2023年1月5日【京都金杯】終了時点までのデータをもとに、ダイワキャグニーの好走パターンを分析(ダートは除く)。
Contents
- 1 ダイワキャグニーの距離適性
- 2 ダイワキャグニーのコース適正
- 3 ダイワキャグニーの脚質
- 4 ダイワキャグニーの重馬場適正
- 5 ダイワキャグニーの持ち時計(ベストタイム)
- 6 ダイワキャグニーの鉄砲実績(休み明け)
- 7 ダイワキャグニーのローテーション
- 8 ダイワキャグニーの枠順適正
- 9 ダイワキャグニーの季節別着度数
- 10 ダイワキャグニーの斤量別着度数
- 11 ダイワキャグニーの連対体重
- 12 ダイワキャグニーの血統背景
- 13 ダイワキャグニーの近走
- 13.1 19/3/10 東風S(OP)中山芝1600m
- 13.2 19/3/30 ダービー卿CT(G3)中山芝1600m
- 13.3 19/5/18 メイS(OP)東京芝1800m
- 13.4 19/9/1 新潟記念(G3)ハンデ戦
- 13.5 19/10/21 オクトーバーS(L)
- 13.6 19/11/24 ジャパンカップ(G1)
- 13.7 20/2/1 白富士S(L)
- 13.8 20/3/15 金鯱賞(G2)
- 13.9 20/5/10 新潟大賞典(G3・ハンデ)
- 13.10 20/6/14 エプソムC(G3)
- 13.11 20/10/11 毎日王冠(G2)
- 13.12 20/11/1 天皇賞(秋)(G1)
- 13.13 2021/1/17 日経新春杯(G2・ハンデ)
- 13.14 2021/2/7 東京新聞杯(G3)
- 13.15 21/4/25 マイラーズC(G2)
- 13.16 21/6/6 安田記念(G1)
- 13.17 21/10/10 毎日王冠(G2)
- 13.18 22/1/5 京都金杯(G3・ハンデ)
- 13.19 22/4/24 マイラーズC(G2)
- 13.20 22/10/22 富士S(G2)
- 13.21 23/1/5 京都金杯(G3・ハンデ)
ダイワキャグニーの距離適性
ダイワキャグニーはこれまでに、芝1600m~芝2400mの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(1-1-2-8)
- 芝1800m(5-1-0-4)
- 芝2000m(2-0-1-7)
- 芝2200m(0-0-0-1)
- 芝2400m(0-0-0-2)
1800~2000mの距離がいいが、1600mも侮れない。
ダイワキャグニーのコース適正
ダイワキャグニーの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 新潟(0-0-1-2)
- 東京(8-1-1-13)
- 中山(0-0-1-3)
- 中京(0-1-1-2)
- 阪神(0-0-0-2)
東京巧者。
芝のキャリア35戦を消化して、出走がこれだけの競馬場というのも珍しい。
右回りだと外に膨れる癖があるということなので、右回りよりは左回りということだろう。
関東圏以外での出走が少ないが、長距離輸送がNGという可能性も高い。
ダイワキャグニーの脚質
ダイワキャグニーの好走時の脚質は、「先行策」と、中団馬群からの「差し」が多いが、最近では「逃げ」ることも多くなった。
内枠に入ると、スッと先団につけて、そのまま押し切ることができるが、枠が中~外になると、中団からの競馬になりやすい。
好走する確率は、「先行策」の方が良いようなので、ダイワキャグニーの「枠順」には要注意。
ダイワキャグニーの重馬場適正
ダイワキャグニーの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-0-1)
- 重(0-0-0-2)
- 不良(1-0-0-0)
重馬場のジャパンカップではそこそこ逃げ粘り、不良馬場の「エプソムカップ」では勝ち切った。
道悪は走る。
ダイワキャグニーの持ち時計(ベストタイム)
ダイワキャグニーの各距離ごとのベストタイムは次の通り;
- 芝1600m:1.31.6 4着(0.2差・阪神)
- 芝1800m:1.45.1 4着(0.3差・東京)
- 芝2000m:1.58.3 1着(-0.4差・東京)
- 芝2200m:2.13.3 12着(1.5差・中京)
- 芝2400m:2.26.6 6着(0.7差・東京)
芝1800m、芝2000mなら、そこそこの時計勝負でも対応は可能だと思う(現状では東京限定)。
ダイワキャグニーの鉄砲実績(休み明け)
ダイワキャグニーの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-1-0-9)
叩いてからは;
- 2戦目(2-0-1-6)
- 3戦目(1-1-0-4)
- 4戦目(1-0-2-1)
- 5戦目~(1-0-0-2)
休み明け、叩いてから、などは関係なさそう。
ダイワキャグニーのローテーション
- 連闘(未)
- 中1週(未)
- 中2週(0-0-0-5)
- 中3~5週(1-0-3-4)
- 中6~8週(4-1-0-4)
あまり詰めて使うと力が出せない。
ダイワキャグニーの枠順適正
ダイワキャグニーの枠番別着度数は;
- 1~4番(2-0-1-8)
- 5~9番(3-1-0-11)
- 10~14番(3-1-1-2)
- 15~18番(0-0-1-1)
内外あまり気にしないデータだが、脚質的に、やはり内が欲しいだろう。
ダイワキャグニーの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-1-1-6)
- 3~5月(春):(3-0-2-6)
- 6~8月(夏):(1-0-0-2)
- 9~11月(秋):(3-1-0-8)
気候もあまり関係ない。
ダイワキャグニーの斤量別着度数
- 54キロ(0-0-0-1)
- 55キロ(2-0-0-0)
- 56キロ(3-1-3-10)
- 57キロ(3-0-0-3)
- 57.5キロ(0-1-0-3)
- 58キロ(0-0-0-5)
ダイワキャグニーの連対体重
- 484~502キロ
ダイワキャグニーの血統背景
父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ/NHKマイルC、日本ダービー)。
母の父はサンデーサイレンス。
ダイワキャグニーの近走
19/3/10 東風S(OP)中山芝1600m
着順:3着(0.2差)騎手:内田博幸(56キロ)
芝1600m、右回りという逆境で、0.2差の3着は立派。
調子の良さがうかがえる。
19/3/30 ダービー卿CT(G3)中山芝1600m
着順:9着(0.5差)騎手:石橋脩(57キロ)
2戦続けて適正条件外でのレースだが、やはり重賞では勝手が違う。
上のクラスではやはり東京コースの助けが必要か。
19/5/18 メイS(OP)東京芝1800m
着順:1着(-0.3差)騎手:内田博幸(57キロ)
適正条件が一番は嵌っているレース。
枠順も内枠ですんなり先団をキープ。
スローペースの展開にも恵まれて、残り200mから抜け出して他馬を寄せ付けず快勝。
距離、コース、枠順、位置取り、全てが嵌れば強い勝ち方。
19/9/1 新潟記念(G3)ハンデ戦
新潟 芝2000m 良
着順:16着(1.4差)騎手:内田博幸(57.5キロ)
中団からの競馬。
直線は外へ持ち出すが、見せ場無く大敗。
東京以外ではまったく力が出せない。
輸送競馬に問題があるのか? 環境の変化に敏感なのか?
19/10/21 オクトーバーS(L)
東京 芝2000m 良
着順:1着(クビ差)騎手:内田博幸(57キロ)
スローペースを2番手追走で、ゴール前クビ差を制してゴール。
3着までが前でレースを進めた3頭。
レベルはそう高くはないが、この馬は東京ではやはり強い。
19/11/24 ジャパンカップ(G1)
東京 芝2400m 重
着順:6着(0.7差)騎手:石橋脩(57キロ)
果敢にハナを切り、直線も残り200mまでは粘っていた。
結果も5着のユーキャンスマイルにクビ差の6着なら上々。
20/2/1 白富士S(L)
東京 芝2000m 良 14頭
着順:7着(1.59.7・0.6差)
騎手:内田博幸(58キロ)
2枠2番からハナを主張して行くが、3枠4番のドミナートゥスに競られてペースが速くなる。
直線残り200mまでは何とか粘っているが、そこまで。
テンのペースがかなり速かったことと、58キロの斤量も効いただろう。
20/3/15 金鯱賞(G2)
中京 芝2000m 良 12頭
着順:3着(2.02.0・0.4差)
騎手:内田博幸(56キロ)
4枠4番からハナへ。
前半1000mが63.6秒の超スローペースに持ち込んで、直線もなんとか粘り込んだ。
これくらいのペースなら、これくらいはやれる馬。
20/5/10 新潟大賞典(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m(外)良 16頭
着順:14着(2.00.1・1.5差)
騎手:内田博幸(57.5キロ)
そこそこ締まった流れになったが、その分上りもかかった。
道中は好位追走も、直線では精彩を欠く。
トップハンデ57.5キロが応えたのだろう。
20/6/14 エプソムC(G3)
東京 芝1800m 不良
着順:1着(1.47.7・-0.2差)
騎手:内田博幸(56キロ)
3枠6番から先団2~3番手で追走。
直線は逃げるトーラスジェミニを追って馬場の内目を追い上げる。
残り200mで先頭に並ぶと、あとは後続を寄せ付けずに完勝。
不良馬場ながらペースはそこそこ締まっていた。
レースの上りは36.5秒。
スタミナ、パワーの勝負で強さを発揮。
20/10/11 毎日王冠(G2)
東京 芝1800m 稍重
着順:2着(1.46.0・0.5差)
騎手:内田博幸(56キロ)
道中は先頭、2番手からは離れた3番手。
前が飛ばす展開で、ダイワキャグニーのポジションだと平均ペースぐらい。
4角も3番手で直線に向き、残り200mで先頭を捉えるが、後ろから来たサリオスにあっさりと交わされた。
得意の東京1800mで2着は死守したが、サリオスには3馬身離された。
ただ、去勢明けの初戦としては上出来。
さらなる飛躍があるのか?
20/11/1 天皇賞(秋)(G1)
東京 芝2000m 良
着順:6着(1.59.0・1.2差)
騎手:内田博幸(58キロ)
道中は2番手追走。
直線に入って速い上りにまったく抵抗できない様子。
このクラスでこの展開では厳しい。
2021/1/17 日経新春杯(G2・ハンデ)
中京 芝2200m 良
着順:12着(2.13.3・1.5差)
騎手:内田博幸(57.5キロ)
道中はミスディレクションに行かせて、自身は2番手追走。
4角を回って先頭に立つが、坂を上り切って一杯気味。
休み明け、斤量、距離、コースなど、敗因はいくらか考えられるが、やはりこの馬、東京以外だとガクッと信頼度が落ちる。
2021/2/7 東京新聞杯(G3)
東京 芝1600m 良
着順:14着(1.33.6・1.2差)
騎手:内田博幸(58キロ)
1枠1番の絶好枠からハナを切るが、直線では坂を上りきったあたりで一杯。
中2週のローテで久々の千六、58キロの斤量も堪えただろう。
21/4/25 マイラーズC(G2)
阪神 芝1600m(外)良
着順:4着(1.31.6・0.2差)
騎手:幸英明(56キロ)
スタート良く、道中は先団の5番手あたり。
4角も5番手の外で直線。
直線は馬群の外目から良い感じで伸びては来たが、ゴール前少し甘くなって4着まで。
それにしても約2年ぶりの右回りで、しかもこの馬にとっては少し忙しいと思われていたマイルの距離でこの走り。
輸送を経て、関西圏でそこそこの走りができたことも大きな収穫。
調子はかなり良さそう。
⇒2021年 読売マイラーズカップ(G2)のラップ分析&回顧
21/6/6 安田記念(G1)
東京 芝1600m(G1)
着順:11着(1.32.7・1.0差)
騎手:石橋脩(58キロ)
3枠3番からハナへ。
4角も先頭で直線に向き、直線も坂の上りまではなんとか粘っていたが、残り200mからはズルズルと後退。
良い感じで逃げてはいたが、その分最後は切れ味勝負になってしまった。
切れ味勝負になれば、このクラスでは通用しない。
21/10/10 毎日王冠(G2)
東京 芝1800m 良
着順:4着(1.45.1.・0.3差)
騎手:石橋脩(56キロ)
6枠8番からスタートよくハナを切るが、外からトーラスジェミニが主張したため、深追いはせず道中は2番手追走。
4角も先頭とは1馬身差の2番手で直線。
直線では坂の上りで追い出されて先頭に立つが、坂を上って残り100mあたりでダノンキングリー、シュネルマイスター、ポタジェに交わされて4着まで。
大好きな東京コースで力は出し切っていると思う。
上位3頭とは力の差だろう。
(このあと、「武蔵野S(ダート1600m・G3)」で0.9差の8着)
22/1/5 京都金杯(G3・ハンデ)
中京 芝1600m 良
着順:2着(1.33.0・0.1差)
騎手:幸英明(57.5キロ)
道中は2番手追走。
4角も2番手で直線に向くと、直線は馬場の3分どころから追い出しに入って、坂の上りで先頭を捉えると、そのまま押し切ってしまうかに見えたが、ゴール前、外から追い込んできたザダルに交わされての2着。
コース相性、距離、ハンデというところで評価を下げたが、ここは57.5キロでもしっかりと激走。
前走のダート競争が刺激になったか?
実力馬の刺激策にはやはり注意が必要。
(このあと、「フェブラリーS(ダート1600m・G1)」で1.9差の15着)
22/4/24 マイラーズC(G2)
阪神 芝1600m(外)稍重
着順:13着(1.35.2・1.9差)
騎手:三浦皇成(56キロ)
道中は先団3~4番手の外。
4角は3番手の外目で直線に向くが、直線に入って50mほどきたところで前が狭くなり左右の馬にぶつけられているような感じでアタマを上げていた。
見た目では、そこからまったく伸びを欠いて行った感じ。
ただ、もともと長距離輸送はよくない馬なので、これが敗因かどうかは分からない。
⇒2022年 読売マイラーズカップ(G2)のラップ分析&回顧
22/10/22 富士S(G2)
東京 芝1600m 良
着順:14着(1.33.7・1.7差)
騎手:M・デムーロ(56キロ)
【レース前寸評】
東京巧者。
このクラスならまだまだ警戒は必要だろう。
【結果】
道中は3番手追走。
4角も3番手で直線に向くが、直線は坂の頂上で一杯。
先行勢総崩れのレースなので、この着順は仕方ない。
23/1/5 京都金杯(G3・ハンデ)
中京 芝1600m 良
着順:14着(1.34.4・1.7差)
騎手:岩田康誠(58キロ)
道中は先団2番を追走。
4角も2番手で直線に向き、直線では坂の上りで一旦先頭に立つものの、坂を上り切ったあたりで一杯。
道中のペースが少し速かったとは言え、少し負けすぎ。
明け9歳だけに、もう往年の力は期待できない。