2023年4月2日【大阪杯】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ポタジェの好走パターンを分析。

ポタジェの距離適性

ポタジェはこれまでに芝1800m~芝2500mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1800m(1-0-1-1)
  • 芝2000m(5-4-1-5)
  • 芝2200m(0-0-0-2)
  • 芝2500m(0-0-0-1)

現状では2000mがベスト。

2200mは少し長そう。

ポタジェの脚質

前目につけての好位差し切り、中団あたりに控えて終いを伸ばす競馬。

どちらも強そうだが、「一瞬のキレ」より「スピードの持続力」で勝負するタイプのように見える。

上りはかかった方がいいタイプで、スローの上りだけの競馬になれば後手を踏む。

レースの上りは、33秒台、34秒前後では厳しい。

ポタジェのコース適正

ポタジェの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(未)
  • 函館(未)
  • 福島(未)
  • 新潟(0-1-0-0)
  • 東京(1-1-1-3)
  • 中山(1-0-0-2)
  • 中京(0-0-1-2)
  • 京都(0-1-0-0)
  • 阪神(3-1-0-2)
  • 小倉(1-0-0-0)

どちらかと言えば、小回り、内回り向きのような感じ。

ポタジェの持ち時計(ベストタイム)

ポタジェの持ち時計は次の通り;

  • 芝1800m:1.44.6 6着(東京)
  • 芝2000m:1.57.8 1着(小倉)
  • 芝2200m:2.11.5 11着(阪神)
  • 芝2500m:2.34.5 12着(中山)

現状では、あまり速い時計では厳しそう。

ポタジェの重馬場適正

ポタジェの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(未)
  • 重(1-0-1-0)
  • 不良(未)

割引は必要なし。


ポタジェの鉄砲実績(休み明け)

ポタジェの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(2-1-1-4)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-1-1-4)
  • 3戦目(2-1-0-1)
  • 4戦目(1-0-0-0)
  • 5戦目~(未)

ポタジェのローテーション適正

  • 連闘(未)
  • 中1~2週(1-0-0-3)
  • 中3~5週(2-2-1-0)
  • 中6~8週(0-1-0-2)

ポタジェの枠順適正

ポタジェの枠番別着度数は;

  • 1~4番(1-1-0-2)
  • 5~9番(4-2-1-4)
  • 10~14番(1-1-1-2)
  • 15~18番(0-0-0-1)

ポタジェの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(1-0-0-2)
  • 3~5月(春):(1-2-1-3)
  • 6~8月(夏):(2-1-0-1)
  • 9~11月(秋):(2-1-1-3)

7~8月の暑い時期にも2勝を挙げている。

ポタジェの斤量別着度数

  • 54キロ(3-1-0-0)
  • 55キロ(2-1-0-0)
  • 56キロ(0-2-2-2)
  • 57キロ(1-0-0-1)
  • 58キロ(0-0-0-5)
  • 59キロ(0-0-0-1)

ポタジェの好走体重

3着以内の体重は;

  • 448~472キロ

ポタジェの血統背景

父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、春天、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念)。

母のジンジャーパンチは米国で走り、ダートG1を6勝。主戦場はダート7~10F(約1400~2000m)。

母の父はオーサムアゲイン(ND系ヴァイスリージェント)。

オーサムアゲインは米国で走り、ダートG1を2勝。主戦場はダートの8~10F(約1600~2000m)。

半姉には中央競馬の芝の重賞を4勝したルージュバックがいる(父はマンハッタンカフェ)。この馬の主戦場は芝の1800~2200m。

ポタジェの近走

21/3/14 金鯱賞(G2)

中京 芝2000m 重

着順:3着(2.01.9・0.1差)

騎手:北村友一(56キロ)

道中3番手追走から、4角も3番手の外で直線。

直線は馬群の外目からジワジワと追ってくるが、先頭との差はあまり詰まらず。

ゴール前、グローリーヴェイズは交わしたものの、外からきたデアリングタクトに差されて3着。

重賞初挑戦としてはタフな流れでよく踏ん張った。

瞬発戦より持久戦になったことも、この馬には良かった。

2021年 金鯱賞(G2)のラップ分析&回顧

21/5/9 新潟大賞典(G3・ハンデ)

新潟 芝2000m 良

着順:2着(1.59.3・クビ差)

騎手:西村淳也(56キロ)

道中は中団7番手。

4角も7番手で直線に向き、馬群の真ん中から差し脚を伸ばすがクビ差の2着。

ゴール前、サンレイポケットに一度交わされたが、再度食らいつく勝負根性と底力は大したもの。

相手とは斤量1キロ差。

力のあるところはしっかりと示した。

2021年 新潟大賞典(G3)のラップ分析&回顧

21/10/10 毎日王冠(G2)

東京 芝1800m 良

着順:3着(1.45.0・0.2差)

騎手:吉田隼人(56キロ)

道中は先団4番手。

4角も4番手で直線に向き、直線はダノンキングリーに交わされてからも必死に食らいついて、前で粘るダイワキャグニーを交わしたところがゴール。

SP持続力のあるところはしっかり示したが、まだ上位2頭とは力の差がある。

2021年 毎日王冠(G2)のラップ分析&回顧

21/10/31 天皇賞(秋)(G1)

東京 芝2000m 良

着順:6着(1.58.7・0.8差)

騎手:川田将雅(58キロ)

2枠4番から道中は3番手の内。

4角も3番手の内で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い出しにかかり、坂の上りまでは先団に食らいついていたが、残り200mを切ってからは前の馬とは脚色が違った。

レースはハイレベルな瞬発戦。

切れ味勝負ではこうなるのも仕方はない。

2021年 天皇賞(秋)(G1)のラップ分析&回顧

22/1/23 アメリカJCC(G2)

中山 芝2200m 良

着順:5着(2.13.1・0.4差)

騎手:川田将雅(56キロ)

道中は中団7番手あたりを追走。

4角は勝ったキングオブコージと同じような位置取りの8番手だが、こちらは内目。

直線は馬群の中ほどから追い上げに入るが、伸び脚がイマイチといった感じで5着まで。

追い切りでは3歳の1勝馬に後れを取っていたが、今回は休み明けで本調子ではなかったと見るか? 初めての2200mの距離が微妙とみるか?

2022年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧

22/3/13 金鯱賞(G2)

中京 芝2000m 良

着順:4着(1.58.0・0.8差)

騎手:吉田隼人(56キロ)

道中は後方から2~3番手あたりを追走。

4角も12番手で直線に向くと、直線は馬群の大外から追い上げに入り、直線もジワジワと伸びてはきているが、0.8差の4着まで。

いつもとは違う後方からの競馬で上りメンバー最速も、0.8差ならあまり評価できない。

2022年 金鯱賞(G2)のラップ分析&回顧

22/4/3 大阪杯(G1)

阪神 芝2000m(内)

着順:1着(1.58.4・-0.1差)

騎手:吉田隼人(57キロ)

道中は中団の前、5番手の内を追走。

4角は4番手で直線に向くと、直線は馬群の外に進路を取って追い上げに入る。

坂の上りで、先に抜け出していたレイパパレに迫り、ゴール前でクビ差交わしてのゴール。

距離、コースともにベストの条件で、展開もこの馬向きのタフな流れになったのが良かった。

強い競馬、完勝と言える。

2022年 大阪杯(G1)のラップ分析&回顧

22/6/26 宝塚記念(G1)

阪神 芝2200m(内)良

着順:11着(2.09.7・差)

騎手:(58キロ)

大外18番から道中は後方12番手を追走。

4角は11番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計るが見せ場なし。

「返し馬から前走とは明らかに違った」とは鞍上のコメントだが、大外枠から距離も長かったのだと思うが。

2022年 宝塚記念(G1)のラップ分析&回顧

22/10/9 毎日王冠(G2)

東京 芝1800m 良

着順:6着(1.44.6・0.5差)

騎手:吉田隼人(58キロ)

【レース前寸評】

レースの上りさえ速くなり過ぎなければ、いい勝負はしてくる馬だが、一頭だけ、別定重量58キロがネック。

【結果】

道中は中位の4~5番手。

4角は5番手で直線に向くが、伸びずバテずの6着まで。

58キロの斤量も効いただろうが、レースの上りが34.4秒ではこの馬にはちょっときつい。

2022年 毎日王冠(G2)のラップ分析&回顧

22/10/30 天皇賞(秋)(G1)

東京 芝2000m 良

着順:13着(1.58.4・0.9差)

騎手:吉田隼人(58キロ)

【レース前寸評】

レースの質が瞬発戦に振れれば厳しいが、持続力勝負になれば力は出せる。

【結果】

道中は中団の後ろ、11番手の内を追走。

4角も11番手の内で直線に向くが、直線では伸び脚を欠いた。

道中のポジションも後ろ目で、流れも向かなかった。

鞍上がコメントしているように、デキ自体が万全でなかった可能性が高い。

2022年 天皇賞(秋)(G1)のラップ分析&回顧

22/12/25 有馬記念(G1)

中山 芝2500m(内)良

着順:12着(2.34.5・2.1差)

騎手:吉田隼人(57キロ)

道中は中団7~8番手。

4角は9番手の外目で直線に向くが、直線では伸びを欠いた。

一気の距離延長。

長かったのではないか。

2022年 有馬記念(G1)のラップ分析&回顧

23/3/12 金鯱賞(G2)

中京 芝2000m 良

着順:6着(2.00.4・0.6差)

騎手:岩田望来(59キロ)

道中は中団のやや後ろ、8番手の外目を追走。

4角は中団6番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外目から追い上げを計るが、なかなか思うようには伸びずに6着まで。

59キロのハンデが効いていたに違いない。

しかしそれにしてはそこそこ頑張ってはいる。

2023年 金鯱賞(G2)のラップ分析&回顧

23/4/2 大阪杯(G1)

阪神 芝2000m(内)良

着順:10着(1.58.1・0.7差)

騎手:坂井瑠星(58キロ)

道中は中団の前、5番手を追走。

4角も5番手で直線に向くが、直線では伸びを欠いた。

前半1000mの通過が、勝った昨年と比べて0.1秒遅い58.9秒だったものの、後半の1000mが昨年は59.6秒だが今年は58.5秒。

ハイレベルなSP持続型の展開では厳しかった。

2023年 大阪杯(G1)のラップ分析&回顧