小倉記念の過去10年、脚質別の特徴
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
先行 | 6- 3- 4- 24/ 37 | 16.2% | 24.3% | 35.1% |
中団 | 3- 4- 2- 42/ 51 | 5.9% | 13.7% | 17.6% |
後方 | 1- 2- 2- 38/ 43 | 2.3% | 7.0% | 11.6% |
マクリ | 0- 1- 0- 1/ 2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
圧倒的に先行有利というデータ。
小倉記念の枠番別の脚質データ(3着以内率)
逃げ | 先行 | 中団 | 後方 | マクリ | |
1枠 | 0- 0- 1- 1/ 2 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0- 0- 1- 9/10 | 0- 0- 0- 0/ 0 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
2枠 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0- 0- 1- 2/ 3 | 1- 0- 0- 4/ 5 | 0- 0- 1- 3/ 4 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
3枠 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 2- 0- 1- 4/ 7 | 0- 1- 0- 5/ 6 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
4枠 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0- 1- 0- 2/ 3 | 0- 0- 1- 5/ 6 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0- 0- 0- 1/ 1 |
5枠 | 0- 0- 0- 0/ 0 | 0- 0- 1- 1/ 2 | 0- 2- 0- 4/ 6 | 0- 1- 0-10/11 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
6枠 | 0- 0- 1- 1/ 2 | 1- 1- 0- 3/ 5 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 1- 1- 0- 4/ 6 | 0- 1- 0- 0/ 1 |
7枠 | 0- 0- 0- 0/ 0 | 1- 1- 0- 6/ 8 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
8枠 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 2- 0- 1- 5/ 8 | 2- 1- 0- 4/ 7 | 0- 0- 1- 5/ 6 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
どの脚質も、枠順に関係なくそこそこ走っている。
枠順にはあまりこだわらなくても良さそう。
小倉記念への臨戦過程、過去10年
着度数順の10レースが次の通り;
前走レース名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
七夕賞HG3 | 3- 2- 3-43/51 | 5.9% | 9.8% | 15.7% |
鳴尾記念G3 | 3- 0- 0- 2/ 5 | 60.0% | 60.0% | 60.0% |
新潟大賞HG3 | 1- 2- 1- 2/ 6 | 16.7% | 50.0% | 66.7% |
天皇賞春G1 | 1- 1- 0- 1/ 3 | 33.3% | 66.7% | 66.7% |
関ケ原S1600 | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
マレーシ1600 | 1- 0- 0- 5/ 6 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
中日新聞HG3 | 0- 1- 0- 1/ 2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
巴賞 | 0- 1- 0- 2/ 3 | 0.0% | 33.3% | 33.3% |
東京優駿G1 | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% |
皐月賞G1 | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% |
出走馬が圧倒的に多い「七夕賞」組だが、勝率、連対率は低い。
一方で、出走数は「七夕賞」のおよそ10分の1なのにも関わらず、勝率、連対率が非常に良いのが「鳴尾記念」、「新潟大賞典」組。
ここに「小倉記念」を読み解くヒントが隠されている。
ここで、前走「鳴尾記念」に出走した馬の、「鳴尾記念」での成績を見てみると;
前入線順位 | 着別度数 |
前走1着 | 1- 0- 0- 0/ 1 |
前走2着 | 1- 0- 0- 0/ 1 |
前走3着 | 0- 0- 0- 1/ 1 |
前走4着 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
前走5着 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
前走6~9着 | 0- 0- 0- 1/ 1 |
前走10着~ | 1- 0- 0- 0/ 1 |
前走の「鳴尾記念」で連対した馬2頭が、「小倉記念」でも勝ちを収めている。
一方で「新潟大賞典」組はどうか?
前入線順位 | 着別度数 |
前走1着 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
前走2着 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
前走3着 | 1- 0- 0- 0/ 1 |
前走4着 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
前走5着 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
前走6~9着 | 0- 2- 1- 1/ 4 |
前走10着~ | 0- 0- 0- 1/ 1 |
こちらは前走の「新潟大賞典」で6着以下に敗れた3頭が、「小倉記念」で馬券に絡んでいる。
つまり、「鳴尾記念」組は、「鳴尾記念」で好走した馬が、そのまま「小倉記念」でも好走し、「新潟大賞典」組は、「新潟大賞典」で凡走した馬が、「小倉記念」では好走している。
ここで、「鳴尾記念」、「新潟大賞典」、「小倉記念」の走破時計とラップの出方を見てみると;
走破タイム | 序盤3F | 中盤4F | 上り3F | |
鳴尾記念 | 1.58.98 | 36.0 | 48.0 | 35.0 |
新潟大賞典 | 1.58.64 | 35.9 | 48.4 | 34.4 |
小倉記念 | 1.57.98 | 34.7 | 47.8 | 35.5 |
「鳴尾記念」は阪神競馬場の内回り芝2000mで行われる重賞で、内回りだけに、比較的持続力勝負になりやすい。
一方で「新潟大賞典」は、新潟の外回り芝2000mで行われる重賞で、新潟コースの長い直線を使う外回りコースだけに、比較的緩い展開で上りの速い瞬発力勝負になりやすい。
そして「小倉記念」は、上り時計が「鳴尾記念」よりもかかってはいるが、走破時計は「鳴尾記念」よりも1秒も速い。
そして脚質は、この記事の一番最初に挙げたデータをみても分かる通り、「先行」が圧倒的に好走している。
つまり「小倉記念」は、「鳴尾記念」以上にSP持続力が求められやすいレースになっている。
程度の差こそあるが、「鳴尾記念」と「小倉記念」はレースの質が同じカテゴリーに入り、「新潟大賞典」は違うカテゴリーに入るということ。
なので、「鳴尾記念」で好走した馬は、「小倉記念」でも好走しやすく、「新潟大賞典」で脚質が合わず勝ち切れなかった馬は、「小倉記念」で巻き返す可能性が高くなる。
サンプル数が少ないので、あくまでも推論だが、決して大きく的の外れた暴論ではないと思う。
まとめ
今年の「小倉記念」は残念なことに、「鳴尾記念」からは1頭、「新潟大賞典」からは出走馬がいない。
しかも前走「鳴尾記念」に出走したサトノルークスは、「鳴尾記念」では1.0差の8着なので、上述の推論には合わないことになる。
ただし、当サイトの競走馬分析で、SP持続力に長けていると思われる馬は以下の通り;
サマーセント、ランブリングアレーは人気しそうなので、ノーブルマーズあたりが面白いかも。