2020年12月26日【阪神C】終了時点までのデータをもとに、フィアーノロマーノの好走パターンを分析。

フィアーノロマーノの距離適性

フィアーノロマーノはこれまでに芝1400m~芝1800mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1200m(1-0-0-2)
  • 芝1400m(1-2-0-3)
  • 芝1600m(4-0-0-3)
  • 芝1800m(1-0-0-2)

1600m前後が守備範囲で、ベストは現状では1600m。

1200mは初参戦の2020年「函館スプリントS」でも大きくは負けていない。

慣れればどうか?

フィアーノロマーノの脚質

フィアーノロマーノの好走時の脚質は、先行して押し切る競馬、中団に控えて直線差し切る競馬。

少々ペースが速くても、そのスピードを持続して押し切るスピードの持続力に秀でた馬。

消耗戦でも容易にバテないスタミナも魅力。

フィアーノロマーノの持ち時計(ベストタイム)

フィアーノロマーノの持ち時計は次の通り;

  • 芝1200m:1.07.9 4着(0.4差・函館)
  • 芝1400m:1.20.2 2着(0.8差・阪神)
  • 芝1600m:1.31.7 1着(クビ差・中山)
  • 芝1800m:1.47.0 1着(ハナ差・福島)

1600mの1.31.7は3月の中山としてはそこそこ速い時計。

ファイアーロマーノのコース適正

ファイアーロマーノの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(0-0-0-1)
  • 函館(0-0-0-1)
  • 福島(1-0-0-0)
  • 新潟(0-0-0-1)
  • 東京(0-0-0-3)
  • 中山(2-0-0-0)
  • 京都(1-0-0-3)
  • 阪神(3-2-0-1)

データ的には左回りが全くダメ(0-0-0-4)。

しかし、右回りでも京都は良くない。

京都での勝ちは新馬戦でのもの。

勝つ時は非常に強い勝ち方を見せるものの、負けるときは大敗も多い。

気分屋、ムラ馬、そんな印象が強い。

しかし、良績を上げている福島、中山、阪神というのは、どこか共通項がありそう。

阪神での3勝は内回りの1200mで1勝(京阪杯)、1400mで1勝(1600万下)と、外回りの1600mで1勝(1000万下)。2着2回も内回りの1400m(G2とG3)。

実は京都での1勝も内回りの1600m(新馬戦)。

そして中山でも2戦2勝。

小回り、内回りだと気分よく走るが、外回り、直線が長いと嫌気がさす。

データ的にはそうなっている。

フィアーノロマーノの重馬場適正

フィアーノロマーノの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(1-0-0-1)
  • 重(0-0-0-1)
  • 不良(未)

トビの大きな馬なので、道悪は割引かも。


フィアーノロマーノの鉄砲実績(休み明け)

フィアーノロマーノの10週以上(中9週)の休み明けでの戦績は;

  • (4-0-1-4)

この成績はほぼ、好走は中山か小回りコースで、凡走が外回りコース。

フィアーノロマーノのローテーション適正

  • 連闘(未)
  • 中1週(未)
  • 中2週(0-0-0-1)
  • 中3~5週(1-1-0-3)
  • 中6~8週(1-0-0-2)

中3週以下が(0-0-0-3)。

間隔はしっかり取った方がよさそう。

フィアーノロマーノの枠順適正

ファイアーロマーノの枠番別着度数は;

  • 1~4番(3-0-0-2)
  • 5~9番(3-1-0-4)
  • 10~14番(1-1-0-3)
  • 15~18番(0-0-0-1)

内目の枠の方が戦いやすそうなデータ。

フィアーノロマーノの斤量別着度数

  • 53キロ(1-0-0-0)
  • 54キロ(2-0-0-2)
  • 55キロ(2-0-0-1)
  • 56キロ(0-1-0-1)
  • 57キロ(2-1-0-4)
  • 58キロ(0-0-0-1)

フィアーノロマーノの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(3-1-0-2)
  • 3~5月(春):(2-1-0-3)
  • 6~8月(夏):(0-0-0-3)
  • 9~11月(秋):(2-0-0-2)

夏場が悪そうだが、これはたまたま。

気候にはそう敏感ではないだろう。


フィアーノロマーノの連対体重

  • 514~554キロ(繰り上げ2着は含まない)

フィアーノロマーノの血統背景

フィアーノロマーノは外国産馬。

父はファストネットロック(ND系デインヒル)。

ファストネットロックは豪州で走り、芝の1000~1200mで活躍。

母の父はライオンハート(ND系ストームキャット)。

ライオンハートは米国で走り、ダートの8.5~9FのG1で2勝。

フィアーノロマーノの近走

18/12/28 ファイナルS(ハンデ)

阪神 芝1400m(内回り)

着順:1着(0.2差)騎手:川田将雅(57キロ)

前半3Fが34秒フラットのハイペースを3~4番手で追走。

直線では残り200mで抜け出すと、最後は手綱をゆるめるような余裕のゴール。

レースの上り36.0秒の消耗戦を余裕で制してみせた。

斤量はトップハンデの57キロ。この競馬は強い。

19/3/30 ダービー卿CT(ハンデ)

中山 芝1600m 良

着順:1着(クビ差)騎手:川田将雅(55キロ)

前走に続き、今走も前半3Fが33.9秒のハイペース。

2番ゲートから好発を決めたフィアーノロマーノは、逃げるマルターズアポジーを先に行かせて好位の3~4番手を追走。

直線は早々に抜け出して坂を駆け上がり、ゴール前プリモシーンマイスタイルの追撃をなんとか振り切ってゴール。

ハイペースの消耗戦を2連勝。

19/6/2 安田記念(G1)

東京 芝1600m 良

着順:14着(1.2差)騎手:北村友一(58キロ)

10番ゲートから、スタートは良かったが行き脚がつかず、中団からの競馬になる。

直線に向いて伸びてくるかと思っても、なかなか伸びてこないどころかズルズルと失速。

左回りで東京コースは、この馬の凡走パターン。

19/11/17 マイルCS(G1)

京都 芝1600m 良 17頭

着順:13着(1.34.1・1.1差)

騎手:藤岡康太(57キロ)

番手で追走するが、直線残り200m付近で失速、後続に呑み込まれた。

やはり京都外回りはダメ。

19/12/21 阪神C(G2)

阪神 芝1400m 良 18頭

着順:2着(1.20.2・0.8差)

騎手:スミヨン(57キロ)

道中は中団、直線では馬群を縫ってするすると伸びてきた。

勝った馬が強かったので0.8差離されたが、この馬としては自分の競馬ができた。

内回りなら走る。

20/3/1 阪急杯(G3)

阪神 芝1400m(内)良 18頭

着順:2着(1.20.4・0.1差)

※不利を受けて着順繰り上がり

騎手:川田将雅(56キロ)

道中は中団の前あたり。

4角は6~7番手の内で直線に入り、直線も最内を狙って飛び込んで行くが、同じくそのスペースを狙ったダイアトニックに進路を塞がれる格好で手綱を引く。

立て直して追い出すが、ダイアトニックとの差は縮まらず3着まで。

この件でダイアトニックは降着となり、フィアーノロマーノが2着に繰り上がった。

引き続き内回りなら走るフィアーノロマーノ。

20/4/26 マイラーズC(G2)

京都 芝1600m(外)良 12頭

馬場入場後に右前肢跛行を発症したため競走除外。

外回りコースでの立ち回りを見たかったが、残念。

20/6/21 函館スプリントS(G3)

函館 芝1200m 良

着順:4着(1.07.9・0.4差)

騎手:藤岡康太(57キロ)

道中は中団のやや後ろ。

4角は外を回して直線で追い込んでくるが4着まで。

しかし初の1200mの距離としては大健闘。

ペースに慣れれば走ってくる可能性はある。

2020年 函館スプリントS(G3)のラップ分析&回顧

20/8/30 キーンランドC(G3)

札幌 芝1200m 重

着順:10着(1.12.1・1.5差)

騎手:藤岡康太(56キロ)

スタートから押して押して中団に取り付く。

3~4角で順位を押し上げて、4角は2番手、大外を回して直線。

しかし直線では早々に一杯、馬群に呑み込まれた。

重馬場が応えた感じ。

2020年 キーンランドカップ(G3)のラップ分析&回顧

20/11/29 京阪杯(G3)

阪神 芝1200m(内)良

着順:1着(1.08.2・-0.1差)

騎手:吉田隼人(57キロ)

道中は中団から、4角は外を回して直線に向き、直線も馬群の外目から追い上げて行き、ゴール前押し切ろうとするカレンモエをクビ差差し切った。

1200mの距離を3度目にして制して見せた。

走るコースには条件が付くが、ここは快勝。

1200mでも目処が立った。

2020年 京阪杯(G3)のラップ分析&回顧

20/12/26 阪神C(G2)

阪神 芝1400m(内)良

着順:9着(1.20.5・0.8差)

騎手:団野大成(57キロ)

道中は中団。

4角10番手で、直線は馬群の中から追い込んで来るが、前を捉えることはできなかった。

走りとしては、この馬の走りは出来ていると思う。

阪神コースで初めて3着以内を外したが、今回はこの馬にとっては時計が速すぎたのかも。

2020年 阪神カップ(G2)のラップ分析&回顧

次走、スワンS(G2)に向けて

次走は10月30日(土)、阪神競馬場 芝1400m(内) で行われる「スワンS(G2)」。

阪神1400mはほぼベストの条件。

約10ヵ月ぶりの長期休養明けとなるが、適条件なら休み明けでも走る馬。

軽視は禁物。

 

⇒その他、2021・スワンS(G2)の出走馬を分析