結果

第56回 農林水産省賞典小倉記念(G3・ハンデ)

小倉競馬場 芝2000m 良 14頭立て

着順 馬名 タイム 着差 位置取り 上がり3F
アールスター 1.57.5 6-6-7-9(中団) 34.8
サトノガーネット 1.57.7 1 13-13-14-12(後方) 34.3
アウトライアーズ 1.57.9 1 1/4 14-14-10-7(後方) 35.1

レース上り:35.2


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10
今走 1.57.5 35.2 12.0 10.8 11.3 11.8 12.2 12.2 12.0 11.5 11.7 12.0
過去平均 1.57.99 35.5 12.2 11.0 11.6 12.4 11.8 11.7 11.8 11.7 11.7 12.1
-0.3 -0.2 -0.2 -0.3 -0.6 0.4 0.5 0.2 -0.2 0.0 -0.1

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去7走))

走破時計としては過去平均より約0.5秒速い。

上りも過去平均と比べて0.3秒速い。

開幕週の小倉競馬場で、時計の出る馬場状態だったことは間違いない。

しかしレースのラップを見てみると、序盤はそこそこ速いラップを刻んでいるが、これは逃げたミスディレクションが、3番手以降をおよそ5~6馬身離して逃げていたことを考えると、3番手以降の馬にとっては、それほど速いペースでもなかったのではないか。

そして、逃げたミスディレクションも、800mを過ぎたあたりから徐々にペースを落とすので、馬群もギュッと詰まってくる。

後方にいたロードクエストがマクリ気味に上がって行くのが3角を過ぎたあたり。

3番手で先頭を窺っていた1番人気のランブリングアレーが、これに押し出されるかたちで4角先頭で直線に向いた。

ランブリングアレーは残り100mくらいまではそのまま押し切るかのように見えたが、残り100mで脚色が鈍り、後続に呑み込まれた。

同じく前目につけていた3番人気のサマーセントも直線入口で早くも一杯。

2番人気のサトノルークスはまあこんなものだろうが、持続力に長け、前目につけていた人気どころが意外にもろく直線で崩れた。

なぜか?

開幕週の速すぎる馬場に対応できなかったのかもしれないが、その他に原因はないか?

ロードクエストが早めに仕掛けたと言っても、すでに残り600mは切っていたし、全体のペースも、さっきも書いたように道中3番手以降の馬にとってはそんなに速いペースではなかったはず。

逃げたミスディレクションや、道中2番手のタニノフランケルが直線で失速するのは理解できるが、3番手以降の馬、それも人気どころがそろって崩れた。

あくまでも推測だが、これは当日の天候にあるのではないか?

日本列島、特に西日本は異常な暑さに見舞われていた。

ランブリングアレーは真夏の競馬は未経験で、当日の体重は-8キロ。

暑さの影響はなかったか?

サマーセントは6~8月の競馬は(1-0-0-3)。

どちらかと言えば秋~冬の方が成績は良い。

夏は牝馬が強いと言われるが、夏が苦手な牝馬も、そりゃいるだろう?


回顧

1着は10番人気のアールスター。

まだ3勝クラスも勝ち上がっていない2勝クラスからの格上挑戦。

道中は中団の内、直線も最内をうまくさばいて突き抜けた。

軽ハンデも効いただろうが、メンバーに恵まれた感も否めない。

ちなみに6~8月の競馬は今回を含めて(2-2-0-1)。

 

2着は6番人気のサトノガーネット

後方待機で直線は馬場の大外からメンバー最速の上りで脚を伸ばした。

前が軒並み失速したのだから、この結果もうなずける。

6~8月の競馬は今回込みで(2-1-0-3)。

 

3着は13番人気のアウトライアーズ。

この馬も後方から直線大外を通って伸びて来た。

上りは35.1秒でメンバー3位の脚。

6~8月の競馬は今回込みで(1-1-1-4)。

 

当サイトが「小倉記念の過去10年を分析」で推奨したノーブルマーズは5着に敗れた。

この馬の場合は天候は関係ない。

走破時計が速すぎた。