結果
2023年 10月22日(日)
第84回 菊花賞(G1)
京都競馬場 芝3000m(外)良
着順 | 馬名 | タイム | 位置取り | 上がり3F |
① | ドゥレッツァ | 3.03.1 | 1-1-3-2(先行) | 34.6 |
② | タスティエーラ | 3 1/2 | 9-11-9-8(中団) | 34.8 |
③ | ソールオリエンス | 1 1/2 | 11-12-12-8(中団後ろ) | 35.1 |
レースの上り:34.9
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 | Lap9 | Lap10 | Lap11 | Lap12 | Lap13 | Lap14 | Lap15 | |
今走 | 3.03.1 | 34.9 | 12.7 | 11.7 | 11.1 | 12.3 | 12.6 | 12.9 | 13.1 | 13.0 | 12.8 | 12.3 | 12.1 | 11.6 | 11.7 | 11.4 | 11.8 |
過去平均 | 3.04.96 | 35.2 | 12.8 | 11.7 | 11.9 | 12.7 | 12.3 | 12.5 | 13.3 | 13.0 | 12.4 | 12.6 | 12.5 | 12.1 | 11.8 | 11.6 | 11.8 |
差 | -0.3 | -0.1 | 0.0 | -0.8 | -0.4 | 0.3 | 0.4 | -0.2 | 0.0 | 0.4 | -0.3 | -0.4 | -0.5 | -0.1 | -0.2 | 0.0 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))
序盤は平均的な流れでレースは始まるが、ドゥレッツァが掛かり気味に上がって行ったところから400mほど、ペースが一気に速くなる。
しかし正面スタンド前に来て、ドゥレッツァも落ち着きを取りもどし、そこからまたペースは急激に落ちる。
2角を迎えて、13秒台のラップが2区間続いたことから、パクスオトマニカがドゥレッツァを交わして先頭に立つ。
向正面の中ほどで、3番手で追走していたリビアングラスもドゥレッツァを交わして先頭を追う。
ここらあたりからペースが0.5秒ほど上がって行って、3角の坂の頂上付近でリビアングラスがパクスオトマニカを交わして先頭。
坂の下りに入って、ペースはさら0.5秒ほど上がる。
ここで、最内の3番手でじっとしていたドゥレッツァも動いて行って4角。
直線入口からリビアングラスは11.4秒のラップで後続を突き放しにかかるが、ドゥレッツァは離されるどころか残り200mの手前でそんなリビアングラスをあっさりと抜き去って先頭。
そこからはもうドゥレッツァの独壇場。
中団、後方で脚を溜めていた人気馬2頭がドゥレッツァを交わしにかかるが、その差は詰まらず、ドゥレッツァが後続に3馬身半の差をつけて圧勝のゴール。
中盤で緩いラップが1000mほど続いたとは言え、序盤のラップは速く、後半も、残り1200mあたりから加速し始めていることを考えると、そこそこのSP持続力、スタミナがなければ苦しい流れだっただろう。
勝ったドゥレッツァの上り3Fはメンバー最速の34.6秒。
今年の「菊花賞」は、この馬の強さだけが際立った。
回顧
1着は4番人気のドゥレッツァ。
詳細は「ラップ分析」の通りだが、遅れてきた「超新星」は、長距離以外のカテゴリーでもその力を示せるか否かが非常に興味深い。
2着は2番人気のタスティエーラ。
道中は中団の9番手あたりで折り合いに専念。
2周目の3角から坂の下りで各馬動いて行ったところでは反応が鈍く順位を下げるが、4角で内に切り込んで行って、直線入口は8番手。
直線は馬群の真ん中、進路がしっかり開いた馬場の4分どころから追い上げに入り、懸命に先頭を追うが、その差は詰まらず。
ダービー馬の面目は保ったが、ちょっと差が開いてしまった。
道中の位置取りが、いつもよりは明らかに後ろ目だった。
もう少し前目で勝負できていれば結果は違ったのか?
⇒タスティエーラの分析
3着は1番人気のソールオリエンス。
道中は中団の後ろ、12番手あたりを追走。
2周目の3角では15番手あたりまで順位を落とすが、下り坂から進出を開始して、4角は8番手の大外で直線。
直線は馬群の大外から追い上げを計り、良い脚で伸びてはくるが3着まで。
やはりこの馬は、終いの脚がそれほど切れる馬ではないと思う。
世代間の戦いでは上位に来れたが、古馬に混じってどうか?
⇒ソールオリエンスの分析
3番人気のサトノグランツは10着。
道中は中団の後ろ、11番手あたり。
前にタスティエーラを見るかたちでレースを進めているように見えたが、2周目の3角手前では16番手まで順位を落とし、3~4角の坂の下りで進出して行って、4角は12番手の大外で直線。
直線は馬群の大外、ソールオリエンスの直後から追い上げを計るが、伸びずバテず。
ちょっとチグハグな競馬になった印象だが、この馬も道中のポジションを下げすぎると力が出せない感じ。
今回は3000mの距離も少し長かったか?
⇒サトノグランツの分析