結果

2022年 5月8日(日)

第27回 NHKマイルカップ(G1)

東京競馬場 芝1600m 良

5月8日(日)東京競馬場の馬場状態傾向分析(芝)

着順 馬名 タイム 着差 位置取り 上がり3F
ダノンスコーピオン 1.32.3 7-6(中団前) 34.3
マテンロウオリオン 1.32.3 クビ 17-16(後方) 33.5
カワキタレブリー 1.32.4 クビ 15-14(後方) 33.8

レースの上り:34.9


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8
今走 1.32.3 34.9 12.2 10.5 11.4 11.5 11.8 11.1 11.5 12.3
過去平均 1.32.32 34.6 12.2 10.6 11.3 11.8 11.8 11.3 11.3 11.9
0.3 0.0 -0.1 0.1 -0.3 0.0 -0.2 0.2 0.4

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

前半は例年よりやや速いくらいのペース配分。

しかし後半、残り600mを切ってからの11.1秒の加速が速い。

これは先頭のトウシンマカオが、決め手勝負に持ち込まれないために、ここでまず突き放しておこうと考えたのかもしれない。

しかし11.1秒の加速は速すぎた。

思惑通りトウシンマカオは坂を上りきるあたりまでは先頭をキープできたが、残り150mあたりであえなく失速。

ラスト1Fが12.3秒かかってしまっていることから、後方からの2頭が2、3着に届いた。

全体的な流れとしては平均より少し速いくらいの流れだが、Lap6区間での-0.7秒の加速がきつかったがゆえに、Lap7、Lap8区間でちょっと時計を要してしまった。

レース全体としては、スピード持続系の瞬発力が求められたレースだったが、勝ったダノンスコーピオンは底力の質もなかなかのもの。


回顧

1着は4番人気のダノンスコーピオン。

大外18番から序盤は中団9番手の外。

3角手前からジワジワと順位を押し上げて行き、3角は中団の前目、7番手の外。

そして4角は中団の前、6番手の外で直線。

直線は馬群の外目に進路を取り、坂の上りでジワジワと先頭との差を詰めて行き、坂を上りきって残り150mあたりで逃げ粘るトウシンマカオを捉えると、あとは大外から追い上げて来たマテンロウオリオンの追撃をクビ差凌いでゴール。

大外枠から前目にポジションを取り、タフな上り3Fも前々で押し切っての強い勝ち方。

昨年の「朝日杯FS」からは確実に成長の跡がうかがえる。

この先この距離なら安定感はありそう。

ダノンスコーピオンの分析

 

2着は3番人気のマテンロウオリオン。

スタートやや出遅れて道中は後ろから2頭目、17番手を追走。

4角は16番手の大外に出して直線に向き、直線も馬群の大外から脚を伸ばしてくるが、クビ差届かずの2着。

1番枠でもあり、出遅れの程度もそんなに大きくはないことから、この騎乗はキメ打ちした可能性が高い。

嵌れば喝采だが、この極端な騎乗、クビ差の2着でどうか?

マテンロウオリオンの分析

 

3着は18番人気のカワキタレブリー。

道中は後方15番手を追走。

4角は14番手で直線に向くと、直線は進路を馬群の大外に取って追い出しにかかり、マテンロウオリオンと一緒に伸びてはくるが、突き抜けるまでには行かず、3着まで。

殿人気のまさかの激走。

「皐月賞」のジオグリフに続いてドレフォン産駒の大激走。

ちょっとこれは読めない。

カワキタレブリーの分析

 

1番人気のセリフォスは4着。

道中は先団5番手の内目を追走。

4角は6番手の最内で直線に向くと、直線は馬場の最内から追い出しにかかり、坂の上りでは先頭をうかがう勢いで伸びてきたが、ゴール前少し甘くなっての4着。

鞍上がコメントしているように、最内でまわりに他馬がいなかったことも伸びきれなかった要因にはなるだろう。

また、「朝日杯FS」からの直行ローテも影響がなかったわけではないはず。

いずれにしてもここは力負けではない。

次走に期待できる内容だったことは間違いない。

セリフォスの分析

 

2番人気のインダストリアは5着。

道中は中団馬群の外、10番手を追走。

4角は8番手の大外で直線に向くと、直線は馬群の外目から追い上げに入り、ダノンスコーピオンの背後からヒタヒタと脚を伸ばしてくるが、坂を上りきってからの伸びがイマイチだった。

左にもたれる感じは今回に限ってはなかったようだが、破壊力抜群の末脚は今回は影を潜めた。

瞬発力は一級品だが、持続力という点においてはまだまだなのかも。

インダストリアの分析