結果

2022年 11月20日(日)

第39回 マイルチャンピオンシップ(G1)

阪神競馬場 芝1600m(外)良

2022年11月20日 阪神競馬場の馬場状態傾向分析(芝)

着順 馬名 タイム 位置取り 上がり3F
セリフォス 1.32.5 14-13(後方) 33.0
ダノンザキッド 1  1/4 7-9(中団) 33.5
ソダシ 1/2 4-4(先行) 33.8

レースの上り:34.0


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8
今走 1.32.5 34.0 12.2 11.2 11.7 11.5 11.9 11.6 10.8 11.6
過去2走 1.32.30 33.4 12.5 11.1 11.7 12.0 11.7 11.1 10.8 11.6
0.6 -0.3 0.1 0.0 -0.5 0.3 0.5 0.1 0.0

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去2走))

序盤はピースオブエイトがハナを切るが、ペースはさほど上がらない。

この緩めの流れを嫌った番手のファルコニアが、600mを過ぎたあたりで先頭に立つ。

しかし、ラップが上がったのはこの600~800mの1Fだけで、ファルコニアはLap5の区間で即座に息を入れる。

しかし従来ペースアップするはずの続くLap6の区間までペースは落ち着いたまま。

ペースが上がり始めたのは直線を向いてからの残り400m。

これはもう、完全に中だるみのスローペース。

レースの上りが34.0秒を要しているのは、これは馬場のせいでもペースのせいでもなく、単に動き出しが例年より1F遅かっただけのこと。

そしてこの動き出しの遅さは、後方からの差し馬にとっては有利に働くことは言うまでもない。

今年の「マイルCS」は、瞬発力を武器とする馬にとっては願ってもない展開となったが、逆に、末脚だけの展開には不安を抱える馬にとっては、後手を踏むかたちとなった。


回顧

1着は6番人気のセリフォス。

道中は中団の後ろ、14番手の外目を追走。

4角は13番手の外で直線に向くと、直線は馬群の大外から追い上げに入り、坂の上りで前の14頭を一気のゴボウ抜き。

スローの瞬発力勝負。

大外の馬場もその末脚に勢いをつけた。

展開が向いた側面もあり、絶対的な強さが発揮されたか否かはまだ経過観察が必要。

セリフォスの分析

 

2着は8番人気のダノンザキッド。

道中は中団の7番手あたりを追走。

4角は9番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから、前にソダシを見るかたちで追い上げに入り、坂の上りでは狭い間を割って出てきてソダシを交わして先頭に立つが、ゴール前、大外からセリフォスの強襲に屈しての2着。

予定通りソダシは捉えたのだが、大外にもう一頭いた格好。

やはり瞬発戦になれば、サンデー系が1、2着。

ダノンザキッドの分析

 

3着は2番人気のソダシ。

道中は先団4番手。

4角も4番手で直線に向き、坂の上りでグイグイと先頭めがけて脚を伸ばしてくるが、ゴール前は切れ味不足。

この馬が負けるときはこういう展開。

ソダシの分析

 

1番人気のシュネルマイスターは5着。

道中は中団9番手の外目を追走。

4角も9番手の外で直線に向くが、エアロロノアに進路を塞がれるかたちで追い出しが少しだけ遅れた感じ。

進路が開いてから伸びてはくるが5着まで。

微妙なかけひきで追い出しが遅れた感じだが、スムーズでも、この切れ味勝負の展開では、勝ちは怪しかったかもしれない。

シュネルマイスターの分析

 

3番人気のサリオスは14着。

道中は中団のやや後ろ、11番手の内目を追走。

4角は13番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げに入るが、まったく見せ場は作れなかった。

昨年のこのレース、調教後からは4キロ減だが、今年は調教後から14キロ減。

マイルの距離では、万全でも上位に食い込めたかどうかは怪しいところだが、今回は長距離輸送にも問題があった可能性はある。

サリオスの分析