結果

2021年 10月3日(日)

第55回 スプリンターズS(G1)

中山競馬場 芝1200m 良

クッション値:9.3(標準)

10月3日(日)中山競馬場の馬場状態傾向分析(芝)

着順 馬名 タイム 着差 位置取り 上がり3F
ピクシーナイト 1.07.1 3-2(先行) 33.4
レシステンシア 1.07.4 2 4-4(先行) 33.5
シヴァージ 1.07.4 5-5(中団前) 33.4

レースの上り:33.8


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6
今走 1.07.1 33.8 11.7 10.6 11.0 11.1 11.3 11.4
過去平均 1.07.74 34.3 11.8 10.4 11.1 11.2 11.3 11.8
-0.5 -0.1 0.2 -0.1 -0.1 0.0 -0.4

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

時計的には過去平均よりも0.6秒ほど速いことになるが、モズスーパーフレアは過去2年の「スプリンターズS」においても、同じくハナを切っている。

過去2年のラップの推移はこういう感じ。

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6
2019年 1.07.1 34.3 11.9 10.1 10.8 11.3 11.2 11.8
2020年 1.08.3 35.5 11.9 10.1 10.8 11.5 11.9 12.1

今年の前半600mが明らかに緩いことが分かる。

今年の中山の馬場が、時計の出やすい馬場コンディションだったことを考え併せると、今年の「スプリンターズS」は、スローの瞬発力勝負に近い展開だったように思う。

モズは大外から勝ちを意識するあまり、ペースを落とし過ぎたのではないか?


回顧

1着は3番人気のピクシーナイト。

道中は3番手追走から、4角は2番手で直線に向くと、直線は馬場の内目から坂の上りで逃げるモズスーパーフレアを捉えると、そこから一気に突き抜けた。

有力馬の中では一頭だけ内枠というアドバンテージはあったものの、好位から抜け出す強い競馬を見せた。

まだ3歳、これからの上積みが大いに期待できる。

ピクシーナイトの分析

 

2着は2番人気のレシステンシア。

外枠12番から道中は4番手。

4角も4番手で直線に向き、勝ったピクシーナイトの直後から追い出しにかかるが、ピクシーナイトとの差は詰まるどころか離される一方。

ゴール前は内から脚を伸ばしたシヴァージに頭差まで詰め寄られたが何とか2着は確保。

この馬はどちらかと言えばスピード持続型、キレ味勝負ではやや見劣る。

前半のペースがもう少し流れていれば、ゴール前はもう少し際どかったかもしれない。

レシステンシアの分析

 

3着は10番人気のシヴァージ。

道中は中団の前、5番手の内を追走。

4角も5番手の内で直線に向くと、直線は内ラチ沿いからスルスルと抜け出してきて、レシステンシアに頭差迫ったところがゴール。

もともと確実な末脚は持っている馬。

1番ゲートからちょうど良いポジションで追走し、ペースが緩かったこともあり、最後は自慢の末脚が弾けた。

枠順、ペース、馬場の三つが上手くかみ合った3着だろう。

シヴァージの分析

 

1番人気のダノンスマッシュは6着。

道中は中団の前、5番手の外。

3~4角での手応えがあまり良くない感じで、4角は6番手の外で直線。

直線は馬群の外目から追い上げを計るが、バテず伸びずでゴールになだれこんだだけに終わった。

ちょっと不可解な負け方。

休み明けは苦にしない馬だが、これまでの最長が中14週で約3ヵ月ちょっと。

今回は中22週で約5ヵ月ちょっと。

敗因を探るならこれくらいだろうが、前走の香港での敗戦も含めて、ちょっとムラっぽい馬になりつつある。

ダノンスマッシュの分析

 

4番人気のジャンダルムは11着

スタートは五分に出て、道中は中団の後ろ、10番手あたり。

4角は11番手の外で直線に向くが、直線では良い脚は繰り出せず。

外を回して追い込んでくる馬には不利な馬場ではあった。

詰めて使った影響も出たのかもしれない。

ジャンダルムの分析

 

5番人気のモズスーパーフレアは5着。

大外16番からハナを切った。

ビアンフェが主張しなかったことで、マイペースの逃げは打てたが、そのことがアダになったような気もする。

モズスーパーフレアはこれまでに、レースの上りが33秒台と言うレースは3勝クラスで1鞍だけ。

そのときはハンデ52キロで勝ち切ってはいるが、基本的には速い上りは苦手なのだろう。

モズスーパーフレアの分析