2019年7月21日【福島テレビOP】終了時点までのデータをもとに、リライアブルエースの好走パターンを分析していきます。

リライアブルエースの適正距離

リライアブルエースはこれまでに芝1400m~芝2000mの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

芝1400m(2-0-1-4)

芝1600m(1-3-1-3)

芝1800m(2-0-1-1)

芝2000m(0-0-0-1)

芝1400m

2勝、3着1回とまずまずの成績を残している。

1000万条件、1600万条件共に、芝1400mで勝ち上がっていることからも、この馬の最適距離である可能性が高い。

芝1600m

好走は多いが、勝ったのは500万条件戦での1勝のみ。

中京記念(G3)での3着は、レコードタイム1.32.3から遅れること0.3秒での3着だけに、このレースをみただけでは、芝1600mに適正ありと判断しがちだが、それはどうか?

このレースは前後半800mのペースバランスが+1.7とハイペースの流れ。

リライアブルエースは後方でじっくり脚を溜め、ハイペースの流れで上がり時計がかかったところを、直線ズバッと差し込んだにすぎない。

いわゆる「展開の利」を受けたかたちだ。

ハンデ54キロも微妙に背中を押したに違いない。

実際、これ以降もマイル重賞には参戦しているが、好走できていない。

OP特別の「米子S(阪神芝1600m)」では0.1差の2着にきているが、このレースは稍重馬場で行われ、リライアブルエースの走破時計も1.34.8と、稍重を考慮してもちょっと遅いタイムだ。

以上のことから、リライアブルエースにとっての芝1600mの距離は、時計を要する馬場状態や展開でのみ好走が期待できる距離だと考える。

芝1800m

6歳になって、良い意味でズブくなったのか? リライアブルエースは1800mの距離でも掛かることなく追走できるようになったようだ。

未勝利戦で勝って以来、ずっと出走のなかった芝1800mだが、久々に出走してきた「福島テレビオープン(福島芝1800m)」では勝利をおさめた。

だが、このレースも稍重馬場での施工。

走破タイムも、未勝利戦で計時した1.48.0をさらに下回る1.48.9。

この結果を見ても、芝1800mは芝1600mと同じく、時計がかかるという条件でのみ好走が期待できる距離だと判断せざるを得ない。

芝2000m

芝2000mは、500万条件で5着して以来出走はない。

データが乏しいので判断はつかないが、今後出走があったとしても、好走するにはおそらく、時計のかかる何らかの条件が必要になってくるだろう。


リライアブルエースの好走パターン

脚質

リライアブルエースの脚質は、「中団馬群からの差し」が決め手になることが多い。

ただ、1400mではそこそこの末脚を繰り出すが、それ以上の距離になると速い決め手がある馬ではないので、上がり時計のかかる展開や、力のいる馬場状態など、パワーを表現できる条件が加わらないと苦戦する傾向にある。

時計

芝1400mのレースなら、そこそこの速い時計なら対応できるが、それ以上の距離になると、余程展開が向かない限り、時計の速い決着には対応できていない。

馬場コンディション

時計のかかる馬場、力のいる馬場は大歓迎の口だろう。

道悪実績は稍重しか経験はないが、その内訳は;

稍重(2-1-0-1)

唯一の着外は、Hペースの展開で終始中団馬群の外々をまわって直線失速した「トリトンS(1600万下)」。

コース(競馬場)適正

リライアブルエースの競馬場ごとの成績は次の通り;

福島(1-0-0-0)

新潟(0-0-0-3)

東京(2-0-0-3)

中京(1-2-1-1)

京都(1-0-1-1)

阪神(0-1-1-1)

リライアブルエースの脚質を考えると、小回りで直線の短いローカル開催の方が、もっと走りやすいように思うが・・・。


リライアブルエースの近走診断

19/5/26 安土城S(OP) 京都芝1400m

着順:3着(0.3差) 騎手:中谷雄太(54キロ)

行き脚がつかずに後方からのレースになったが、道中順位を上げて、直線では最内をついて一旦は先頭へ。

だが、スタートのロスを道中追い上げた分、終いは甘くなった。

テンが速くなる展開では、どうしてもスタートで後手を踏む。

19/6/16 米子S(OP) 阪神芝1600m 稍重

着順:2着(0.1差) 騎手:中谷雄太(56キロ)

入りの遅い展開で容易に中団の前をキープ。

直線では外から追い詰めたがわずかに届かず。

時計のかかる馬場状態は大歓迎。

19/7/21 福島テレビオープン(OP) 福島芝1800m 稍重

着順:1着(クビ差) 騎手:吉田豊(56キロ)

中団で競馬をすすめ、直線は外から強襲して、クビ差交わしてのゴール。

レースの上がりは36.2秒。

こういう展開になると強い。