結果

第67回 アイルランドトロフィー府中牝馬S(G2)

東京競馬場 芝1800m 稍重

着順 馬名 タイム 位置取り 上がり3F
スカーレットカラー 1.44.5 14-14-14(後方) 33.2
フロンテアクイーン 0.2差 6-8-6(中団) 34.0
ラッキーライラック 0.3差 6-4-3(中団前) 34.3

レースの上り:34.3


ラップ分析

ラップタイム(上り:34.3)

  • 12.4 – 10.9 – 11.6 – 11.8 – 11.6 – 11.9 – 11.3 – 11.2 – 11.8

同コースオープンクラス良馬場条件(過去17走)(上り平均:34.2)

  • 12.8 – 11.2 – 11.7 – 12.0 – 11.9 – 11.9 – 11.2 – 11.3 – 11.7

稍重馬場にも関わらず、序盤、中盤と良馬場平均を大きく上回るペース。

昨日の「秋華賞」も稍重なのに前半は速かったが、秋華賞と大きく異なる点は上り3F。

秋華賞は前半無理をした分、上りはきっちりとラップが落ちた。

しかしこのレースは上りも34.3秒と、平均とさほど変わらない時計を計時した。

走破時計はレコードに0.3秒足りないだけの1.44.5。

昨年ディアドラが良馬場で出した1.44.7をも上回るタイム。

これは不可解。

おそらく、馬場状態は「稍重」でも、実際は走るのにさほどストレスのかからない「良馬場」状態だったのだと思う。

そう考えないと辻褄が合わない。

勝ったスカーレットカラーだけが超絶な重馬場適正を発揮して1.44.5のタイムを計時したならまだ分かるが、2着馬も0.2差、3着馬も0.3差で続いているところを見れば、馬場状態は良好だったと考える方が自然。


回顧

エイシンティンクルが少し離して逃げる展開。

馬場が「良馬場状態」だったとは言え、ペースとしてはそこそこ流れる展開だったことは確か。

そんな逃げ馬を、道中3~4馬身後ろから追走したラッキーライラック、フロンテアクイーンが、直線残り400mあたりで並びかけ、坂を上って残り200mで抜け出しにかかるが、何とその外から、スカーレットカラーが上がり33.2秒のもの凄い足で追い込んできて2頭を交わした。

ペースが流れていたとはいえ、レースの上りは34.3秒。

上りがかかっているわけではない。

それを後方14番手から追い込んだ末脚はかなりのもの。

展開が嵌ったというレベルの話ではないと思う。

フロンテアクイーンは得意の1800mで枠順にも恵まれ、ペースが流れたこともこの馬にとっては良かった。

展開が嵌ったと言うならフロンテアクイーンの方かもしれない。

ラッキーライラック、クロコスミアは外目の枠だったことに加え、道中前目にいて脚を使った分、ゴール前のあとひと踏ん張りが効かなかった印象。

プリモシーンはどうしたのか?

1600mがベストなのは分かるが、これは負け過ぎ。

大きなケガでなければ良いが。