2022年6月26日【宝塚記念】終了時点までのデータをもとに、オーソリティの好走パターンを分析。
Contents
- 1 オーソリティの距離適性
- 2 オーソリティの脚質
- 3 オーソリティのコース適正
- 4 オーソリティの持ち時計(ベストタイム)
- 5 オーソリティの重馬場適正
- 6 オーソリティの鉄砲実績(休み明け)
- 7 オーソリティの枠順適正
- 8 オーソリティの季節別着度数
- 9 オーソリティの斤量別着度数
- 10 オーソリティの好走体重
- 11 オーソリティの血統背景
- 12 オーソリティの近走
- 12.1 19/7/7 2歳新馬戦
- 12.2 19/9/22 芙蓉S(2歳オープン)
- 12.3 19/12/28 ホープフルS(G1)
- 12.4 20/3/8 弥生賞(G2)
- 12.5 20/5/2 青葉賞(G2)
- 12.6 20/11/8 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
- 12.7 20/12/27 有馬記念(G1)
- 12.8 21/2/20 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
- 12.9 21/5/2 天皇賞(春)(G1)
- 12.10 21/11/7 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
- 12.11 22/2/26 ネオムターフカップ(G3)
- 12.12 22/3/26 ドバイシーマクラシック(G1)
- 12.13 22/6/26 宝塚記念(G1)
オーソリティの距離適性
オーソリティはこれまでに芝1800m~芝2410mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(1-0-0-0)
- 芝2000m(1-0-1-1)
- 芝2100m(1-0-0-0)
- 芝2400m(1-0-1-0)※24110mを含む
- 芝2500m(2-0-0-1)
- 芝3200m(0-0-0-1)
- 芝3400m(0-1-0-0)
適距離は中距離~2400m前後だろう。
3000m越えも走れないことはないが、「天皇賞・春」の負けを見ると、タフな流れになるとスタミナが怪しい。
オーソリティの脚質
逃げ、先行脚質。
道中前目で競馬を進めて、終いもしっかり伸ばしてくる。
SP持続型。
左回りコースではまだ3着以内を外していない堅実さ。
オーソリティのコース適正
オーソリティの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 函館(1-0-0-0)
- 東京(3-1-0-0)
- 中山(1-0-1-2)
- 阪神(0-0-0-1)
- 中東(1-0-1-0)※いずれも左回り
大型馬なので、広いコース、長い直線で持ち味を発揮。
新馬戦を函館で勝利しているが、軽い重いで言えば、軽い芝を好みそう。
左右回りは;
- 右回り(2-0-1-3)
- 左回り(4-2-1-0)
右回りの勝利は「新馬戦」と2歳のOP「芙蓉S」。3着は重馬場で緩い流れの「弥生賞」。
古馬になってからの右回りは「有馬記念」2.0差の14着と、「天皇賞(春)」2.0差の10着。
古馬OPクラスでは、右回りは鬼門かもしれない。
オーソリティの持ち時計(ベストタイム)
オーソリティの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.54.9 1着(1.0差・函館)
- 芝2000m:2.02.2 5着(0.8差・中山)
- 芝2400m:2.23.0 1着(クビ差・東京)
- 芝2500m:2.31.6 1着(-0.2差・東京)
- 芝3200m:3.16.7 10着(2.0差・阪神)
- 芝3400m:3.31.2 2着(クビ差・東京)
(※海外遠征は除く)
オーソリティの重馬場適正
オーソリティの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 重(0-0-1-0)
血統だけ見ると、重い馬場はこなせそうな雰囲気だが、ここまでの走りでは「軽さ」が目立つ。
オーソリティの鉄砲実績(休み明け)
オーソリティの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(4-0-1-2)
叩いてからは;
- 2戦目(1-0-1-1)
- 3戦目(0-1-0-0)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
オーソリティの枠順適正
オーソリティの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-1-0-0)
- 5~9番(1-0-0-0)
- 10~14番(1-0-2-2)
- 15~18番(1-0-0-1)
先行脚質だけに、枠順は内目が欲しい。
オーソリティの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-1-0-2)
- 3~5月(春):(1-0-2-1)
- 6~8月(夏):(1-0-0-0)
- 9~11月(秋):(3-0-0-0)
オーソリティの斤量別着度数
- 54キロ(3-0-0-0)
- 55キロ(0-0-0-2)
- 56キロ(1-1-1-0)
- 57キロ(1-0-1-0)
- 57.5キロ(1-0-0-0)
- 58キロ(0-0-0-1)
オーソリティの好走体重
3着以内の体重は;
- 494~518キロ
(※海外遠征時の体重は不明)
オーソリティの血統背景
父は2011年の牡馬三冠、有馬記念、他G1を6勝したオルフェーブル(サンデー系ステイゴールド)。
母の父は「天皇賞(秋)」、「有馬記念」連覇のシンボリクリスエス(ロベルト系)。
母の母は2005年のオークス馬、シーザリオ。
シーザリオを母系に持つ近親馬にはエピファネイア(菊花賞、ジャパンカップ)、サートゥルナーリア(ホープフルS、皐月賞)など
オーソリティの近走
19/7/7 2歳新馬戦
函館 芝1800m 良
着順:1着(クビ差)騎手:池添謙一(54キロ)
6枠6番から3~4番手で追走。
残り600mで仕掛けて行って、4角では先頭を窺う勢い。
残り200m付近から抜け出して、10番ブラックホールには詰め寄られるがクビ差しのいでゴール。
中盤緩く、上りだけの競馬。
順当勝ち。
19/9/22 芙蓉S(2歳オープン)
中山 芝2000m 良
着順:1着(-0.6差)騎手:池添謙一(54キロ)
6頭立ての4番手から追走。
ゆったりした流れの中、3~4角で仕掛けて行って、直線を向くころには先頭に並びかける。
坂の上りで先頭を交わし、そのまま後続を突き放してゴール。
坂で一気に伸びた感じ。
上り時計はメンバー最速の33.8秒。
パワーを感じさせる走りだが、ペースはかなり緩かった。
19/12/28 ホープフルS(G1)
中山 芝2000m 良 13頭
着順:5着(2.02.2・0.8差)
騎手:池添謙一(55キロ)
7枠11番からのスタートだったが、スタート後に挟まれる不利で位置取りがいつもより後ろになった。
残り600mを切って一気に順位を押し上げて行って4角では4番手の外。
直線は馬場の中ほどを追い上げてくるが、早目のスパートが効いたのか、坂下から伸びを欠いた。
上り時計はメンバー4位の36.3秒。
スタート後、同じように挟まれて不利を受けたワーケアは3着に入っている。
不利があったとは言っても、ちょっと物足りない内容。
過去2走に比べて、ペースが一気に速くなったことが上がり時計に影響しているとすれば、先行きがあまり明るくない。
20/3/8 弥生賞(G2)
中山 芝2000m 重 11頭
着順:3着(2.03.3・0.4差)
騎手:L.ヒューイットソン(56キロ)
中団の前につけて、直線ではサトノフラッグの内側で食い下がるが、最後の坂で伸びきれなかった感じ。
レースは重馬場にしては締まった展開。
レースの上りも36.6秒かかっている。
このタフな展開で3着に粘れたことは収穫。
「ホープフルS」で0.3秒だったワーケアとの差も0.1秒まで詰めた。
20/5/2 青葉賞(G2)
東京 芝2400m 良
着順:1着(2.23.0・クビ差)
騎手:ヒューイットソン(56キロ)
道中は先団5番手。
向正面で少し順位を落とすが、4角は6番手で直線。
直線は外に進路を取って、ゴール前はヴァルコスとの追い比べをクビ差制してゴール。
かなり締まった展開を、前々からの競馬で勝ち切ったのは強い。
(この後骨折が判明して6ヵ月の休養)
20/11/8 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:1着(2.31.6・-0.2差)
騎手:ルメール(54キロ)
終始3番手でレースを進め、直線では残り300mあたりで抜け出すと、そのまま押し切ってゴール。
先行グループで掲示板に残ったのはこの馬1頭。
ハイラップの「青葉賞」を勝ち切った実力はやはり本物。
⇒2020年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
20/12/27 有馬記念(G1)
中山 芝2500m 良
着順:14着(2.37.0・2.0差)
騎手:川田将雅(55キロ)
道中は2~3番手で追走するが、4角ではすでに後退。
直線では見せ場なく終わる。
やはりこの馬、こういうパワー系の馬場は向いてなさそう。
21/2/20 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
東京 芝3400m 良
着順:2着(3.31.2・クビ差)
騎手:川田将雅(56キロ)
道中は先団。
4角3番手で直線に向き、直線では坂の途中でしっかりと抜け出して先頭に立ち、そのまま押し切るかと思われたが、グロンディオーズにゴール前ギリギリで交わされて2着。
好位抜け出しの王道パターンで勝ったかと思われたがあと一歩。
1番人気で勝ちに行き、ハンデも56キロを背負ってこの競馬なら勝ちに等しい。
21/5/2 天皇賞(春)(G1)
阪神 芝3200m(外⇒内)良
着順:10着(3.16.7・2.0差)
騎手:川田将雅(58キロ)
大外17番から道中は中団の後ろ11番手を追走。
3角を過ぎてスパートを開始、4角は7番手で直線に向き、直線は馬群の外から追い上げを計るが、良い脚は使えずに10着。
大外枠ということで、道中はいつもよりも順位を下げての追走となった。
それにしても、最後はちょっと見せ場なし。
展開がタフ過ぎたか?
(この後骨折が判明して6ヵ月の休養)
21/11/7 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:1着(2.32.4・-0.4差)
騎手:ルメール(57.5キロ)
6枠10番から道中は3~4番手追走。
4角も3番手で直線に向くと、残り400mの坂の上りでは早くも先頭に立ち、あとは後続を寄せ付けない走りで突き抜けた。
この流れなら楽勝だろう。
ハンデの57.5キロがちょっと心配だったが、この面子なら問題なかったようす。
⇒2021年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
22/2/26 ネオムターフカップ(G3)
キングアブドゥルアジーズ 芝2100m 良
着順:1着(2.06.7・-0.2差)
騎手:ルメール(57キロ)
内の2番ゲートからハナへ。
道中は後続に1馬身の差をつけて軽快に逃げる。
4角も抜群の手応えで直線に向き、直線は後続を寄せ付けない圧倒的強さでゴール。
まあ、サウジのG3、相手関係は手薄と見ていいだろう。
本番への脚慣らしといったところ。
22/3/26 ドバイシーマクラシック(G1)
メイダン 芝2410m 良
着順:3着(クビ-1/2 差)
騎手:ルメール(57キロ)
10番ゲートからハナへ。
直後にはシャフリヤールが続く。
4角も後続に1馬身半の差をつけて直線。
直線は内ラチ沿いから逃げ込みを計るが、残り200mでシャフリヤールに並びかけられ、これに食らいついては行くが、ゴール前、外からのユビアーの強襲もしのぎきれずに3着まで。
シャフリヤールとは斤量差0.5キロがあるにはあった。
メイダン競馬場の芝は軽い重いで言えば重い方だろうから、それらを考えると、まあよく走った方ではないか。
22/6/26 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m(内)良
着順:競争除外
オーソリティは、馬場入場後に疾病(右前肢跛行)を発症したため競走除外となった。