結果

第163回 天皇賞(春)(G1)

阪神 芝3200m(外⇒内)良

クッション値:9.5(標準)

着順 馬名 タイム 着差 位置取り 上がり3F
ワールドプレミア 3.14.7 7-7-7-4(中団前) 36.7
ディープボンド 3.14.8 3/4 4-3-4-3(先行) 37.1
カレンブーケドール 3.15.2 2 3-3-2-2(先行) 37.7

レースの上り:37.4


ラップ分析

1着タイム 上り3F 序盤 中盤前 中盤後 後半
天皇賞春(G1) 3.14.7 37.4 47.7 47.9 49.8 49.3
松籟S(3勝C) 3.14.9 36.1 47.0 49.6 50.3 48.0
0.7 -1.7 -0.5 1.3

 

今年は阪神開催の「天皇賞(春)」なので、比較対象がない。

なので、今年の2月に行われた阪神開催の「天皇賞(春)」のプレレース的な位置づけとなっていた、3勝クラスの「松籟S」を比較対象に挙げておく。

見ての通り、中盤のペースが「松籟S」のそれとはまったく違った。

しかしその分、後半はかなりの消耗戦。

良馬場開催にも関わらず、上がり3Fは37.4秒。

阪神開催の「天皇賞(春)」は、下馬評通り、かなりのスタミナを要するレースとなった模様。

今年の「天皇賞(春)」はまさに、スタミナ、パワー、底力総動員のレースとなった。


回顧

1着は3番人気のワールドプレミア。

道中は中団の前、前を走るアリストテレスをぴったりとマークするようなかたちで追走。

勝負どころの3角すぎ、各馬がペースを上がる中、ワールドプレミアも馬群の外目を徐々に進出。

4角は5番手の外、アリストテレスとぴったり馬体を併せるようにして直線。

直線では馬場の中ほどを鋭く伸び、坂の上りで先頭に立つと、食い下がるディープボンドを半馬身抑えてゴール。

終始アリストテレスをマークするかたちで、最後は前で粘るディープボンドを差し切った。

紛れもなく強い勝ち方。

おそらくスタミナ勝負でこの馬の右に出るものはいないだろう。

ワールドプレミアの分析

 

2着は1番人気のディープボンド。

道中は先団3~4番手。

4角も3番手で直線に向くと、前を走るディアスティマ、カレンブーケドールをジワジワと追い詰めて行き、坂の上りで交わせるかと思ったら外からワールドプレミアの強襲に会う。

この消耗戦の展開でも、最後の最後、キレ味の差が明暗を分けたが、この馬も強い競馬。

ディープボンドの分析

 

3着は4番人気のカレンブーケドール。

道中は先団2~3番手でレースを引っ張り、4角2番手で直線に向き、そのまま押し切りを狙ったが、ゴール前2頭に交わされての3着。

このタフな消耗戦を牝馬で3着は凄い。

この馬の力は出し切った。

カレンブーケドールの分析

 

2番人気のアリストテレスは4着。

道中は中団の前。

終始ワールドプレミアにマークされ、4角は4番手、ワールドプレミアと馬体を併せて直線に向くが、坂下では早くも脱落。

「菊花賞」ではコントレイルの2着には来たが、この馬の場合、「長距離砲」と言う位置づけは間違っているのかもしれない。

アリストテレスの分析