結果

第35回 フラワーカップ(G3)

中山競馬場 芝1800m 良

クッション値:10.9(やや硬め)

着順 馬名 タイム 着差 位置取り 上がり3F
ホウオウイクセル 1.49.2 3-3-4-2(先行) 35.4
エンスージアズム 1.49.4 1  1/4 7-5-7-6(中団) 35.3
ユーバーレーベン 1.49.4 ハナ 12-11-9-8(中団) 35.1

レースの上り:35.8


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9
今走 1.49.2 35.8 12.6 12.2 12.6 12.3 12.1 11.6 11.8 11.8 12.2
過去平均 1.48.70 35.6 12.6 11.8 12.1 12.4 12.1 12.2 12.1 11.4 12.1
0.2 0.0 0.4 0.5 -0.1 0.0 -0.6 -0.3 0.4 0.1

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去6走))

走破時計が例年平均よりも0.5秒ほど遅いのは、前半のペースが緩かったためだろう。

しかしレースの展開は単純なスローぺスではなく、前半1000mは比較的緩かったものの、残り800mでペースが一気に速くなり、そこから緩むことなく直線の急坂を向かえる。

そして急坂でもラップはそれほど落ち込まず、レースの上りも35.8とまずまず。

各馬そこそこのスピード持続力は必要になったレースだろう。


回顧

1着は5番人気のホウオウイクセル。

道中は3番手追走。

レースが動いた3角手前からもしっかり反応して4角は2番手の内。

直線も馬場の内目をしっかり伸びて、2、3着馬の強襲を凌ぎ切った。

2枠3番から終始内目の経済コース。

4角から直線の位置取りも2、3着馬とは大きく違った。

位置取りの差が勝敗を分けたような気もするが、最終週の中山芝Aコース。馬場の悪い内目を通って勝ち切ったあたり、パワーの片りんをのぞかせた。

 

2着は2番人気のエンスージアズム。

道中は中団の外にポジションを取って、4角は中団6番手の大外から直線に向く。

直線は馬群の外目を追い込んでくるが、およそ1馬身届かずの2着。

もう少し内目のポジションなら際どかったかも。

 

3着は1番人気のユーバーレーベン。

7枠13番から、道中は中団のやや後ろかげん。

道中は2着のエンスージアズムよりさらに外目を通り、4角もエンスージアズムの外、8番手で直線に向いた。

直線は馬群の外を追い込んで来るが、2着馬にはハナ差競り負けた。

馬場の良い外目を選んで通っているのかもしれないが、道中の位置取りがかなりの距離ロスを招いたいた感じ。

上りはメンバー2位の脚で追い込んでいるだけに、この馬も位置取りが敗因と言えそう。

 

3番人気のイズンシーラブリーは4着。

大外16番から果敢に先団に取りついて、道中は3番手。

4角は5番手の外で直線。

直線は坂の上りまでは粘っていたが、外枠から先行して、4角は外を回った分、あと少しが甘くなったのだろう。

 

全体的に、馬場の悪い内目を避けた馬たちが勝ち切れなかった印象。

荒れた馬場を走っても、パワーのある馬ならしのぎ切れる。

各コーナー外目を回る距離ロス、スタミナのロスと、荒れている馬場の内目を走る不利。

最終的にどちらのロスが多いのか?

それは馬の適正によっても違ってくるだろう。