2021年1月16日【愛知杯】終了時点までのデータをもとに、センテリュオの好走パターンを分析。
Contents
- 1 センテリュオの距離適性
- 2 センテリュオの脚質
- 3 センテリュオのコース適正
- 4 センテリュオの持ち時計(ベストタイム)
- 5 センテリュオの重馬場適正
- 6 センテリュオの鉄砲実績(休み明け)
- 7 センテリュオの枠順適正
- 8 センテリュオの季節別着度数
- 9 センテリュオの斤量別着度数
- 10 センテリュオの連対体重
- 11 センテリュオの血統背景
- 12 センテリュオの近走
- 12.1 19/2/23 尼崎S(1600万下)阪神芝2200m
- 12.2 19/5/19 下鴨S(1600万下)京都芝2000m
- 12.3 19/6/9 マーメイドS(G3)阪神芝2000m
- 12.4 19/9/1 新潟記念(G3)新潟芝2000m
- 12.5 19/11/10 エリザベス女王杯(G1)京都芝2200m
- 12.6 20/1/18 愛知杯(G3・ハンデ)
- 12.7 小倉 芝2000m 重 16頭
- 12.8 20/3/8 大阪城S(L・ハンデ)
- 12.9 20/6/14 マーメイドS(G3・ハンデ)
- 12.10 20/9/27 オールカマー(G2)
- 12.11 20/11/15 エリザベス女王杯(G1)
- 12.12 21/1/16 愛知杯(G3・ハンデ)
- 13 センテリュオの次走
センテリュオの距離適性
センテリュオはこれまでに芝1800m~芝2200mまでの距離に使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(0-1-0-2)
- 芝2000m(3-2-0-4)
- 芝2200m(2-2-0-2)
適性が見込まれるのは芝2000mからか?
芝1800m
この距離は3歳500万条件で0.1差の2着、3歳の牝馬重賞「ローズS(G2)」で0.7差の7着。
いまだ勝ちはない。
血統背景を見れば芝の中距離はこなせそうなので、古馬になり、準OPを勝ち上がった今なら、また違った結果が出る可能性もある。
芝2000m
この距離は3勝、2着2回。
この馬の適距離と見て良いだろう。
芝2200m
2勝、2着2回で、「エリザベス女王杯(G1)」で4着がある。
1600万条件で0.3差の2着に敗れたときの、ルメール騎手のレース後のコメントは、「この距離はMAX」というものだった。
この距離自体は走りはするが、ギリギリの距離かもしれない。
センテリュオの脚質
センテリュオの脚質は、中団、もしくは後方から脚を使う「差し」が決め手になることが多い。
ディープ産駒らしく、脚が溜まれば32秒台の末脚で飛んでくる。
適距離の稍重までなら、末脚は確か。
ただ、ペースが締まると末脚が甘くなる傾向がある。
前半1000mが60秒以上の戦績が(4-5-0-2)なのに対して、前半1000mが60秒を切ったレースでは(1-0-0-6)。
唯一の勝ち鞍は500万条件戦で斤量が52キロだった。
センテリュオのコース適正
センテリュオの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 新潟(0-0-0-1)
- 中山(2-0-0-0)
- 中京(0-0-0-1)
- 京都(1-2-0-1)
- 阪神(1-3-0-4)
- 小倉(1-0-0-1)
阪神は内回りが(1-2-0-2)、外回りが(0-1-0-2)。
京都も内回りが(1-1-0-0)、外回りが(0-1-0-1)。
小回り、内回りが良い。
左回りが極端に少ないのが気にはなる。
センテリュオの持ち時計(ベストタイム)
センテリュオの各距離でもベストタイムは次の通り;
- 芝1800m:1.46.4 7着(阪神)
- 芝2000m:1.57.6 1着(小倉)
- 芝2200m:2.10.8 5着(阪神)
現状ベストの距離だと考えらえる芝2000mでは、1.57.6というまずまずの時計で勝利している。
ただこれは500万条件戦で斤量が52キロだった。
ペースが締まって終いが甘くなるセンテリュオなので、高速決着は不向きだと思う。
センテリュオの重馬場適正
センテリュオの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-1-0-1)
- 重(0-0-0-1)
重馬場の「愛知杯」では0.9差の5着。
鞍上のルメール騎手は、道悪では「進んでいかない」とコメント。
稍重馬場の「大阪城S」でも0.6差の5着。
鞍上の川田騎手は、こういう馬場は「進めなくなった」とコメント。
しかし同じ稍重の「オールカマー」ではハナ差の勝利。
「マーメイドS」では0.1差の2着。
道悪の程度にもよるのだろうが、決めつけは危険。
傾向としては、流れが落ち着いていれば、稍重でもそこそこ走ってはいる。
センテリュオの鉄砲実績(休み明け)
センテリュオの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(3-1-0-3)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-0-4)
- 3戦目(0-1-0-1)
- 4戦目(1-0-0-0)
- 5戦目~(0-1-0-0)
どちらかと言えば休み明けが狙い目。
センテリュオの枠順適正
センテリュオの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-2-0-2)
- 5~9番(2-3-0-4)
- 10~14番(0-0-0-1)
- 15~18番(0-0-0-1)
センテリュオの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-1-0-2)
- 3~5月(春):(1-2-0-1)
- 6~8月(夏):(1-1-0-1)
- 9~11月(秋):(1-1-0-4)
センテリュオの斤量別着度数
- 52キロ(1-0-0-0)
- 53キロ(0-1-0-1)
- 54キロ(4-3-0-3)
- 55キロ(0-1-0-1)
- 56キロ(0-0-0-3)
センテリュオの連対体重
- 446~472キロ
センテリュオの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系)。
母の父はエンドスウィープ(ミスプロ系フォーティーナイナー)。
エンドスウィープは米国で走り、ダートの短距離で活躍。
産駒に「桜花賞」「NHKマイルC」を勝ったラインクラフト、「秋華賞」「宝塚記念」「エリザベス女王杯」を勝ったスイープトウショウなど多数。
センテリュオの近走
19/2/23 尼崎S(1600万下)阪神芝2200m
着順:2着(0.3差)騎手:ルメール(54キロ)
着順は2着でも勝ったメールドグラースには約2馬身開けられている。
ルメール騎手がレース後のコメントで言ったように、この距離はギリギリの可能性が高い。
19/5/19 下鴨S(1600万下)京都芝2000m
着順:1着(0.2差)騎手:三浦皇成(54キロ)
距離はベストの芝2000m。コースも直線平坦の京都コース。
おまけにレースペースは超スロー。レースの上りも33.4秒。
8頭立の小頭数。後方で脚を溜めたセンテリュオは、上がり32.8秒の末脚で完勝。
ディープ産駒、切れ味勝負は強い。
19/6/9 マーメイドS(G3)阪神芝2000m
着順:4着(0.4差)騎手:北村友一(54キロ)
適距離も、馬場が稍重残りの力の要する馬場。
こう言う馬場では力が発揮できないセンテリュオ(前述)。
1~3着馬とはハンデ差もあり、4着と言えども決してデキ落ちの結果ではない。
19/9/1 新潟記念(G3)新潟芝2000m
着順:7着(0.7差)騎手:北村友一(53キロ)
外目の16番からスタートして、先手を取りに行って4番手からの競馬になる。
この日のレースは序盤が若干速め。
前目につけたのは良いが、道中は比較的外を回らされる展開。
直線伸びあぐねて7着に沈むが、これは;
- テンで外目の枠から脚を使ったこと
- 序盤のペースが速かったこと
- 道中外々を回ったこと
などが伸びあぐねた原因と考える。
OPに昇格して、初めての古馬との混合戦。
まずまずの走りとみた方がよさそう。
19/11/10 エリザベス女王杯(G1)京都芝2200m
着順:4着(0.3差)騎手:ルメール(56キロ)
スタート後は中団にポジションを取るが、ペースが遅いとみるやすぐに2角では順位を3番手にあげた。
このあたりのルメール騎手の体内時計はやはり一流。
直線では芝の外目を伸びてはくるが、前との差はさほど詰まらず。
しかし初めてのG1挑戦でこの着順は上出来。
騎手に依るところも大きいとは思うが。
20/1/18 愛知杯(G3・ハンデ)
小倉 芝2000m 重 16頭
着順:5着(2.02.0・0.9差)
騎手:ルメール(55キロ)
1枠2番スタートだが最後方からになる。
重馬場にしては速いラップを刻んだことで、後半は消耗戦の様相を呈してくる。
3角過ぎて進出を開始して、4角では1段となった馬群の後方あたり。
直線はジリジリと先頭との差を詰めてくるが、5着入線が精一杯。
やはりこの馬、道悪は走らない。
しかし力でもぎ取った5着。
20/3/8 大阪城S(L・ハンデ)
阪神 芝1800m 稍重 16頭
着順:5着(1.47.5・0.6差)
騎手:川田将雅(54キロ)
この馬場にしてはよく頑張っている方。
調子自体は良さそう。
20/6/14 マーメイドS(G3・ハンデ)
阪神 芝2000m 稍重
着順:2着(2.01.2・0.1差)
騎手:福永祐一(55キロ)
道中は中団の後ろあたりだが、内ラチ沿いぴったりのイン。
4角も11番手ながら内ぴったりで直線。
直線はインから鋭く伸びたが半馬身及ばず。
勝ったサマーセントはハンデ50キロ。
道悪で上がりも36.5秒と要したことを考えると、5キロ差でこの着順なら上々。
20/9/27 オールカマー(G2)
中山 芝2200m 稍重
着順:1着(2.15.5・ハナ差)
騎手:戸崎圭太(54キロ)
小頭数の9頭立て。
序盤は中団のやや後ろ7番手あたり。
4角も7番手で直線に向き、直線は馬群の外を猛然と追い上げてゴール前カレンブーケドールをハナ差差し切ってゴール。
ペースはかなり緩かったが、末脚勝負で勝利をもぎ取った。
20/11/15 エリザベス女王杯(G1)
阪神 芝2200m 良
着順:5着(2.10.8・0.5差)
騎手:戸崎圭太(56キロ)
道中は後方の内16番手くらいで追走。
3角を回って外目に出して進出開始。
4角14番手で直線に向き、直線は馬群の外目を追い込んでくるが、この位置からだと5着が精一杯。
道中のペースは前半1000mが59.3秒。
もう少し道中のポジションを上げていたとしても、終いが甘くなった可能性が高い。
21/1/16 愛知杯(G3・ハンデ)
中京 芝2000m 良
着順:11着(2.00.1・1.4差)
騎手:ルメール(56キロ)
道中は後方からだが、直線では脚を出せなかった。
外差しが決まりはじめていたので、いつものこの馬の脚ならそこそこ食い込めただろうが、プラス10キロはやはり重かったか?
あとはペース、左回りなどが敗因の可能性として考えらえる。
センテリュオの次走
次走は2月14日(日)、阪神競馬場 芝2200m(内)で行われる「京都記念(G2)」。
距離、コースともに適正条件にほぼ合致。
ペースさえ落ち着いてくれれば勝負になりそう。
ただ、叩き2走目の(0-0-0-4)は気になるところ。
回避して引退が決まったようす。