象だが、上りがかかれば食い込んでくる。
アイスバブルの好走パターン
脚質
アイスバブルの好走時の脚質は、中団からの「差し」が決め手となっていることが多いが、先行しても、または後方から追い込んでも競馬はできる。
ただ、鋭い切れ味がある馬ではないので、位置取りがあまり後ろになることは避けたいところ。
ペース
基本的にはスローの上り勝負は苦手。
道中比較的ペースが流れて、できれば上り時計もかかって欲しい。
よほどのスローの前残り以外は、レースの上り時計はせめて36秒前後は欲しい。
時計
アイスバブルの各距離のベストタイムは次の通り;
- 芝1800m:1.46.0 1着
- 芝2000m:1.59.2 2着
- 芝2200m:2.14.5 1着
- 芝2400m:2.25.1 7着
- 芝2500m:2.28.4 2着
- 芝2600m:2.44.6 5着
- 芝3000m:3.09.6 6着
- 芝3400m:3.32.5 6着
距離が延びれば、速い時計にもそこそこ対応可。
コース(競馬場)適正
アイスバブルの競馬場ごとの成績は次の通り;
- 札幌(0-0-0-3)
- 函館(0-1-0-2)
- 新潟(0-0-0-1)
- 東京(1-2-0-9)
- 中山(0-0-0-2)
- 中京(1-1-0-2)
- 京都(1-1-0-2)
- 阪神(0-0-1-0)
- 小倉(1-1-0-2)
直線急坂コース(東京は除く)での馬券圏内は「未勝利戦」まで。
それ以降は負けが続いている、というか、ほとんど使われていない。
中山、中京、阪神でのレースにはやや不安がある。
重馬場適正
アイスバブルの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-1-0-2)
- 重(0-0-0-1)
- 不良(未)
道悪は苦手っぽい。
枠順適正
アイスバブルの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-3-0-11)
- 5~9番(2-3-0-7)
- 10~14番(1-0-0-4)
- 15~18番(0-0-1-1)
あまり外目の枠には行きたくない。
休み明け
アイスバブルの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-2-0-7)
叩いてからは;
- 2戦目(1-0-0-5)
- 3戦目(0-3-0-3)
- 4戦目(1-0-0-2)
- 5戦目~(0-0-0-4)
特に特徴的なものはない。
ローテーション
- 連闘(未)
- 中1~2週(1-1-1-4)
- 中3~5週(2-0-0-9)
- 中6~8週(0-2-0-3)
詰めて使っても問題ない。
季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-1-1-5)
- 3~5月(春):(0-2-0-7)
- 6~8月(夏):(1-2-0-5)
- 9~11月(秋):(1-1-0-6)
斤量別着度数
- 54キロ(1-2-0-2)
- 55キロ(2-4-1-11)
- 56キロ(1-0-0-4)
- 57キロ(0-0-0-3)
- 58キロ(0-0-0-1)
- 59キロ(0-0-0-2)
56キロの勝ち鞍は「未勝利戦」。
斤量には少し敏感かも。
連対体重
- 434~458キロ
血統背景
父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念)。
母の父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ/NHKマイルC、日本ダービー)。
アイスバブルの近走
21/2/20 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
東京 芝3400m 良
着順:6着(3.32.5・1.3差)
騎手:石川裕紀人(55キロ)
大外16番から道中は中団の前、6番手。
4角も中団の前6番手から直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計るが、前との差は詰まらず。
別にバテているわけではないと思うので、上りさえもう少しかかってくれれば、もう少しやれそう。
21/5/8 メトロポリタンS(L)
東京 芝2400m 良
着順:7着(2.25.1・0.6差)
騎手:石川裕紀人(58キロ)
道中は先団の後ろ、5番手を追走。
4角も5番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い込みをかけるが、ちょっと脚色が鈍かった。
最後は切れ味勝負になった上に、58キロの斤量も重かったのだろう。
21/5/30 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:8着(2.33.9・1.1差)
騎手:石川裕紀人(55キロ)
道中は後方に構えるが、道中のペースは超スロー。
4角も後方13番手で直線に向くが、キレ味勝負では完全に後手。
レース自体も前残りの展開。
21/7/18 函館記念(G3・ハンデ)
函館 芝2000m 良
着順:2着(1.59.2・0.5差)
騎手:水口優也(55キロ)
道中は後方で脚を溜めて、残り600mでスパート開始。
直線は馬群の間を割って抜け出し2着を確保。
2着以降で換算すると、レースの上りは36.5秒。
やはりこの馬、上りのかかる展開では強いと言えるが、勝ち馬に3馬身開けられていることを考えれば、内容のある2着とは言い難い。
21/8/22 札幌記念(G2)
札幌 芝2000m 良
着順:7着(2.00.3・0.8差)
騎手:水口優也(57キロ)
道中は後方10番手。
4角も10番手の内で直線に向くが、道中のペースも比較的落ち着いており、レースの上り35.4秒では、この馬にとって、後方からでは絶望的。
21/9/5 丹頂S(ハンデ)
札幌 芝2600m 良
着順:5着(2.44.6・0.3差)
騎手:水口優也(55キロ)
道中は中位の後ろ7番手あたり。
3角を過ぎてスパートを開始、4角は5番手で直線。
直線は馬群の内目を追い込んでくるが、0.3差の5着まで。
道中はかなり緩いスローの流れ。
こういう流れだと、最後はどうしても切れ負けしてしまう。
21/11/7 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:10着(2.33.3・0.9差)
騎手:三浦皇成(55キロ)
道中は中団9番手。
4角も9番手で直線に向くが、直線ではバテず伸びずの10着まで。
レースの上りが34.1秒では、この馬に出番はない。
⇒2021年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
21/12/11 中日新聞杯(G3・ハンデ)
中京 芝2000m 良
着順:14着(2.00.6・0.8差)
騎手:水口優也(55キロ)
1枠1番から積極策。
道中は3番手追走で、4角も3番手で直線に向くが、直線は坂を上ったあたり、残り200mで失速。
先行有利の展開だったが、やはりこの馬は、レースの上り時計が36秒前後にならないと絡んではこれない。
※(このあと、ダート競争「アルデバランS(ダ1900m)」に出走して、3.1差の殿負け)
22/2/22 小倉大賞典(G3・ハンデ)
小倉 芝1800m 稍重
着順:11着(1.50.1・0.9差)
騎手:水口優也(54キロ)
6枠11番から、スタート出遅れて道中は後方13番手あたり。
4角は最後方近くで直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げてはくるが、0.9差の11着。
この馬向きの展開だが、スタートがすべて。
16頭立てで稍重で、あの位置からではきつい。
22/5/8 メトロポリタンS(L)
東京 芝2400m 良
着順:7着(2.26.5・0.6差)
騎手:菅原明良(59キロ)
道中は中団6番手を追走。
4角も6番手の内で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げを計るが、伸びずバテずの7着まで。
レースの上りは34.9秒。
59キロの斤量ならこんなものだろう。
22/7/3 巴賞
函館 芝1800m 良
着順:10着(1.49.1・0.7差)
騎手:水口優也(59キロ)
道中は後方11番手。
4角は9番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げを見せるが、0.7差の10着まで。
前走と同じような内容。
59キロでは限界がある。
22/7/17 函館記念(G3・ハンデ)
函館 芝2000m 重
着順:10着(2.06.4・2.8差)
騎手:水口優也(54キロ)
道中は中団9番手の内を追走。
3~4角は最内を通って追い上げにかかるが、手応えがかなり怪しい。
4角は11番手で直線に向くが、もう脚は残っていなかったようす。
この馬、道悪は向いていない感じ。
2022/8/21 札幌記念(G2)
札幌 芝2000m 良
着順:15着(2.03.6・2.4差)
騎手:水口優也(57キロ)
【レース前寸評】
このクラス、条件ではちょっと厳しい。
【結果】
道中は中団馬群6番手の内。
3角7番手から、4角へ向けての勝負どころではまったく流れについていけない感じで、4角13番手の内で直線に向くが、直線ではもう脚は残っていなかった。
力の差は歴然だが、こういうタフな馬場もよくない馬。