結果

2022年 10月23日(日)

第83回 菊花賞(G1)

阪神競馬場 芝3000m(内)良

2022年10月23日 阪神競馬場の馬場状態傾向分析(芝)

着順 馬名 タイム 位置取り 上がり3F
アスクビクターモア 3.02.4(R) 2-2-2-1(先行) 36.9
ボルドグフーシュ ハナ 12-13-10-4(中団後ろ) 36.3
ジャスティンパレス 1/2 8-6-6-4(中団前) 36.5

レースの上り:37.0


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10 Lap11 Lap12 Lap13 Lap14 Lap15
今走 3.02.4 37.0 12.3 10.9 11.7 11.9 11.9 12.1 12.6 13.3 12.6 12.1 12.1 11.9 11.9 12.2 12.9
昨年 3.04.6 35.1 12.5 11.1 11.5 12.1 12.8 12.6 12.8 14.3 13.1 12.6 12.4 11.7 11.5 11.4 12.2
1.9 -0.2 -0.2 0.2 -0.2 -0.9 -0.5 -0.2 -1.0 -0.5 -0.5 -0.3 0.2 0.4 0.8 0.7

 

比較対象は、タイトルホルダーが勝った昨年の「菊花賞」。

逃げたセイウンハーデスが序盤、中盤と後続に3~4馬身の差をつけていたが、それでも2番手は昨年のタイトルホルダーが逃げたときのラップに近い。

しかも、昨年のタイトルホルダーは、中盤でかなり大きく息を入れたが、今年はそれがない。

なので2番手で追走していたアスクビクターモアは、一貫して12秒台中盤のラップを刻みつつ、残り1000mからはさらにギアを上げて12秒台前半、そして残り800mを切ると11秒台に突入して4角では早くも先頭。

さすがに最後の200mは12.9秒を要したが、この流れを2番手追走から押し切るスタミナはかなりのものと推察する。

今年の「菊花賞」はスタミナなしでは上位にこられないレース。

3着馬と4着馬とは5馬身の差があるように、上位3頭とそれ以下ではスタミナの絶対値が大きくかけ離れているのだろう。


回顧

1着は2番人気のアスクビクターモア。

詳細はラップ分析で書いたのでここでは省くが、現状ではあのタイトルホルダーに引けをとらない能力を有している可能性が高い。

今後の活躍に期待。

アスクビクターモアの分析

 

2着は7番人気のボルドグフーシュ。

スタート少し出遅れて、道中は中団の後ろ、13番手あたりを追走。

2周目の3角手前あたりからジワジワと動き始めて、3~4角では外を回して進出を開始し、4角は4番手の外で直線に向くと、直線は先に抜け出していたジャスティンパレスと馬体を併せての追い上げ。

ジワジワと先頭との差を詰めて行き、ゴール前ではジャスティンパレスをわずかに交わすと、アスクビクターモアにハナ差迫ったところがゴール。

この馬もかなり長い距離で良い脚を使ってきた。

相手関係が強くなっても、展開がタフになっても、どんな状況でも繰り出せる末脚には脱帽。

ボルドグフーシュの分析

 

3着は4番人気のジャスティンパレス。

外枠17番から、道中は中団のやや前目、6番手あたりを追走。

3~4角で進出を開始しようとしたときに、少し前が詰まって手が止まる場面があった。

直線手前で前がばらけると、一気のゴーサインに反応して、4角4番手で直線に向くと、直線は外から追い上げて来たボルドグフーシュと馬体を併せての追い比べ。

坂の上りでは前との差を詰めては行ったが、ゴール前少し甘くなって3着まで。

3~4角スムーズならば2着はあったかも。

いずれにしてもこの馬も、いいスタミナと終いの脚を持っていそう。

ジャスティンパレスの分析

 

1番人気のガイアフォースは8着。

1枠1番から道中は中団のやや前、6~7番手の最内を追走。

3~4角では若干前が詰まっていたが、4角は4番手の最内で直線。

直線は、直線入口では一瞬伸びかけたように見えたが、坂の上りで失速。

1枠1番から終始最内を回ったアドバンテージが生かされなかった。

鞍上は敗因に距離を匂わせているが、どうか?

ガイアフォースの分析

 

3番人気のドゥラドーレスは4着。

スタート少し出遅れて、道中は中団の後ろ、12番手あたり。

3~4角で外を回して進出を開始して、4角は9番手の外で直線。

直線は前にボルドグフーシュを見るかたちで追い上げを計るが、なかなか伸びきれず。

それでもバテることなく4着は確保。

この馬の場合は、距離が少し長いのだろう。

ドゥラドーレスの分析